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回答・コメントする(No.8808)

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もっと教えて!フォーラム 質問 アメリカのアニメーションスタジオで働くためにはどうすればいいですか?

2010/07/19 06:11  DUNLOPさん[中学生・男]

[Q]  将来、アメリカのアニメーションスタジオ(できたらピクサー)で絵コンテアーティスト?(絵で脚本を書く仕事?)として働きたいと思っています。
 そのためには、どんな大学に行けばいいですか?その大学に行くには英語科のある学校、進学校、芸術系の学校のどれに行けばいいですか?
 ぼくは中3でよく分からないことが多いので分かりやすく教えていただけるとおりがたいです?
 後大学の話なんですが、カリフォルニア芸術大学がいいとか、でも学費とか高くて入るの大変とかいう事を聞いたんですがそこのところもホント分かる範囲でいいので教えていただけると本当にありがたいです。長くなってすみません。 

2010/07/20 09:41  DUNLOPさん[中学生・男]
[A.5]

 あきちゃんで~すさん、はんがんさん、シマさん、本当にありがとうございます。
 僕は昔から絵とかは好きで、美術の絵で入選したことはあるけど、仕事とかに出来そうなレベルじゃなくて本当にちょっと出来るかなくらいで、そういう仕事に就きたいと思ったことなかったんです。
 でも、アニメとか映画とかは(特にディズニーやトムとジェリー)とても好きで、その上、旅行でディズニーランドに行った時、アニメの世界に入ったようなあの雰囲気の虜になり、将来はディズニーランドで働きたいなぁと思っていたんですが、僕も皆さんが言っていたピクサーで働いているという人をテレビで見て、その人が、大学から美術の勉強をしたということを知り、僕もそうなりたいと馬鹿だとは思いつつも心に決めてしまい、今に至るわけです。
 家族や先生からは僕が県内でいいところの進学校(まあ岩手なんですけど)に行くと思っているようで、あまりそういった仕事についての情報を得られなかったので皆さんから色々教えていただきとても嬉しかったしためになりました。本当にありがとうございます。  読みづらくてすみません。


[A.4]

語学は「すぐに身につきます」。
私にも経験があります。でも、それは「母語の集団の中で生活していれば…」という「条件付き」です。シマさんのおっしゃる方も、「留学」という「基礎」があったればこそ、その道で成功されているのだと思います。

もちろん「美術的な才能」がない人にアニメの仕事は出来ないでしようが、アニメの才能があっても、言葉が不自由では、仕事をすることは難しいと思います。「仕事」というのは、どんな職種でも「他の人とコミュニケーションをとる」ということがもっもと大切だからです。会社の応募要件でも、たいていの会社が「コミュニケーション能力」を上位に要求しています。

また、「学歴」に対する考え方ですが、アメリカでは、「大学」は高等教育というより、「一般教養」的にとらえているのだと思います。そして「専門教育は大学院で」という考え方なので、日本とは「大学」のとらえ方が違うと思います。

だから、アメリカで仕事に就く場合、一般的には、「学歴は大学で終わり」という風に考えない方がよいのかもしれません。アニメーターの世界ではどうなのかは、よく知りませんが。


[A.3]

ピクサーには、実際に日本人のアートディレクターがいらしゃいます。
現在公開中のトイストーリー3の日本のアニメで言う、絵コンテのようなものを作られた方です。
その方は、高卒でアメリカに語学留学し、現地で自分の絵の才能に気づき、油絵を勉強したそうです。
もともと、アニメーターではなくアーティストである方がアニメ作りをしているという点からも日本のアニメとは全然違うみたいですね。ですから、語学も大事ですが、あなたの絵…というかアーティストとしての才能を磨くことが第一だと思いますよ。
アートディレクターというのは言葉で伝えるための物を作る仕事ではなくヴィジュアルで伝えるものを作る仕事なので…。
それに、英語を母国語としている人と生活すると、ある程度のコミュニケーションはあっという間にとれるようになります。

なので、大学は語学よりも美術を学んだほうがいいのかと思います。
自分にすでに大きな才能があると自覚されていたとしても、基礎を学ぶと新たなスタイルなどを発見でき、必ず自分の才能をより成長させる肥しとなると思います。

とにかく、アートの才能ありきの仕事なので…語学の前にそこを一番育てることの出来る学校を選んだらいいと思います。それが、たとえば自分の家庭の財力では厳しいところだとしても、自分に最も相応しい学校だと思ったら、借金をしてでも行くべきだと個人的には思います。お金を言い訳にしちゃうと後悔しますからね。。。経験談として…


[A.2]

こんにちは。進路を考える前の話をしますので、よかったら参考にしてください。

1.アメリカで制作されるアニメーションは、日本で制作されるTVアニメとはまったく別物だと思ってください。どちらが良い悪いではなく、文化の違いだと理解してくれて(今のところは)かまいません。それが何かがわからないと、日本文化の中で育ったあなたが、アメリカのアニメーション産業で絵コンテを担当するのは、きわめて難しいでしょう。日本のTVアニメ業界に外国人の絵コンテ担当がいないのはなぜか、考えたことはありますか? なお、難しいのは事実ですが、決してなれないということではありません。

2.手始めに、ミッキーマウス・トムとジェリー・ポパイといった、カートゥーンアニメと呼ばれる昔の作品をよく観てください。前者2作品はサイレント(声の出演がない)中心なので、英語がわからなくてもどんな物語か理解できるのもメリットです(実はこれはとんでもなくすごいことです)が、現在のアメリカアニメーションは、実はこのあたりの作品が基礎になっています。また、アメリカならではのBGMの用い方にも、ぜひ注目してください(演出手法の違いは別としても、日本のTVアニメの大半は、トムとジェリーの足元にも及びません)。

3.あなたが実際の進路を決めるころまでには、声付きのアメリカアニメーションを、字幕や吹き替えなし=英語のまま=で理解できるぐらいになっておくことが必要でしょう。単に英語力を磨くだけではなく、字幕や吹き替えではきれいに省略されるアメリカ独特のジョークや、その背景となるアメリカ文化そのものをある程度理解する必要があります。とりあえず、今日からでも英語の学習はしっかりしておきましょう。

4.こうしてみるとけっこうハードルが高いことがわかると思います。なぜなら、あなたが希望するお仕事は、アメリカの文化そのものを生み出すのと同じだからです。よし、ぜひそれを日本人が生み出してやろう、ぐらいのチャレンジ精神があるなら、あなたにもチャンスがあるはずです。あなた自身の意気込みとよく向きあって、将来を決めてください。


[A.1]

DUNLOPさんへ

あなたは、英語がどのくらい出来ますか?
日本のアニメも、セル画などの作業は、だいぶ中国などの下請け企業に出していますね。
でも「脚本」の部分は、日本で作っていると思います。「言葉の壁」があるからです。それがアメリカのアニメなら、言語は英語です。その「脚本を書こう」というのですから、少なくても、英語は自由に使いこなせる必要がありますよね。

まずはそこまでの英語力(大人が使う普通の英語だけでなく、スラングやギャグや子ども言葉なども…)が自由にあやつれないと、アメリカのアニメの台詞作りは出来ないのではないでしょうか。

そう考えてみると、日本の大学で英語を勉強したぐらいの語学力では、とうてい追いつかない気もするのですが、いかがでしよう?

その英語力を「基礎」として、さらに「誰にも負けない絵画力」が要求されるのではないでじょうか?