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回答・コメントする(No.8566)
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ゲームプログラマーになりたいのですが・・・
[Q] 観覧ありがとうございます。
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高校一年生女子のあんきんと申します。
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私は、ゲームプログラマーになりたいと考えています。
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なりたいと思ったきっかけは、中学の時に部活(PC部)で簡単なノベルゲームを作った時です。
イラスト以外自分で作り上げ、とても楽しいと感じました。
経験を広げるためにRPGゲームの作成や、ロボットの簡単な動作プログラムもしています。
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しかし、具体的な仕事の内容や、就職率はどうなのか等調べているのですが把握できていない所がたくさんあります・・・・。
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大学は日本大学理工学部の電子情報科に行こうと思っています。
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そこで、皆様に質問です。
・こんな考えでプログラマーになれるのか
・具体的な仕事の内容
・プログラマーになる為に今からできる事、やっておいた方がいい事
・大学について
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やはり、趣味の範囲で抑えておいた方がいいのでしょうか?
将来について考えると不安で仕方ありません。
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回答お待ちしています

続きです。
●プログラマーになる為に今からできる事、やっておいた方がいい事
大学になるまで待つ必要はありません。
今からプログラミングの勉強をはじめてください。
ゲーム作成のツールを使ってゲーム作りをするだけでなく、
自分で1からプログラミングをしてみてください。
わからないことがあったときに教えてくれる人が近くにいるのが一番です。
学校のコンピュータの先生でもいいし、友だちでもいいので相談して、
どんな言語がいいのか、どんな参考書を使えばいいのか聞いてみてください。
ゲームプログラマーの場合、数学、物理の知識が必要になることがあります。
独学でも勉強できますが、数学・物理の基礎学力があるかないかでは
その後のたいへんさが違ってきます。
教科の選択の機会があれば、数学や物理を選択するようにしてください。
あと、今あんきん姫さんがやっているゲームの作成は、ぜひ続けてください。
たとえプログラミングをせず、ツールを使うだけでも、
ゲームを作る楽しさを味わうことはとても重要です。
●大学について
あんきん姫さんが高校卒業時に、プログラミングがどれくらいできるかによって、
進むべき大学が変わってきます。
ある程度プログラミングができるようになっていれば、
より高度なことを学べる大学に進むのがよいでしょう。
また実際にプログラミングをやることで、どんなことを学んでいきたいのか、
具体的に見えてくることもあると思います。
志望大学を見つけるためにも、実際にプログラミングをしてみることをお勧めします。
●趣味の範囲で押さえておいた方がいいのでしょうか?
悩ましい質問です。
ゲーム作りは趣味の範囲内でも十分おもしろく、
商業にこだわらなくても同人ゲームの発表の場もたくさんあります。
商業ゲームではできないことも同人ゲームならできる、ということもあります。
あんきん姫さんもこれから「趣味にするか、仕事にするか」何度も悩むことでしょう。
おそらくどちらが正解ということはないし、
プロとしてゲームを作るのと、アマチュアでゲームを作るのとでは、
そこに優劣はないと思います。
その答えは、実際に作品を作りながら悩んでほしいと思います。
将来についてですが、ゲームプログラマーから非ゲームのプログラマーへの転向も
比較的容易です。
今のところ、プログラマーの求人は少なくはありませんので(労働条件はともかく)、
そこは楽観的に考えてもいいかもしれません。

こんにちは、あんきん姫さん。
私はゲームプログラマーではないのですが、ゲームデザイナー(プランナー)として、
ゲームプログラマーに近い位置で働くことがあります。
その立場からになりますが、回答していきますね。
●こんな考えでプログラマーになれるのか
あんきん姫さんは、実際にゲームを作ってみて「楽しい」と感じたんですよね?
それはゲームクリエイターになる上で、一番大切な動機になると思います。
そして「ゲームを作るのが楽しい」というのは、とても役に立つ能力です。
ゲームプログラマーになるときや実際になってから、
色々つらいことがあるかもしれません。
そんなとき、「ゲームを作るのは楽しい」という原点に返れば、
いろんな困難を乗り越えるパワーになります。
その思いを大切にしてください。
●具体的な仕事の内容
ゲームのルールやデータなどのしくみは、「プランナー」が作ることが多いです。
プランナーはゲームのしくみを「仕様書」という設計図にします。
その「仕様書」どおりにゲームパソコンやゲーム機で動くよう、
実際にプログラムを書いていくのがゲームプログラマーの仕事です。
「仕様書どおり」といっても、単純作業ではありません。
優秀なゲームプログラマーは、仕様書に足りないちょっとした工夫を
プログラムの中でつけくわえてくれることがあります。
例えば、待ち時間が1秒なのか、0.5秒なのかで、
プレイヤーが感じる「ゲームのおもしろさ」はまったく違ってくるかもしれません。
それを左右するのは、ゲームプログラマーのテクニック次第かもしれないのです。
どんないいシナリオがあっても、どんないいイラストがあっても、
プログラマーの「料理の腕」によっては、ゲームがダイナシになってしまいます。
逆にプログラマーの腕がよければ、シナリオやイラストのよさを2倍にも3倍にも
高めることができるでしょう。
また、ゲームプログラマーは、ゲーム本体のプログラミングをするだけでなく、
ゲームを作るときに便利になる様々なプログラム(ミドルウェア)も作ります。
たとえば、何千枚もの画像ファイルをゲームで使える形式に一気に変換する
プログラムから、シナリオの文字数を数えてセリフのフキダシからはみ出てないか
チェックしてくれるようなプログラムまで様々です。
あんきん姫さんは、ノベルゲームやRPGを作ったことがあるみたいですが、
おそらくそれは、ゲームを作る「ツール」を使って作っていると思います。
そういったツールを使い、スクリプトを書いてゲームを作るのは、
ゲームプログラマーの仕事とは限りません。
スクリプトを書く作業は、プランナーだったりシナリオライターの仕事である
場合もあります(むしろその方が多いかも)。
ゲームプログラマーの仕事は、むしろそのツール(スクリプトエンジン)を
作る作業になります。
ゲームプログラマーの仕事は様々なものがあり、
そのスキルの高さもピンからキリまでありますが、どうせなるなら、
どんなことでもやってのける、スーパープログラマーになってほしいところです。
長くなったので続きます。