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回答・コメントする(No.8219)

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もっと教えて!フォーラム 質問 読みたい、と思わせる小説とは?

2010/02/02 14:30  メイさん[中学生・女]

[Q] 私は、中学1年生のメイというものです。私は小説家になる事が夢です。まだまだ小説を書くには未熟者の私ですが、だんだん小説を書いているうちに、いつもある1つの事を考えるようになりました。それは、読みたい、と思わせる小説は、書きたいまま書いていては作れないのではないか、というものです。そこで質問です。読みたいと思わせる小説を書くには、どのような意識を持って、どのような点に気をつければよいのでしょうか?私は今出版社さんに作品を応募したいという密かな夢を持っています。その為に聞く、というのはイヤらしい話ではありますが、これからの為にもそこは1つ、質問に答えて頂けると、とてもとてもありがたいです。どうか、よろしくお願いします。

2010/02/06 06:49  メイさん[中学生・女]
[A.4]

タイロンさん、ご回答ありがとうございましたッ!!貴重なご意見、是非是非参考にさせて頂きます!そうですね、わたしも小説家になるには、人生経験は大事だと思います。ですので中学生や高校生でデビューしたいというより、まだ学生生活しか経験のない私の作品が、現時点でどう評価されるのかを知りたくて出版社に応募しようかと思っております。将来言語聴覚士を本業として、小説家は副業でやっていくというのが私の夢です。それは、作家で食べていくのは難しい、とよく言われるからです。それだけでやっていけると思える程まだ自信も無いですし(笑)また、タイロンさんの意見も踏まえて社会人としての経験を積むのも大事な事だと思ったからです。すみません、何か長くなってしまいましたが、とにかく今は将来の小説家ライフの為の土台作り、頑張ります。タイロンさんにいつか読んでもらえる位いいモノ書けるように努力しますッ!!ありがとうございました! 


2010/02/05 09:08  タイロンさん[ク]
[A.3]

はじめまして。
10冊ほど出版社から小説を出しています。あくまで一個人の意見です。

メイさんにどんな才能があるのかわからないので、あくまで一般論です。

一般に作家は「最後の仕事」と言われます。
学生から社会人を経て、最後にたどり着くのが作家の仕事という意味です。
逆に作家になったら、そこから他の仕事に移る人はあまりいません。

なので、息の長い人気作家は、それなりに人生経験を積んでいると思います。
中には高校生で作家デビューする人もいますが、長続きする人はあまりいません
(もちろん例外はいます。メイさんが中学生でデビューすることだってあると思います)。

プロを目指して、「読みたい、と思わせる本とは」を考えるのも大切ですが、まずは小説を書くことに必要な経験を積むことが大切と思います。

小説をたくさん読むのはもちろん、映画や漫画、音楽などのエンタメを楽しみ、勉強、部活動などから知識、経験を積むことが大切と思います。

例えば、荒唐無稽なファンタジー系のライトノベルであっても、その登場人物に共感したり、物語に感動するのは、作家の経験や、生き方、人物観察が反映されていると思います。

また、小説を書くには、当然、言葉を知っていなくてはいけません。
文章力はもちろん、それぞれのジャンルに必要な知識、雑学も、読者以上に必要です。
ケータイ小説のような、一見簡単そうな文章でも、プロ作家は様々な工夫をしています。

さて、「読みたい、と思わせる小説」についても書いておきます。
それは、多くの読者の心をつかむこと、つまりヒットを狙うということと同じです。

それならば、現在、人気のある小説、漫画、音楽、映画をまめにチェックして、ヒットに必要な要素を考えることも必要です。

でも、そうしたヒット作の後追いだけでは、結局、メイさんならではの小説を書くことは出来ません。
「どこかで読んだ小説だなあ」「パクリ?」と言われてしまいます。
今受けそうな作品なら、今活躍している作家で十分です。

コンテストで賞を取ってプロ・デビューできるのは、「読者に受ける面白さ」「この作家ならではのオリジナリティ」「プロとして、やっていける文章力」の三つの条件がそろっている場合です。

つまり、メイさんがプロを目指すのなら、自分にしかできない経験と知識を積み、才能と文章を磨くしかないと思います。

何度も言いますが、プロを目指すなら、「読者に読みたい」と思わせる作品を目指すことは正しいことです。

でも、それは簡単ではありません。プロだって悩みます。

知識と経験を積みながら、才能を信じて、とにかく小説を書き続ける。
まずはそれが第一歩です。

コンテストも出せば励みになります。最初は一次選考で落ちても、頑張ってステップアップすることも十分あります。
いきなり受賞なんて考えずに(そういう人もいますが)、まずはチャレンジが大事です。

あと、「読者」を意識するのなら、小説を書いたら、家族や友人に読んでもらい、意見を聞くのもいいと思います。
恥ずかしいと思わず、応募する前に積極的に意見を聞くべきと思います。
ただ、それらの意見は素人の意見なので、参考になる部分もあれば、全く的外れのこともあります。
あくまで参考程度に聞くのが一番です。

また、読者を意識するのなら、例えば「誰かに読んでもらう」ことを考えながら、書くのも面白いです。
例えば、好きな人や親友にいつか読んでもらうために書くとか(実際には読ませないにしても)。

他に、自分自身が一番厳しい読者になる方法もあります。
例えば一度書いた小説を一週間から一ヶ月放置して、改めて読者の視点で読んでみるのもいいです。
読者、つまり自分が今何を読みたいのか、を考えるのもいいかもしれません。

とにかくがんばってください。


2010/02/03 14:49  メイさん[中学生・女]
[A.2]

ご回答ありがとうございましたッ!!嬉しいです!タイトル、ですね、分かりました。machoさんの意見、是非参考にさせて頂きます。そして少しずつ良いモノを書ける小説家になるように頑張ります。では、またこのサイトに質問させて頂く事もあるかと思いますので、その時はまたよろしくお願いします!


2010/02/03 01:45  machoさん[教師・講師・インストラクター]
[A.1]

こんにちは。専門校の職員をしていますが、小説は専門外ですがわりと読む方だと思っているのでメイさんのような方を応援したいと思っています。
いち市民、いち消費者のコメントとご理解下さい。

小説は実際に読んでみないと分からないのですが、私が小説を読む前に気にするのはタイトルとあらすじです。販売されているモノでは、オビのキャッチコピーや新聞の書評などを参考にすることもありますが、書店で始めて見かける本だとやはりタイトルは気にしますね。

語呂、語感の良いもの、興味を引く言葉がつけられていると手に取ってしまいます。

本文になると、あとは文体が好みかどうかでしょうか。私個人としては、情景や心象がわかりやすく美しい、しっかりした文体で表現されている作品に会うとうれしくなりますね。逆に言い回しがくどかったり、セリフが多かったり、日本語として崩壊している文体に出会うとそちらが気になって物語を追うことが出来なくなってしまいます。

ありがたいことに小説はまだ立ち読みができますのでパラパラと見て文体が好みかどうかを判断できますから、購入の際にはそういうところを気にかけています。
あくまでも個人の見解であることを重ねて付け足しておきます。