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回答・コメントする(No.8651)
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ピアノ調律師に興味があります。
[Q] 私は、今高校一年生です。
ピアノを11年間やっています。
将来、音楽関係の仕事に就きたくていろいろ探したところ、
ピアノ調律師に興味を持ちました。
調律師になるにはどうしたらいいですか?
それと、なるためには何が一番ひつようですか?

まゆさんへ。
もうだいぶ前の書き込みだから、見ていただけないかもしれませんが。
私はいろいろな歌をうたっていますが(明日も本番。)、ピアノの調律師さんと
音楽は、切っても切れない関係です。
調律師になるためには、調律師の専門学校があります。
「調律師専門学校」で検索してみてください。
私は残念ながら倍率など、細かいことはわかりませんが、ただ、
すごく細かい仕事が要求される、ということはわかっています。
ピアノに携わっている一人一人に「好きな音」があり、それに
なるべく近づけるよう、調律師さんたちは調律をしてくれます。
コンサートのための調律師、という人は、実際のところ、かなり
少なくって、普段はおうちの調律をする傍ら、楽器屋さんの
受付やら、他の業務も、兼任で行っている方が多いです。
就職先は当然楽器屋さんになるはずなので、仕方がないのでしょう
が、調律だけしているわけではないので、そこは知っておいた
方がいいでしょう。
女性の調律師は、そういう点でも、比較的就職先があるように
思います。ただ、あまり神経質になりすぎると、自分を傷つけて
しまう職業なので、浜松にあるヤマハなどのピアノ工場見学
などをさせてもらって、自分に合っているかどうか、
疑似体験してみるのも、いい経験になるかもしれません。
工場には、友達のグランドピアノを買いに行きました。
あれだけピアノがあると、圧巻!!です。
新宿にはスタンウェイの日本本社もあります。
そこのホールにピアノを見せてもらいに行っても、
調律師さんが、お仕事をしているところを、窓越しに
見ることができますよ。
はんがんさん回答有難うございます。
今の私は、平均律でさえちゃんと分かっていません。
耳も全然鍛えてないので自信がありません。
あきらめるとかそう言う訳じゃないのですが、他の仕事もいろいろと探してみようと思います。

こんにちは。あなたはピアノの調律法(=音律の定義)をどのぐらいご存知ですか? 「平均律」は当然知っているとして、「純正律」はどうですか? 「ミーントーン」とか「ヴェルクマイスター」「キルンベルガー」はどうでしょう(私は後者二つはかなりアヤシイ)? また、平均律と純正律でそれぞれ調律した2台のピアノを弾き比べた時、響きの違いが分かりますか?
ピアノの調律という技術を身につけるということは、単にピアノの音程を合わせる技能だけでなく、その背景にあるかなり高度な音楽理論を理解する必要があります。例えば、クラシカルな演奏テクニックを駆使する演奏者と、モダンな演奏テクニックを見せる演奏者とでは、同じモーツァルトのピアノ曲を演奏するにしても、調律を変えないといけないかもしれないからです。
…このぐらいならよくわかるよ、というのであれば、調律師としての初歩的な知識は十分お持ちだと思います。仮に今は分からなくても、専門の学校に行けばみっちり教え込まれますので、あなたにあった学校を探してみてください。
調律師の育成では、こうした理論面と実技面の指導が行われています。実際の調律では「計器で測定する音の響きと、人が耳で聞き取る音の響きは、異なっている」ということを意識する必要がありますので、それをきちんと把握できる「耳の良さ」が求められます。また、ピアノは極めて精密な工業製品ですので、繊細な扱いとある種の機械的知識も必要です(これらは学校で学べます)。
調律だけで生計を立てている人はあまり多くないかもしれません(需要が少ない)。一方で優秀な調律師は、有名ピアニストのコンサートに引っぱりだこだったりして、地味ではありますが音楽には欠かせない存在の一つです。こうした裏方の仕事に興味があるなら、人生の選択肢の一つとして、検討してみてください。