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回答・コメントする(No.8899)
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僻地で働く医師の方に質問です。
[Q] 現在高二の女子です。
以前にNHKのプロフェッショナルという番組で僻地で働く医師の番組をやっていて、大変感動しました。
そこで質問なのですが、いわゆる僻地での労働環境は実際どうなのでしょうか。
恵まれたものでないことは、僻地で医師が不足していることからわかりますが、
実際の労働時間(深夜の呼び出し等も含めて)や、地域との関わり方、職場の人数(女医の割合)など、
わかる範囲でいいので教えていただけると幸いです。
通りすがりの大学教員さんへ
早い回答ありがとうございます。
確かに、大きな病気を治したり、大きな施設をほうばかりに目がいってしまいますが、基本は予防なんですね。
教授のかたの説明もなるほどと思いました。
王道が王道として認識されていくといいですね。
あと、地域に関わった医療をするのにそういう方法もあるんですね。
大変参考になりました。ありがとうございます!!
ありがとうございました。
こあらさん,頑張ってくださいね!
個人的な見解なのですが,僻地医療というのは,例えばテレビのドラマや「神の手を持つ名医」みたいなイメージとは全く異なるものだと思います.
一刻を争うような,あるいは重大な病気を華々しく治して喝采を浴びるというのは,なかなかカタルシスを感じるものですが,実は医療としては邪道だと思っています.本来の医療というのは,出来ることならそのような病気にならないような「予防」をお手伝いすることだと思っています.「予防医学」とも,「プライマリ・ケア」とも言うことが出来るでしょうか・・・.どちらかというと,公衆衛生学的な発想をもって医療に当たるのが王道だと考えております.
学生時代に実習した病院で,無医村に定期的に往診に行く先生(母校の循環器内科の名誉教授でした)のお話が印象に残っています.曰く,
「ドクターヘリの配備なんか,どうでもいいんです.こうやって,地域の皆さんの健康状況を定期的にチェックできるような体制を充実させる方がずっと大事だし,コスト的にも安く上がるんですよ!」
なるほどな,と思いました.
あと前のレスで書き忘れましたが,田舎の病院で働くと,往診に関わる機会が多くなります.いわゆる無医村の診療所に身を投じる以外にも,地域に深く関わった医療をするという意味では,在宅医療を頑張っている病院で働く,というのも一つの方法かも知れませんね.
通りすがりの大学教員さんへ
丁寧な回答ありがとうございます。
確かに僻地の定義はよくわかりませんよね。
交通の便が悪かったり、人口が少なかったりといったところでしょうか。
田舎で育った身としては、東京など都会では「僻地」と「田舎」の区別があまりついてないような気がします。
労働環境は改善されつつあるんですね!でもやっぱり厳しいですね・・。
現場の医師の方のためにも、地域の住民のかたのためにも、もっともっと働きやすい環境になるといいですね。
自治医大についてですが、私が見たNHKの番組の医師の方は自治医大出身ということで、自分でも少し調べてみました。
自治医大でも専門医になれないわけではないんですね。
参考にさせていただきたいと思います。
>自治医大の先生とは接する機会が多いので、何か質問がありましたら聞いておきますよ。
心強いことば、ありがとうございます。
また質問があるときに、ぜひよろしくおねがいします。
D.A.Iさんへ
回答ありがとうございます。
やはり夜間の出勤も覚悟しなければならないんですね。
医師として専門的な経験があまりできないことがどれだけのデメリットなのか、はっきりとはわかりませんが、
そのようなデメリットもあるということなんですね。
自分はどっちが必要なのか考えてみたいと思います。
ありがとうございました!!
「僻地」というのは、住まいの場所(すなわち都道府県)によって大分条件が変わってきます。個人的な経験を披露すると、都市部から車で1時間程度、本数は少ないが電車も通っているような地域の病院で働いていたことがあるのですが、何と!僻地手当てを頂いておりました。どこが僻地なの?という感じなのですが・・・。テレビに出てくるような山中の診療所、離れ小島の診療所で一人ぼっちの診療というのは、現実的には少なくなってきております。
勤務状況ですが、出来るだけ複数の医師を配置するようにしたり、ある程度休暇が取れるようになってきています(ただし現時点では勤務場所によって大きな格差があります)。最近はたとえ診療所レベルの医療行為であってもある程度の専門性が要求されたり、24時間265日の拘束は労働環境として望ましくない、といった配慮が働いていることもあり、おそらく今後は医師一人当たりの負担を減らすような環境を作るように向かっていくと思います・・・そうなって欲しいなぁ(希望)。地域でも、いわゆる「コンビニ受診」を皆で自粛することにより、医師に過剰な負担を強いないようにしようといった住民レベルでの取り組みをしているところもあります。そういった意味でも、労働環境は改善される(といいなぁ)という希望的観測があります。
僻地への医師派遣のモデルケースとして挙げやすいのは、自治医科大学だと思います。
http://www.jichi.ac.jp/
自治医科大学には卒業後現在は医師国家試験に合格したあとに、卒業にかかった期間の1.5倍(すなわち6年で卒業した場合には9年間)の「義務年限」があり、この間は出身地域の僻地医療に従事する義務があります。ただし、年限いっぱいを僻地で過ごすわけではありません。
http://www.jichi.ac.jp/gakujika/jichi.html/boshu/guide/years.html
をごらん頂くと分かりますが、2~3年を区切りとして、僻地と基幹病院を行き来するような形になります。これまで一緒に働いた自治医大の卒業生の中では、義務年限期間中に内科認定医・消化器病専門医などの資格を取得した先生もいました。通常のコースより時間はかかるかもしれませんが、相応のspecialityを持つことも不可能ではありません(外科系を目指す場合にはちょっと厳しいと思いますが)。
男女比ですが、実際に僻地医療に従事している医師の正確な数は分かりませんが、自治医大の学生の男女比が参考になると思います。およそ3割が女子学生です。
自治医大の先生とは接する機会が多いので、何か質問がありましたら聞いておきますよ。
お気づきのようにTVなんかではいいところだけ報道してます。実際のところはなかなか大変です。
へき地の度合いにもよりますが、一人で診療所に赴任する場合のことを考えると、基本的に休みはありません。24時間呼び出しがあるので夜も電話を気にしながらになります。どこかから応援を頼めるところだと、たまにどうしても用事があるときに応援を頼むことができるかもしれませんがプライベートな用事については難しいでしょう。
それ以外は概ね、普通の診療所の医者と大きく変わりません。
もっとも重要なことは、専門的な経験があまりできないことです。専門医にならないで幅広く診療する医者を目指す方が最近は多いですが、見たことのない病気についてはほとんどどうしようもありません。へき地に行くとそういう経験する機会がほとんどありません。若いうちに修行してへき地にと思っても、都会で一生のうちに経験できるようなことがへき地では経験する可能性がほとんどないということが意外とあります。
いろいろとデメリットに触れましたが、やりがいは確かにあります。うまく関わることができれば地域の人の健康、大げさに言えば人生をあずかることになります。強い信頼関係をもって心の通う医療が実践できればなにものにもかえがたい素晴らしい充実感が得られるでしょう。