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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.8131)

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もっと教えて!フォーラム 質問 日本のアニメを海外に売るお仕事に就きたいのですが

[Q] こんにちは。
私はアニメが大好きで日本のアニメ文化に誇りを持っています。そしてアニメ業界で働くのが私の夢です。
最初は声優や制作の方に憧れていましたが、今はアニメ販売の方に興味を持っています。

近年日本のアニメ文化は世界中で人気になってきているようです。私は英語を勉強しているので、さらに英語力を伸ばして海外で日本のアニメを売る仕事に貢献したいと考えています。
しかし、アニメを売る仕事に就くには、具体的になにをすればよいのかわかりません。また、どんなところに就職すれば良いかもわかりません。

それと、大学はまだ入学していませんが、経済のことを少し勉強します。ですが100パーセント経済の勉強かといえば、そうでもありません。販売となると、数字に強くないといけないのでしょうか??文系の私でも大丈夫でしょうか?
どういった勉強をすればよいかアドバイスをいただけると、嬉しいです。

日本アニメ業界のために働きたいと思うのですが、具体的にどうすれば良いか、わからなくて悩んでいます。どなたかお返事をくだされば幸いです。

[A.14]

こんにちは。思いかけず楽しいレスをいただいていますので、思う所を申し述べます。

この質問者さんのすばらしいところは、どこにどう働きかければ自分の求める物が見つかるかを、自分できちんと考え、それを実行して、その結果を自分なりに評価できていることです(それをちゃんと学歴に対応したレベルでやっているので、なおすばらしい)。たまたま私の方が年食っているので、もう少しこうした方が効率がいいよ or 正解に近づけるよ、と亀の甲よりなんとやらで思うことはありますが、それは些細なことでしょう。もちろんご本人は、私からそういう評価を受けるためにやっているわけではないので、私からこういうことを申し上げるのははなはだ失礼なのですが、未知の対象に向かってこれだけちゃんと思考と行動を実践することはちょっと難しく、いや、実にすばらしい。私もかくありたいものです。
東京国際アニメフェア関係者の方は、ぜひこのスレッドを見つけて熟読していただきたい。こんな貴重な人材が開催を楽しみにされていますよー!!

日本のアニメはクールジャパンの代表的存在の一つとして、外国から受け入れられていることは事実です。徐々にではありますが、アニソンというジャンルも受け入れられつつあります…先日、某ブルーノートに出演するようなフランスの人気歌姫がアニソンをアレンジカバーしたCDを見つけて、私は文字通り卒倒しました。しかも買って聞いてみるとむちゃくちゃ上手い!! 今日本でアニソンを歌っている歌手もどきなんか足下にも及ばない歌い込みに、ちょっと感動しました。
ただ、ビジネスという側面から見た時、それは日本のちょっと妙ちくりんな文化への興味という域を出るものではありません。また、日本のアニメ産業側も、海外市場を育てようという所まで考えたマーケティングの動きはほとんどなく、現地のオタク層の盛り上がりに便乗しているだけ、という面があるのは否めません(ちゃんとやっている所もありますが、残念ながら成功しているとは言いがたい)。
見方を変えると、最初から志を持つ方が正しく仕事をすれば、ある程度の成功を収めることが十分可能なフィールドが広がっているともいえます。産業としてはまだまだ未成熟であるが故、困難も多いと思いますが、自分で未知を切り拓くことができるという喜びも味わえます。意外な所に入り口が転がっていたりしますので、あなたがお感じの通り視野を広く持って、自分の進路を見つけてほしいと思います。

ところで、私は誰かとお目にかかってお話しするのは実に楽しいことではあります(しかもお相手が女子学生! …そういえば♪赤ずきんちゃんご用心〜という曲がちょうど今某アニメで流れていますなぁ)。が、こちらのサイトはそういうことを意図した場所ではありませんので。もし質問者の方がどうしてもアヤシイおっさんと話したいという趣味をお持ちなら、このサイトの編集部に相談しててください…って、あまりまじめに考えないでくださいね。


[A.13]

半年ぶりに投稿させていただきます。kzです。
はんがんさん、お返事を下さってありがとうございます。お返事をいただいているということに気づけなくてお礼がかなり遅くなってしまいました、申し訳ありません。。

はんがんさんのご意見とても参考になりました!!同時にとても驚きました。私は国際アニメフェアを新作アニメの宣伝の場としてしか考えてなかったです。でももっと視野を広げてコツをつかめば様々な情報が得られたりするのですね。あの時その場の雰囲気だけでフェアを決めつけて何もしなかった自分を反省します。はんがんさん尊敬いたします!たくさんのことを教えてくださって本当にありがとうございます!

実は東京国際アニメフェアにてとある協会様の連絡先を知ったので、思い切って先日メールを出しました。内容は、ここに記載させていただいた質問とほぼ同じことを書きました。メールは翌日に返ってきました。残念ながらアニメの海外販売を主にする会社や機関というのはないそうです。「日本のアニメを世界に売りたい」というお仕事は漠然としすぎているのでしょうか、具体的な回答はいただけませんでした。
日本のアニメ業界はこれから進むグローバルな世界でどのように対応していくのか気になります。アニメの衰退を感じさせるような現状をたまに耳にする事があります。そのたびに私は焦りを感じます。日本アニメをもっと発展させたい、世界に広めなければ、と強く思います。
メールをいただいて、私はすごく嬉しく、光栄に感じたのですが、悲しくもなりました。日本のアニメの将来のために一生懸命勉強して働きたいと情熱を持っているのに、確かな目標(どこに就職し、どのような仕事をするかなど)を現段階で明確にできていないからです。

でも今日はんがんさんのお返事を読ませていただいて、今の私は視野が狭すぎなのかなと思いました。もうすこし深く広く考える視野を養おうと思います。決めつけはよくないですね。

私もいつか、はんがんさんと実際にお会いしてお話させていただきたいです。それが未来の国際アニメフェアであったら素晴らしいですね。
正直協会の方からのメールを読んで少なからずショックを受けました。自分の将来に不安も感じ、やめた方が良いのかなともチラっと思いました。ですが今日またここにきて、はんがんさんのお返事に元気をもらいました。これからもチャレンジ精神を忘れず、ポジティブに頑張ります!!
そして来年の国際アニメフェアにも是非とも足を運んで、今年より内容の濃いものにしようと考えております。時間をかけて様々なブースをのぞいてみます。 
本当にありがとうございました。


[A.12]

こんにちは。まず、質問者の方にお伝えしたいことがあります。
あなたは私たち回答者の意見を参考にして、自分の考えを持って実際に行動を起こし、自分なりの成果を得て、それを報告してくれました。これは実にすばらしい! 私達の普段の仕事の基本となることを、あなたは(私達が求めていないにもかかわらず)ちゃんとしてくれました。私は、何よりもこのことを嬉しく思っています。あなたが将来どんな仕事に就いても、こうした基本をぜひ大切にしてください。

さて、私は一般市民だったので、本日のパブリックデーに訪問しました。余談ながら向かいのホールで私の本職に関係の深い見本市をしており、1日に二つ行事を回るという強行軍で疲れました。以下に一市民としての私の視点を記しますので、適宜参考にしてください。内容の都合上固有名詞が出ますが、あしからず。

1.「メーカー横断新作アニメガイド」は、私も入手できませんでした。企画自体がなくなった可能性が高いかな? 貴重な情報源だったので、個人的には残念でした。

2.今回来場して一番驚いたのは「会場がスカスカ」ということでした。この春もっとも注目されている作品を放映するTBSと、日本を代表する制作会社であるプロダクションI.Gが、ともにパブリックデーから撤退というのは、大ショックでした。あなたがスタッフの方から伺ったとおり、ここ数年の出展ブースの減少は、今年ついに隠し切れないところまで来た、というのが私の率直な感想です。

3.来場者はほぼ昨年並みだと思います。確かにすごい混雑ですが、ちょっとしたコツさえあれば、ちゃんと出展者の方とお話できます。別に並居るマニアさんを押しのけたりする必要はなく、お相手してもらえそうなスタッフさんを見つけて、失礼にならないタイミングで的確な話題を申し上げれば、たいていはこちらが期待する以上のお話をいただけます。こういうことはそれなりに工夫と経験が必要ですから、あなたも努力してみてください。個人的には、有名どころではマッドハウス・サテライトにタツノコプロなどのプロダクション、またNHK関係会社の方にもいろいろとお話を伺えて、とても参考になりました。

4.あなたは小さなブースを回ってみましたか? 海外向け配給をメインに手がけている企業のブースもあったりして、あなたが興味を持ちそうなお話を、一般市民向けにも提供してくれます。また、アニメーター演出協会のブースでは、アニメ業界の様々な実情を率直にうかがうことができたのもいい経験でした。また、クリエーターズワールドでたまたま作品を知っていた作家の方とお話できたりするのも、この催しならではの楽しみでしょう。

5.ビジネスデーではこうはいきません。お互い仕事ですから、こちらはただ話を聞くだけではなく、こちらからも相手に役立つ話題を提供できなければ、参加する資格はありません。この点ではあなたも私も同じです。
ただし、パブリックデーにはそれならではの魅力があります。アニメ業界が(コミケのようなマニア向けではなく)広く一般市民も対象にして情報発信できる機会は、事実上これが唯一最大です。この機会に業界の皆さんが何を伝えようとしているのかを考えることは、この世界に関心を持つ人にはとても役立つことだと思います。
別にこの行事の関係者でも回し物でもありませんが、来年も機会があればぜひ来場されるといいでしょう。きっと今年よりたくさんのことが見えてくるはずです。そして何年後か、私が会場で話を伺った相手があなただったりすると、とても嬉しく思います(ってお互い気づかないのですが)。


2010/03/28 00:59  machoさん[教師・講師・インストラクター]
[A.11]

報告ありがとうございます!
貴重な体験ができたようで紹介した私も嬉しいです。

私は縁があってビジネスデーに訪問する事ができました。
kzさんのような方が日本のアニメビジネスを変えて下さるのではないかと期待しています。
頑張って下さい!


[A.10]

 お久しぶりですkzです。 
 この度、東京国際アニメフェアに行ってまいりましたので、その報告とお礼を伝えたくてこちらの方にまたコメントさせて頂きました。 

 machoさん、はんがんさん、アニメフェアのことについて教えて下さって本当にありがとうございました。とても良い経験になりました!!実際に参加してみると、たくさんの事について勉強することができました。

 はんがんさん、今年の「メーカー横断新作アニメガイド」(Vol.4)はいかがでしたか?私は残念ながら手に入れることができませんでした…。

 とても楽しかったです。しかし正直、今日のイベントは期待していたのとは少し違っていました。アニメの番組宣伝のような感じでしたね。
 人気の会社は人が多くてスタッフの方からお話を聞く余裕はなかったです。そこで芸術大学の学校の紹介でこられている方と沢山お話をさせて頂きました。アニメフェアは2年前はもっと通路も狭くてたくさんのブースがあったそうです。不況の影響か日本アニメの衰退か原因はわからないそうですが…。以前、はんがんさんが言われていた事が少し理解できたような気がします。日本のアニメの将来はどうなってしまうのでしょうか。少し危機感を感じました。

本当はビジネスデーの方に参加したかったです。ビジネスデーの内容を調べたら、中国と日本アニメのことなどについての講義などが聞けたそうですごく羨ましいです。最近中国と日本アニメについての本を読んだので、非常に興味がある内容です。
最新のアニメ情報よりもそちらのほうが私にとっては魅力的です。一般人は入れないというのが本当に悔しくて仕方がありません。。

しかし、今日のイベントでいくつか良かったこともありました!!中国のアニメのブースがあったのでそちらの方へ行ってみたんです。そこには中国の動漫(アニメや漫画)業界の方が来られていて、その方は英語が喋れなかったので直接はお話できなかったのですが、「大学で日本と中国の関係をアニメを通じて勉強したいので、もしよかったら連絡をください」と連絡先を渡すことができました。実際連絡を頂けるかはわかりませんが、だめもとでも様々な事に挑戦して、積極的に頑張ろうと思いました。

本当に今日、東京国際アニメフェアに行けたことを嬉しく思います。 お二方のアドバイスのおかげです。ありがとうございました。
まだ自分がどこを目指すべきなのか確かな道は見えてはいませんが、今日の収穫は非常に大きいものでした。


[A.9]

 はんがんさん、お返事ありがとうございます! とても詳しく書いてくださって、勉強になりました。

1 はんがんさんのコメントを読んで驚きました。とても細かいところまで分析されているのですね。「アニメフェア」の小冊子は是非とも入手してみようと思います。

2 を読ませていただいて、あぁそうか、と思いました。外国では繰り返し見れるアニメが好まれるのですね。確かにNHKのアニメは何度も見たいと思うものが沢山あります。
金太郎飴のようなもの・・・やはり最近の日本アニメは少し変わってきてしまっているのですね。しかも今は不況の最中ということもありいろいろ心配です。

3そのアニメは見たことがないのですが、なんとなくわかります。そういうアニメもあって良いとは思うのですが、ほとんどの最近のアニメが似たようなのが多いので・・・。
でも日本では売れているのですよね?うーん、良いか悪いかなんて評価は素人だからできないけれど、なんとなく危機感はあります。

4 海外を目標としたアニメ作りをしているところの話などはほとんど聞きませんね。企業自体が苦戦しているのか、やはり難しいのでしょうね。 

こうして見てみればたくさん問題がありますね。でも絶対日本のアニメは衰えさせたくありません!! もっと世界に認めてもらえるように、いろんな人にアニメをみて「良い話だったな」「楽しかったな」と思ってもらえるようにしたいです!
はんがんさん、本当にたくさんのことを教えてくださってありがとうございました。
まずはアニメ業界に入れるように頑張ります!


[A.8]

ええ、せっかくの機会なので、毒喰らわばなんとやらで、もう少し文章を続けます。
お読みになる方はたまったものではないと思いますので、ご関心のある方だけ、以下のコメントを読んでみてください。

3.数年前、「小学生の女の子が魔法の力を得て、正体不明の少女と激しいバトルを繰り広げる」というTVアニメが作られたのですが、その最大の話題が「ヒロインの女の子が一糸まとわぬ姿になって、それが堂々とTVで放映される」という変身シーンでした。日本はもちろん、日本のアニメに比較的理解のあるフランスでも「日本のhentai-animeがテレビに進出」なんて記事が有名新聞に掲載されるほどの反響がありました。
この作品は非難囂々の一方で、かなりの人気があり、都合3作も放送された後、この冬ついに映画化されました。これだけでも信じられないのですが、報道によると、変身シーンがさらにバージョンアップしてよりすごいこと(何やそりゃ)になっているらしい。しかも、ヒロイン役の声優さんが「変身シーンどうぞお楽しみに!」なんて宣伝しています。ユニセフが日本を目の敵にするのは、当然でしょう。
…これはちょっと極端な例ですが、世界の常識とはかけ離れた作品が堂々とTVで放映され、それが映画化されるほどの人気と利益を生んでいるのは、疑いようがありません。制作サイドは、海外なんか気にしなくても「売れる」作品ができれば、それで十分満足なのです。また、そうした作品だからこそ熱狂的に迎え入れるマニアの人が多いことも事実です。

4.数は少ないですが、最初から海外での放映を念頭に置いた作品の企画は常時存在しています(「ぶぶチャチャ」はその代表例だったりします)。また、ある配給会社は、積極的に海外への日本アニメの配給事業を展開しています。ただ、そうした取り組みは、日本国内ではあまり話題に上がることがなく、事業自体もどちらかといえば苦戦気味です。その一方で、質のいい日本アニメへの世界の関心は高く、需給のギャップはかなり大きいものがあります。

アニメーションに関心のある若い方が、こうした現実をよく理解したうえでこの世界に飛び込むことは、大いに歓迎されるべきです。繰り返しになりますが、現状は決してバラ色ではありませんが、将来にはまだ大きな未開拓の夢が残されています。それを見つけるのが、次の世代の方々の最大の仕事だと、私は思います。


[A.7]

こんにちは。追加でご質問をいただいています。他に回答者がおられる中で、門外漢がお答えするのは恐縮なのですが、すでに船に乗り込んでしまいましたので、このまま回答します。あくまでも業界外の者からの視点の一つだということをよく理解した上で、以下のコメントを読んでください。質問の内容上、多少専門的な領域に踏み込みます(ついでに長いです)が、あらかじめご了承ください。

1. 去年の「アニメフェア」では、「メーカー横断新作アニメガイド」という無料の小冊子が配られました。去年の春以降放送予定のTVアニメ作品を紹介した冊子で、好評を博しました。ところが、この企画はアニメ業界ではかなりの衝撃を与えていました。
それまで、アニメ制作会社が共同で新作アニメのプロモーションをするなんてことはありませんでした。お互いライバルですから、当然といえば当然。そういう中で新作を各社が持ち寄って一緒にPRしたわけです。つまり、共同してPRしないともはや作品が売れないという危機感が、業界の中で強まっていたわけです。
さて、つい先日私は、とあるブックセンターでこのガイドの続編を見つけ、1冊頂戴しました。この冊子はシリーズ化されたようで、今回私がいただいたのは「Vol.3」なのですが、よく見ると題名が「メーカー横断アニメガイド」になっています…「新作」の文字が消えたのです。実際、紹介されている作品数は去年の冊子と同じなのですが、もう放送が終わった作品の紹介が5-6作もあります。新作アニメの本数が明らかに減っていて、それを埋めるために旧作のDVDなどの宣伝をしているわけです。冊子の制作スタッフはかなり複雑な思いがあったのではないでしょうか。一方で、アニメマニアの大多数の人は、こういうことにはまったく無頓着です。外から見るとここが危うい。
たぶん、今年のアニメフェアでもこの冊子(たぶんVol.4)が配布されるのでしょうが、さて、どういう内容になるのか、私はとても注目しています。

2.外国、特にヨーロッパでは、アニメーションは娯楽であると同時に文化の一部であるという認識が広くあります。欧米で「anime」と言えば特に日本の商業アニメのみを指した言い回しで、その他の「animetion」とは区別しています。つまり、日本のTVアニメ一般は、アニメーションの中で良くも悪くも特別な地位にあるという認識なのですね。
こうした下地があってか、ヨーロッパではどちらかといえば「繰り返して視聴できる作品」のほうがより好まれる傾向にあるようです。一方、ここ数年のTVアニメで再放送された作品がどれぐらいあるか、ちょっと考えてみてください。実は、数少ないそうした作品の多くが、特定のTV局に偏っています。
日本のTVアニメで、繰り返し観ることを前提にした作品作りをかなり意識しているのが、NHK制作の作品です。結果的に、NHKの作品は比較的海外で安定した評価を受けることが多いのです(例外は山ほどあります)。また、NHKは放送局中唯一アニメーション専用の撮影スタジオを保有していた(今はなくなったかもしれません)ので、アニメーションへの造詣が深いのです。古くはSFファンタジーの傑作「未来少年コナン」、マッドハウス初のTVアニメとなった「あずきちゃん」、最近では子供向けサイバーパンクの「電脳コイル」やプロダクションI.G渾身の傑作「獣の奏者エリン」など、TVアニメの歴史に残る作品の多くはNHK制作なのですが、そこには一定の理由があります。
もちろん、民放だっていい作品はたくさんあります。だけど、さまざまな理由でどこから見ても金太郎飴みたいな作品が多くなってしまいがちです。でも、今のTVアニメの主軸は、そうした民放作品にあります。あなたがお感じの「これからのアニメ産業が衰退していくのではないか」という心配は、かなりのところまで現実そのものなのです。


[A.6]

machoさん、さっそくのお返事ありがとうございます!
製作会社についてこれからじっくり調べてみようと思います。

そして今年「東京国際アニメフェア」を見に行ってみようと思います。

たくさんアドバイスをくださってとても嬉しいです!!
自分の進む道が少し見えてきたように思います。

これから大学で将来のために頑張って多くのこと学びます!!
machoさんもお仕事頑張ってください。
本当にありがとうございました。


2010/01/15 07:03  machoさん[教師・講師・インストラクター]
[A.5]

こんにちは、私のつたない回答に返答をいただきありがとうございます。

私の個人的な意見で良ければお読み下さい。
kzさんのご質問、発言などを拝見する限りでは「製作」の方が当てはまっていると思います。
この件、よくお調べになっているようですので私があえて差し挟む必要は無いでしょう。

どうぞ、アニメフェアに足を運んでいただいてどんなことが起きているのかをその目で見てきて下さい。「百聞は…」と言いますよね。

今後の活動としては、アニメをメインにしている「製作」側の企業を洗いざらい調べてみて下さい。
その上でkzさんが共感できる、あるいは活躍できそうな企業を選んでみましょう。

日本のアニメ業界のため、頑張って下さい!私も別な分野から頑張ります!


[A.4]

はんがんさん、お返事ありがとうございます。長文、しかも問題点まであげてくださって非常に勉強になりました。回答してくださった時に番号をつけてくださっていたので、私も番号にそって書かせていただきます。

1「東京国際アニメフェア」のビジネスデーへの参加はやはり無理なのですか。実際のビジネス交渉などの現場を見れれば一番良いのですが…。でもまずはアニメフェアがどんなものか知るためにパブリックデーに参加してみようと思います。すごく楽しそうですね!私はこういうイベント(や秋葉原や東京)など一度も行ったことがないので、これからは積極的に参加してみようと思います。
出展ブースの内容が淋しくなっているということはどういうことなのでしょうか?何回か見てみないとわからないことなのでしょうか。一度も見たことがないので確かなことは言えませんが、最近のアニメの変化と関係があるのでしょうか。
そういう感じの問題点などを考えたりすることはとても好きです!!今すぐにでもアニメフェアに行きたくなってきました。

2 を読んで驚いたのですが、今の日本アニメは海外進出を意図していないのですか。少しショックです。海外での放送コード…。
「明日のナージャ」も「だぁ!だぁ!だぁ!」もどちらとも知ってます。アニメもみたことがあります。「だぁ!だぁ!だぁ!」は漫画も持っていますよ!アニメの主人公達の声優さんがエウレカセブンのレントンとエウレカだってことも知ってます!!「ぶぶチャチャ」も小さい頃に数回みた記憶があります。三つあみの女の子がすきでした。(すみません脱線してしまいました。)

最近海外でよく放送されるのが、ナージャとだぁだぁだぁなのですか。今の日本でこれらのテイストの作品が売れるかどうか…。うーん、どうなんだろう。
「だぁだぁだぁ」はNHKだったと思いますが、私NHKのアニメはすごく良いものだと思います。今も「こばと」というCLAMP先生原作のアニメをみていますが、とても温かいお話で子供も大人も楽しんでみれると思います。CLAMP先生関連で付け足しますと、「カードキャプターさくら」という番組が昔放送されていて、今そのアニメの話題になると「あの頃のアニメはよかった」という方が何人かおられるようです。
子供向けに作ったアニメとそうでない深夜枠のアニメの違いはあるかもしれませんが、今のアニメに関して言えば、あくまで私個人の印象ですが、似たようなアニメ(主に青人男性向け)が多くてこれからのアニメ産業が衰退していくのではないかと心配になります。宣伝をみても、このアニメは見たい!という気持ちになりません。しかし私は全てアニメをみているかといえば、そんなことはなく、全くの素人なので詳しいことはわからないのですが。

3 世界市場での日本のアニメの利益が少ないのは以前ニュースで知りました。そのニュースでは「日本のアニメは質が高いのにビジネス力の不足で海外に安くで売られているから、アニメ制作会社の人たちはワーキングプアに近い」といってました。そのニュースを見て、日本のアニメ産業を支えたい!という気持ちが強まりアニメ販売の仕事に就こうと思いました。

現在の日本に「だぁだぁだぁ」が売れるか、という話に戻りますが、日本人が求めているアニメと海外の方が求めているアニメは違うのでしょうか?
以前GONZOが「アフロサムライ」というアニメをアメリカと共同で作っている番組をみたことがあります。日本側とアメリカ側でアニメの売る戦略などの違いから様々な問題があったようで、大変そうでした。
日本人に好まれるアニメを作っていたら海外にむけて輸出できなかったりするのでしょうか。海外用のアニメを別に作るとか・・・?

しかし、今Japanese Coolで絶好の機会なのでこれからさらに日本アニメを発展させていければと思います。フランスではジャパンエキスポというイベントが行われていることを知り、大学ではフランス留学を考えています。フランスに留学して実際に現地でジャポニズム再来のことや文化のことについて学ぼうと考えています。

はんがんさんがおっしゃられるように、日本のアニメ業界は様々な大きな問題を抱えているとおもいます。大学では多くの事を学んで日本のアニメ業界に貢献できるように頑張りたいです。
とても詳しく書いてくださってありがとうございます。頑張ろうという威力がわいてきました。
日本アニメの将来のためにがんばります!!!
長文失礼しました。ここまで読んでくださってありがとうございました。


[A.3]

kzです。先日新聞でこのサイトについて知り、思い切って質問させていただいたのですが、こんなにも早くお返事がいただけるなんて思っていなかったので今とても嬉しいです。本当にありがとうございます!!

machoさん、お返事をくださってありがとうございます。
「東京国際アニメフェア」は初めて知りました。東京は少し遠いですが、機会があれば是非見に行ってみようと思います。教えてくださってありがとうございます。こういう場に積極的に足を運んで、これからたくさんのことを学ぼうと思います!
日本の映画を海外に売る場合はまた違うのですね。良くわかりました。ジブリはディズニーが配給しているからあんなに話題になるのですね。

実は欲を言えば、私はアニメのスタジオに入ることが夢なのです。例えば、GONZOや、ボンズのような。しかし、アニメの販売となると制作会社では働けないのでしょうか?アニメを作っている方達のできるだけ近くでお仕事をしてみたいのですが。
また、他の方の質問を拝見させていただいた中に、アニプレックスやフロンティアワークスなどの会社が販売を行っていると書いてありましたが、上記の会社は「製作」の方だから私が目指すべきなのは「制作」会社よりもアニプレックスのような「製作」会社の方なのでしょうか?あまり詳しくないので、上手く言葉にできないのですが…。

今まで調べた中で一番ピンときたのは、任天堂のホームページを拝見させていただいた時でした。(任天堂はゲームの会社でアニメの会社とは少し違うかもしれませんが)
任天堂のホームページの職種紹介のところに海外部門というところがありました。つまり私がもし、任天堂に就職するのであれば、この海外部門を目指せば良いのでしょうが、アニメ販売というのは漠然としていて、どのような会社のどのような部門を目指せばよいか、具体的に考えられない状態です。
劇場版エヴァンゲリオン破をみに行った時に、エンディングのスタッフロールのところに「海外販売担当者」のような感じで3名くらいの方の名前が載っていました。(あまりよく覚えていないのですが)。できるならばこのような部門で働きたいと思っているのですが。

せっかくお返事をくださったのに、また質問してしまって申し訳ありません。でも前から疑問で誰に聞いて良いかもわからないのでずっと悩んでいます。お忙しくなければ、お返事をください。
machoさんは代々木アニメーション学院にお勤めなのですね!私は、「アニメ業界に入るならば代々木アニメーション学院!」というイメージを持っていて、代々木アニメーション学院に憧れています!ももたろうの紙芝居のCMを初めてみたときは感激しました。 machoさんのような方から実際にアドバイスをいただけることを本当にうれしく思います。ありがとうございました。


[A.2]

こんにちは。既にアニメに関してよくご存知の方が回答されておられますので、素人の立場から別の視点を提供します。


1.既にご回答があった通り、可能であれば「東京国際アニメフェア」に行ってみましょう。ただし、私達一般市民が入場できる日は限られており、その日(パブリックデー)はアニメのビジネスではなく、市民向けPRがメインになっていますので、注意が必要です(各ブースにいる人も、ビジネスデーとは異なります)。その中でマニアやファンとしてではなく、市民として業界の話を専門的にうかがうには、話し方にそれなりの工夫が必要です。
この行事は年々来場者が増加して盛況なのですが、一方で出展ブースの内容は年を追うごとに淋しくなっているという厳然たる事実があります(そう見えないように涙ぐましい努力があるのですが、私達にはなかなか見えません)。どうしてかな、と考えることは、アニメの制作/配給側に勤めたいと思うなら、とても大切なことでしょう。

2.実は、現在日本で作られるアニメの多くは、海外での放映(配給)を意図していないという点は、認識しておくべきでしょう。特に、メインステージの一つである青年男子向け作品の大半は、やろうと思っても無理です。だいたいご想像がつく通り、日本のアニメは「性」に対する制限が甘く、海外での放送(流通)コードに引っかかってしまうケースが多いのです。
数ヶ月前に、海外でもっともよく放送されている日本アニメが「明日のナージャ」と「だぁ! だぁ! だぁ!」という報道があったのですが、これが事実だとして、あなたはどう思いますか? 今の日本で、新作で「だぁ! だぁ! だぁ!」テイストの作品を作って、果たしてどれほどの商売になるでしょうか。そういえば、「だぁ! だぁ! だぁ!」ってご存知かな? 個人的には、第7位に「ぶぶチャチャ」が入っているのが、とても嬉しいのですが…。

3.世界市場における日本アニメの売り上げが極めて小さいことは、覚えておいて損はないでしょう。ディズニー単体より2桁は小さい。一体どのぐらいなのかは、インターネットを駆使すれば比較的容易に答えが出ますので、ぜひチャレンジしてみてください。
アニメが「ジャパンクール」の代表格として日本国内ではもてはやされており、フランスを中心に一定の評価を受けているのも事実ですが、国際産業としてはまだまだです。海の向こうでも、わざわざ日本アニメのDVDを買ってくれるのはごく限られた層です=大半の日本アニメファンはネット上に違法アップロードされた映像で満足なのです。


こうして見るとなんだか厳しい話ばかりですが、こうした現実を打ち破るのが、これからアニメ制作/配給に携わる方々にとって、最も重要な仕事になるはずです。外部から見ると、本当に危なっかしい業界です。
ただし、見方を変えると、まだまだ大きなチャンスが眠っている業界でもあります。日本が苦手とする海外マーケティングをどう展開するか、それに海外にあった作品作りをどうするかなど、課題はたくさんありますので、あなたの興味ある分野を大学で学べば、役立つことが多いと思います。語学力は欠かせませんから、普段からよく磨いておきましょう。


2010/01/13 08:53  machoさん[教師・講師・インストラクター]
[A.1]

『東京国際アニメフェア』http://www.tokyoanime.jp/ja/ という見本市はご存知でしょうか?

アニメーションコンテンツを紹介する場所で、海外からも出展などがあります。
こういった場所で、例えば「この作品を我が国でも放映したい」と思う
海外のテレビ局の方や、映画館で上映したいと思う配給会社の方が、
アニメ制作会社と商談をしたりします。

日本のアニメを諸外国に発信していきたいのなら、例えばこういう見本市を企画する側になるという方法もあるでしょう。

また、アニメ作品をDVDやBDで販売する会社に入って、自社のコンテンツを海外に広める役割になるのもいいでしょう。

映画の場合だと、日本の配給会社が海外の映画館をフランチャイズしているわけではないので、日本のアニメを送り出すにはその国の配給会社と話をする必要があります。
例えば、ジブリ作品はアメリカではディズニーが配給しています。そんな感じです。

kzさんが上記に挙げたような立場のお仕事をすれば、日本のアニメを諸外国に紹介する一番大切で重要な役割を担うことが出来ます。
大学での専攻は特に影響しないと思いますが、世の中の動きに興味を持って、かつ語学力もしっかりと身につけることが出来ればどんな企業にも入れると思います。
ぜひ頑張って下さい。

そして、都合が付くのならアニメフェアに足を運んでみて下さい。