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回答・コメントする(No.8070)
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建築の設計士の仕事
[Q] 最近、建築の設計士の仕事に興味をもっています。
住宅のチラシの設計図を眺めるのが好きで、
書いてみたいと昔から思っていました。
インターネットなどで仕事の内容を
調べてみたのですがよく分かりません。
設計士は「設計図を書く以外にどんな事をするのか」
「勤務時間はどのくらいなのか」その他
分かる事がありましたら教えて下さい。
詳しく書いていただけるとうれしいです。
よろしくお願いします。
もう一つ質問です。
親に「建築士になりたい!!」と伝えました。
私は理系なので「向いてると思う」と
賛成してもらえました。
ですが私は物理が苦手です・・・
工業系は物理が大事だと聞きました。
こんな私でも大丈夫なんでしょうか・・・??
あと、友達は「大変な仕事だと思うけど
給料はどうなのかな」と言っていました。
それが気になってしまうので・・・^^;笑
ご存知でしたら教えてください。
Qちゃんさん。
コメントありがとうございました。
図面って誰が書いても「設計図面」なんですね。
はじめて知りました!!
建築士が建築の全てを任されている
わけではないんですね。
やっぱり難しそうですね・・・
でも、将来なりたいと思います(^^)v
ありがとうございました。
はんがんさん。
コメント遅くなってすみませんでした。
書き込んですぐに返事を書いてくださって
ありがとうございました。
建築士って大変なんですね・・・
仕事の量、多そうですね(^^ゞ
詳しく書いてくださってありがとうございました。
とてもわかりやすかったです。
今度近所で建築の工事が始まるので
見てみようと思います。

建築士は
建築物の「設計」「施工監理」を行う人を指します。
はんがんさんが書かれたことで書かれたことの繰り返しになるかもしれませんが
「施主の意向を聞き、それを構造上問題が無く設計し、施工監理」を
行うのが「建築士」です。
ちなみに図面等は「誰」でも書いてOKです。
小学生が書こうが、工業高校の建築科の生徒が書こうが
有名な建築家が書こうが「設計図面」である事は間違いないです。
問題は、その「設計図面」が「法的に問題なくかつ利用する上で
快適かどうか」です。
それを形にするのが「建築士」です。
また、建造物が問題ないかチェックするのも建築士の仕事です。
最近では既存の住宅の耐震改修を行うのも仕事の一部です。
つまり、「デザインは変えなくとも、躯体を補強する計算をする」
事もあります。
それと建築士は建築関係でも手が出せない分野があります。
電気・造園・水道・塗装等の監理はできません。

こんにちは。建物などの設計は、ごく一部の例外を除いて「建築士」という国家資格を取得した人が行うことができます。あなたがこの資格を見事取得したら
A)個人あるいは少人数で設計事務所を開く
B)設計業務を専門にする会社に就職する
C)住宅メーカーやデベロッパー(土地を買って、建売住宅を建てて販売する会社と思ってください)、またはゼネコンなどの建設会社に就職する
D)公務員となって、役所に勤める
といった働き方がありますが、実はどれを選ぶかによって、あなたのお仕事は大きく異なってきます。それぞれがどう異なるかは、大学で建築学を学ぶことで初めて理解できることなので、今は気にしなくてかまいませんが、一口に「建築士」と言っても、実際には様々な仕事の姿があることは、覚えておくといいでしょう。
ところで、どこに勤めようと、建築士は、お客様(一般には「施主」と言います)から「こういう建物を作りたいんだが…」というお話をいただいて、はじめてお仕事が始まります(役所勤めの場合は若干異なることもあります)。設計図を引く前に、まずお客様がどこにどんな建物を作りたいのか、予算はどのくらいか、といったことをよくうかがわないといけません。最初はごく簡単なスケッチから始まって、お客様の要望に沿って少しずつ実際の設計図に仕上げていきます。たぶん、実際に図面を起こすまでの仕事が、設計業務全体の1/3はあるはずです。
また、設計した建物を実際に建築するために、役所などに様々な手続きを行うのも、基本的には建築士の仕事です。建築工事が始まったら、現場に行って、設計通りに建物が作られているか検査すること(施工管理)も、しばしば建築士が行います。実際には、あなたが手がける物件ごとに、様々な仕事の姿があるはずです。
設計作業が山場を迎えると、徹夜が連続なんてことは、今でもごく普通にあるようです。それなりの大きさの設計事務所には、(公には言いませんが)仮眠用の部屋が用意されています。山奥で道路を作るなんて仕事の場合は当然、仮設ハウスで作業員の方といっしょに寝泊まりなんてこともありえます。デスクワークが基本ですが、私達外部の人間が想像するよりは、かなり厳しい職場環境なのは事実でしょう。
あなたの近くで住宅やビルなどの工事が始まったら、下校時や休日などを利用して、その様子をよく見てみましょう(ただし、安全に注意して、工事の邪魔をしないように)。業者の方がしているお仕事はほぼ全て、設計士が描いた設計図に基づいています。「この部分はなぜこんな工事になっているのかな?」といろいろ考えてみてください。