そうそう，直接人と話すことが大変重要です．

心療内科医に限らず，医者は接客業です．

「たった一言がひとの心を傷つける
　たった一言がひとの心を暖める」

という言葉を聞いたことがありますか？以前私の勤めていた病院のナース・ステーションに掲げられていた額に描いてあった言葉です．医師は誰でも，薬や手術をしなくとも，言葉の力を使って患者さんを癒すことが出来ることがあるということを，経験的に知っています．会話力は，これから社会を渡っていく上での基本となる技術です．

科警研は研究期間ですので，おそらく病者との直接的な対話という者は殆ど無いと思うのですが，研究者というのは皆さんが思っているより遙かにお喋りです．噂話好き，と言ってもいいかもしれません．そうすることにより，最先端の知識をcatch upしていっているわけです．これにも会話力は最大限に発揮されます．

あと，医師・研究職などに特に要求される能力は，「プレゼンテーション能力」です．自分の考えていることや，検査の結果などを相手に（場合によっては大人数を対象に）わかりやすく説明する能力です．これにも，言葉を交わす力が十二分に要求されます．


ネットで得るような一方向的な情報を見ているだけでは，この能力は向上しません．ホームページの情報は，テレビを眺めているのと一緒です．そこには会話はありません．あなたがこれから社会に雄飛するために，もっと人との会話を積極的にしていって欲しいと思います．ちなみにこういった掲示板の書き込みは会話とは言いませんので，ご注意を．モニターの画面じゃなくて，もっと人と向き合ってご覧．そういう職業に就きたいんでしょう？

annindofuさんへ

ホームページばかりでなく、「国家公務員Ⅰ種試験」のことや「博士課程」のことなどを、周りの大人の人（ご両親や先生など）にきいてみるといいですよ。

「人にきく」（じかに）ということが、とにかく大切です！

ありがとうございます。もう一度、ホームページを見て、考え直してみようと思います。

科警研の所長は、大学の法医学の教授からなられた方ですよね。副所長の警察の階級は、「警視監」（上から2番目）ですし、所員の方たちのプロフィールが出ていますが、「博士号」をもたれた方も多いですね。

「科警研」は、ドラマにもなったので、「身近」に感じている中高生も多いかもしれないです。それはそれでいい面もあると思います。

一方、「その仕事は、社会でどのくらいのポジションにあるのか。」とか、「自分は、その職種に対して、現在、どういう距離にいるのか。」ということなどにも、気づき始めていただきたい年代です。

科学警察研究所の研究職員は，待遇・地位的には「大学助教以上」クラスです．

基本的に最低修士，理科系の職種は基本的に博士が前提，と言うくらいのキャリアを要求しているみたいですよ．こういう人たちが退職すると，おそらくすぐに私立大学の教授職が待っていると思います，

・・・要は，日本の中のエリート中のエリートですよ．

annindoufuさんへ

具体的な「就職先」があるときには、こういう板より、そのサイトの「採用のページ」を見た方が早いし、確実ですよ。
おたずねの件は、
http://www.nrips.go.jp/jp/recruit/index.html
に出ています。

国家公務員Ⅰ種試験の合格者に対して、面接をとおして「1名程度」採用されるのですよね。国家公務員Ⅰ種試験に、学歴の制限はありません。

ですが、事実上は、国家公務員試験Ⅰ種試験に10人以上合格者を出している大学は、全国で十校程度です。科警研のような研究職なら、そのような大学の、さらに大学院を修了された方が多いと思われます。

この場合の「大学を出ていなくてもいい」というのは、「大学を出ている学力は必要ない」ということとは、違うのです