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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.8055)

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もっと教えて!フォーラム 質問 少女漫画の主人公が男の子なのはいけないことなのでしょうか・・・

[Q] 私は中学一年生のぽよ子と言うものです。
私は将来漫画家になるのが夢です。
私は少年漫画と少女漫画どちらも大好きで、その二つの漫画を
あわせたような話を描きたいと思っていました。
私はいつか少女漫画のほうに投稿しようと思っています。
ですが、最近読んだ漫画の描き方の本に
「投稿したい雑誌の特徴をよく理解した上で投稿しましょう」と言うような文がありました。私が投稿したい雑誌は、
小中学生向けの少女漫画なので、表現のきまりがある程度
厳しいのは知っています。でも少女漫画の主人公が男の子ではいけないと言うことはどこにも書いていないし、よく分かりません。少女漫画の主人公が男の子なのはいけないことなのでしょうか?答えていただけたらうれしいです。
ちなみに私は、その漫画雑誌を4年前から買っていますが、
一度も主人公が男の子だった話を読んだことはありません。
読みきりの話は別ですが・・・

[A.7]

まこさん、また回答していただいてありがとうございました!
全然昔の話でもかまいません。いい作品に今も昔も関係ないです。
萩岩睦美先生の作品は読んだことはありませんがファンタジーは大好きなのです。
「銀曜日のおとぎばなし」ですね。今度読みます。
一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」は前から気になっていた作品でした。
昔、一条ゆかり先生の「砂の城」を読んでとてもおもしろかったことを覚えています。
・・・確かに一番のバトルはアニ横ですね。アニ横は好きでコミック持っています。

確かにセーラームーンやプリキュアは少女漫画でもバトルですね。
プリキュアのバトルシーンにそんな苦労があったとはしりませんでした。

まこさんのおっしゃっていたように、私の二つの質問の設定を一つ漫画に
描いてみようとは思いません。やはりまこさんの考えと同じく、読者に
「だったら少年漫画を読む」と思われますよね。女の子らしい
バトルシーンを描きたいです。

最後のお話はとてもためになりました。
そうですね。今までに無い話を描いてみたいです。
でも今回質問した理由は一応「どこまでが許されるか」が知りたかったからです。
そこをよく理解してから「今までに無い話」にチャレンジしてみたいです。

ところどころ文がおかしくてすみませんでした。
丁寧な回答本当にありがとうございました。


[A.6]

こんにちは、ぽよ子さん。

すごく昔の話で恐縮なのですが(私は80年代のりぼんが大好きなので)、
りぼんの冒険ものといえば、萩岩睦美先生のファンタジーが大好きです
(「銀曜日のおとぎばなし」とか)。
また一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」も、冒険ものの要素があるかもしれません。
どちらもバトルシーンはあるにはあるのですが、
確かにジャンプのバトル漫画にくらべれば少ないです(1ページとか)。
比較的最近のお話だと、慎ようこ先生の「Star blacks」が結構バトル漫画でした(評価はさておき)。
あと、種村有菜先生は、バトルと恋愛のバランスがりぼん向きだと思います。
まあ、一番バトルしているのはアニ横かもしれません……。

りぼん以外に目を向ければ、小学館の少コミがバトル要素のある傑作が多いです。
(篠原千絵先生とか、渡瀬悠宇先生とか)。
白泉社もバトル要素が強い漫画がありますね。
りぼん、なかよし、ちゃおだと、一番有名なのはなかよしに連載されていた
「美少女戦士セーラームーン」になるでしょうか。
こんな感じで、「バトルシーンは少女漫画ではダメ」ということはないと思います。
ジャンプのように「コミックス1巻分まるまるひとつのバトル」というのはあまり見ませんが。

ただ、ぽよ子さんのように「男の子主人公」と「バトル」の両方をやろうとするのは、
かなりのチャレンジャーだと思います。
そのまま「ジャンプのような」、男の子主人公のバトルものなら、
やはり「少年誌に持ち込むほうがいいよ」ということになりますし、
読者も「それならジャンプを読む」となってしまうかもしれません。
男の子主人公をやるなら「少女漫画でしか見れない」男の子主人公が見たいですし、
バトル漫画をやるなら、女の子が元気に戦う漫画が見たい、ということになるでしょう。

でもそれが描きたいものなら、チャレンジする価値はあると思います。
漫画ではなくアニメの話になるのですが、
未就学女児向けでは、バトルもののアニメは受けないと言われている中、
「ふたりはプリキュア」の立ち上げでは、スタッフたちが
「どうすれば女の子に受ける話(設定)になるか」
「どんなアクションにすると、女の子ならではの動きになるか」
を真剣に考えたようです。
結果「プリキュアシリーズ」は、今年で7年目になる人気シリーズになっています。
ぽよ子さんがりぼんに投稿するなら、やはり「りぼんならではの」、
男の子主人公&バトルを考える必要があると思います。

ここから、ちょっと精神論になってしまいます。
ぽよ子さんは、作品を作る前から「これはダメ?」「それはダメ?」と
いろいろ考えているみたいですね。
そうやって、現状の制限を気にしてものづくりをすることは、
プロのクリエイターとしては大事なことです。
ただその一方で、クリエイターなら、「今ないものを作る」ことにも
積極的であってほしいと思います。
市場を研究して「こりゃダメだ」とあきらめるだけでなく
(もちろん、そうやってあきらめるのも大事な能力ですが)、
「なら、こうすればいい」と、打開策を打ち出すのが理想です。
そしてアイデアだけでなく、「作品」を作って実際に見せてください。
「作品」は理論を吹き飛ばすだけの説得力を持ちますし、
その作品を作れるのはクリエイターだけです。
今あまり受けてないジャンルの作品を作るのは、なかなか勇気がいりますが、
ボツを恐れないで、「まずは作ってみる」という気持ちを大切にしてください。


[A.5]

すみません!はんがんさんを見落としていました;
回答ありがとうございました。
愛してるぜベイベ★★は途中まで読んだことはあります。
また、赤ちゃんと僕はアニメでみました。かなり昔なのでストーリーは
覚えていませんが、おもしろかったことだけは覚えています。
リボンの騎士は私も読んだことがありません。ただ手塚治虫が大好きで
ブラック・ジャックや火の鳥などを読みました。リボンの騎士もいつか読んでみたいです。ありがとうございました。


[A.4]

さんちゃんさん、まこさん、回答ありがとうございました。
まさかこんなに早く回答がいただけるとは思いませんでした。

さんちゃんさん
「共感の大切さ」というものがとても分かりやすかったです。
たしかに大人向けの漫画の主人公には中学生の女の子が主人公の
学園ものはありませんね。あらためて分かりました。

まこさん
詳しい具体例まで教えてくださりありがとうございました。
私が読んでいるのはりぼんです。ちなみに少年漫画というのはジャンプです。
槙ようこ先生の作品、今度見て見ます。


あと、もう一つ質問をしていいでしょうか?
おそらく、さんちゃんさんとまこさんの想像した漫画のジャンルは
恋愛ものだと思います。私はどちらかというと恋愛一色じゃなく、
冒険ものと恋愛ものが混ざった話が描きたいです。少なからずバトルシーンを含みます。バトルシーンは少女漫画ではだめなのでしょうか・・・教えて下さい。


[A.3]

こんにちは。全くの門外漢で申し訳ありませんが、楽しい話題なのでちょっとだけおじゃまします。

既に他の方がコメントされているとおり、自分が書きたいことを書く、これが漫画(に限らず、表現系のお仕事全般)の基本です。ただ、それとその漫画が読者に受け入れられるかどうかは、全く別の話です。このことさえ理解していればいいと思います。時には対立する二つのバランスをうまくとることができれば、あなたにはステキな漫画を世に出せる可能性があります。ただ、これはけっこう難しい。

男性が主人公の少女漫画といえば、これまた他の方のコメントにあるとおり「愛してるぜベイベ★★」が極めつけの名作のはずです。少し対象年齢層高めなら「赤ちゃんと僕」というのもあって、これも名作でしょう。少しおもむきは違います(しかもずいぶん昔です)が、手塚治虫の「リボンの騎士」は、「男の子の心を持ったお姫様」が主人公で、今でも漫画界全体に大きな影響を与え続けています。
実は、私は「リボンの騎士」しか読んだことがありません…ただ、3作品ともTVアニメになっている(いずれもすばらしい出来映え)ので、多少イメージがあります。確かに男性メインの少女漫画は少ないので、それがヒットするとTVアニメ化などのチャンスが広がるのかも、と勝手に想像しています。おっさん世代としては、いちど「リボンの騎士」を読んでみては? とお勧めしておきます。


[A.2]

こんにちは、ぽよ子さん。
私は漫画家ではないのですが、以前「りぼん」誌面の仕事をしていました。
また「なかよし」作品のゲームを作ったことがあります。

結論から言えば、まずは「自分が作りたいもの」を作るのが一番です。
「男の子が主人公の作品はダメ」という決まりはないので、
まずは描いてみて、編集さんの意見を聞いてみるのがよいでしょう。
上でさんちゃんさんも触れておられますが、要はぽよ子さんが、
「リアリティがあって、かつ魅力的な男の子が描けるかどうか」の問題だと思います。

その上で、ぽよ子さんが読んだ本にある
「投稿したい雑誌の特徴をよく理解した上で投稿しましょう」
というのは、とても的を得た文だと思います。
漫画雑誌に限らず、雑誌には「カラー」というものがあり、
そのカラーに合った作品が作家には求められますし、読者はそのカラーの作品を求めます。
雑誌のカラーに合わせた作品を描くほうが、入選しやすいかもしれません。
でも、そのことをよくわかっているのは編集さんなので、
投稿作品にはそういったアドバイスをしてくれますし、
場合によっては、より適した雑誌(同じ出版社の)を紹介してくれることもあるようです。

あと、おそらくぽよ子さんが投稿したい雑誌は、おそらく
りぼん、なかよし、ちゃおのどれかだと思います
(男の子主人公に一番きびしいのはちゃおなので、ちゃおかな?)。
確かに、それらの雑誌だと男の子主人公の話はあまりないかもしれません。
ただ、ちょっと目を(お姉さん雑誌に)広げると、男の子主人公のものも結構あります。
おすすめは、白泉社系の雑誌で、男の子主人公でおもしろいものが沢山あります。

また、りぼんだと、(結構古いのですが)吉住渉先生が、男の子主人公のものを
いくつか描いていました(「ミントな僕ら」「君しかいらない」)。
「ちょっと古い」くらいだと槙ようこ先生の「愛してるぜベイベ★★」が男の子主人公でした。
槙ようこ先生が描く男の子は、いろいろうまいです。
男の子主人公の少女漫画を描く参考になるかもしれません。


[A.1]

こんにちは。小中学生向けの少女漫画雑誌、というと思い当たるものがありますが、確かに男の子が主人公である話は見たことがありませんね。(そのうちの1冊を娘が読んでいます)

少女漫画で男の子主人公ということがダメというわけではないとは思います。
ただ、少女漫画の場合、小・中学生向けだと主人公は小学校高学年~高校生くらいの女の子が主人公であるパターンが多いですよね?それはなぜだろう、と考えたことってありますか?

私の考えですが、読み手の共感が得やすいキャラクターが主人公であったほうが人気が出たり、支持されやすいのでは?と、思います。つまり、自分と「等身大の」子のほうが共感しやすいのです。同じ女性でも、小・中学生向けの雑誌におばあさんの主人公が出てくる漫画がないとか、20代以上の大人向けの雑誌に中学生の女の子が主人公の学園ものの漫画が載っていないのと同じではないかと思います。

でも、ぽよ子さんが男の子の心理描写が上手くて、読者である女の子にも、「男の子ってそうなんだ~」と思ってもらえる話が描けるなど、共感を得られる作品が描けるなら挑戦してみてもよいのではないでしょうか。ひょっとしたら、今までの少女漫画にはなかったような斬新な作品が出来るかもしれませんよ。