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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.9174)

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もっと教えて!フォーラム 質問 おとなになってから職業が決まっていなかったらどうしたらいい?

[Q] 大人になってから色々なところで働く人をフリーターというのだとテレビで観ました。
フリーターで一生いるのは大変だと皆話しています。

村上龍さんは28歳までには職業を決めて35歳までに訓練や経験を積めばいいと書いていました。

漫画家とかアニメーターさんは25歳までに職に就けなければ一流になるのは無理だと聞きました。
ハローワークに見学に行ったときに職員の方に色々な職業では年齢制限があるところも多いよ、と言われました。

何歳までフリーターでいたり、職業を決めれば良いですか?
クリエーターになるのに、28歳から始めるのでは遅くはないのでしょうか?

[A.5]

こんにちは、たけはるさん。
長い回答をありがとうございます。

クリエイターのように、好きなことを仕事にするとき、
「プロになれるのだろうか? プロとしてやっていけるのだろうか?」
と悩むことは多いですし、実際、プロになることや
プロになってからプロであり続けるのは大変だっりします。

結局のところ、その悩みに対し答えを出すには
「作品を作り続けること」しかないと、私は思っています。
作品を作らなければクリエイターにはなれませんし、
作品を作り続けなければ、もはやクリエイターではありません。
作品を作ることで、自分の可能性(や限界)がわかると思います。

たけはるさんのお知り合いのアニメーター志望の方は、
クリエイター志望者のいいお手本になると思います。
結局、アニメーターになるためには、絵を描き続けるしかありません。
その方の頑張り具合を、ぜひ見てください。

前の回答で「1万時間の法則」の話をしましたが、
プロになる前にコツコツと作品を作ることも、
この1万時間にカウントされると思います
(1時間がそのまま1時間じゃないかもしれませんが)。
20歳から作品作りをはじめたとしても、がんばって時間をかければ、
(そしてちょっとの才能と運があれば)プロになれると思います。
作品作りをしている間って、わりと視野がせまくなってしまい、
そこで「鬼気迫る」とイメージされちゃうかもしれませんが、
わりと本人は楽しく作っていると思いますし、
作品作りが楽しくないとなかなかプロにはなれないかもしれません。

クリエイターはある意味かなりストイックな生き方です。
クリエイターになれない場合、もっと堅実で楽な仕事を選んでも、
まわりの人はそれを非難しませんし、むしろホッとするかもしれませんよ。


[A.4]

はじめまして

こんにちは、ハロワのおやじさん
フリーターはすごく怖い、将来が安定していないからいけないと
先生も凄く強調してだから勉強頑張りましょうと言います。
好き好んで派遣労働者になったわけじゃないといった大学生がニュースの特集に出ていました。
なので好きでフリーターをしている人がいるというのは衝撃的でした。
僕は少しニュースとかに影響を受けたり頑固なところがあると友達にも言われるので柔軟な人になれるようにもっと
色々な小説とかを読んでいろんな人の経験したことを知りたいと思います。


こんにちは、通りすがりの大学教員さん
僕はあまり将来について考えた事がありません。
ですが13歳のハローワークを読んだりニュースで大不況だとか
派遣村のニュースをみて何にも考えないとどうなるんだろうと怖くなりました。
高校を受験するまでには目指す進路を少しでも鮮明にできたらなって思います。

こんにちは、まこさん。
僕が28歳までにクリエーターにならないのか、というと
クリエーターになる人ってすごく鬼気迫る勉強をする人ってイメージがあって
僕には無理かなって思ってます。
でももしなりたいって思った時、20を超えていたらどうなるんだろうって
考えました。
はたして僕はきちんと職につけるのかな?って思います。
両親は特に将来について何も言いません、僕が決めなさい、とだけです。
でも僕は取り立てて得意なことがありません、週一回に従姉に絵を教えてもらうだけです。

僕の周りには、絵を描く仕事をしたりする人や目指している人が多くて
年上の方に24歳で2年前から働きながら美術予備校に通ってアニメーターか背景美術を志望している人がいます。
高校を普通に卒業したけれど、どうしても絵を描きたくてどちらかの仕事をしたいと
凄く一生懸命絵を描いています。
25歳までしか未経験者は募集していないし専門卒の子たちより不利で
本当に上手くないとなれないから一生懸命描いているんだよと僕が絵を描くのが嫌になったときに教えてくれました。

僕は大学か専門学校にどうしていかないの?と聞いたら、
本当は大学に通う予定だったけど学費が払えなくて働くことになったんだよと
教えてくれました。
両親にその人のことを話したら凄く良い環境に身を置く為に頑張っている人だねと
言っていました。
そうそう決断できるものでもないそうです。
僕も20を過ぎてからしたいことを見つけて勉強を始めたら間に合うのかなって
不安になりました。


[A.3]

こんにちは、たけはるさん。

私はゲームデザイナーという、ゲームを作る仕事のひとつをしています。
いちおうクリエイターの端くれですので、クリエイターの立場から
「クリエイターになるので、28歳から始めるのでは遅くはないのでしょうか?」
の質問に回答します。

まずは「なぜ28歳以前にクリエイターにならないの?」と思いました。
現在中学生のたけはるさんが、なぜ「28歳になったら」と
ずいぶん先の年齢を挙げるのか、不思議です。

基本的に、クリエイターは、自分の好きなジャンルを仕事にした人が多いです。
漫画家さんなら漫画を書くことが好きですし、
アニメーターさんならアニメや絵を描くことが好きですし、
ゲームデザイナーならゲームを作ることが好きです。
今好きな趣味があるなら、それを追求していきましょう。
逆にクリエイターの仕事につながる趣味が特に好きでないのなら、
無理に28歳近くになって趣味を見つけてクリエイターになろうとするのは、、
あまり現実的ではないと思います。

28歳からプロのクリエイターになる人もいますが、
まったくの素人からプロになる人は少ないと思います。
クリエイターの世界では(他の世界でもそうかもしれませんが)
「1万時間の法則」というのがまことしやかにささやかれています。
これは、プロ(ある程度の1人前)になるには、1万時間が必要という説です。
毎日10時間、1年365日やっても3年間、
毎日8時間、月20日やった場合は5年以上、
週末に8時間だけやってる場合は、25年近くかかる計算です。
この説の信憑性については色々意見もありますが、
プロになるには時間をかけ、経験を積むのが必要なのは事実でしょう。
28歳からプロになったクリエイターも、
28歳以前にそれ相応の経験を積んでいることが多いはずです。

また、現実問題として、若いうちから仕事をはじめたほうが、
先輩のクリエイターに色々教えてもらったり、段階を踏んで仕事をもらったり、
いろんなメリットがあるとは思います。

比較的高い年齢からはじめたとしても、わりに不利にならない例もあります。
その例のひとつが、全く新規の分野のクリエイターです。
タイミングよく産まれたばかりの新しいジャンルに飛び込むことができれば、
あまり年齢に関係なく、そのジャンルの先駆者になることができます。
先駆者になれば、さまざまなメリットがあります。
私はトレーディングカードゲームの仕事が中心ですが、
まがりなりにもこの仕事で15年食べていけているのは、
カードゲームが日本で広まる前に、この仕事を始められたからだと思っています。


[A.2]

総論的にはハロワのおやじさんの仰っているとおりです.先のことを考える前に,まずは「今」を充実して過ごすことです.「carpe diem」という言葉がありましたっけね.

もっとも各論的には,先のことをある程度考えながら進路を決める必要がある職業もあると思います.学問を修めるのに「旬」は存在しないと思いますが,人が第一線で仕事をすることが出来る「仕事の旬」というのは,肉体的・精神的にも確かに存在すると思います.我田引水となりますが,お年を召された方が医学部に入学することが現実的に不可能になってきているのは,ここら辺に理由があると思っています.

「村上氏がこう言っているから」とマニュアル的に追従する必要はないと思いますが,これから自分がどうしたいのか,何をやりたいのかということについては,漠然とでもいいですから考えていって欲しいなと思います.


[A.1]

そんなこと大人になって考えれば良いことです。
だから今は眼の前のことに集中してください。
それが君が心配するフリーターを避ける秘訣ですよ。

でもね君、フリーターって聞くとネガティブ・否定的な印象に聞こえるかも
知れないけれど、好んでフリーターの人たちもいるのだよ。

人にしばれられたくない人、自由に人生を生き抜こうと考えてる大人もいるの
だよ。人それぞれなんだよね。すべては自己責任なのだから。
たった一度の人生だから自由に生きようと考える人がいても不思議ではないのです。

おおむね村上さんの言ってることは正しいと思うけど、私ならこう皆に
アドバイスをするよ。
20代は自分探しの時代。色々な仕事を体験して後半には一生かける仕事を
見つけられれば最高だね。
30代は自分が選んだ天職に打ち込む時代だね。
そして男の人生で最も大変な時代・時期は40代なんだよ。
この年頃は、一般的に結婚して子どもが生まれ、育児や教育に一番
お金と時間がかかる時期、そしてマイホームを購入する時期にあたるのだよ。

働く男、サラリーマンと呼ばれる男には、社内では管理職になる時期、
上司からそして部下から両サイドからたたかれる一番大変な時期なんだよ。

でも、この時代を耐えて生き抜けば、安定した50代に入り、人生守りに入る。
定年が視野に入るからね。
そしてサラリーマン生活に燃え尽きる60歳から65歳に定年を迎える。

まだ十分に働ける体力も気力もある大半の退職者が、ここで初めてハローワークの
窓口を訪問し第二の仕事探しを始めるのだよ。
そんな大人と私は毎日会っているのです。

今、君が先のことなど考えるのは時間の無駄だと私は思いますよ。
だって”変化が日常”となった今、将来は今のままじゃなのだから。
だからどんな変化にも対応できるように君は今からしっかり勉強することが
最も大事なのです。

先のことなど誰もわからない、だからこそ今は眼の前の課題に取り組むことが
大事なのです。

ハローワークの年齢制限とは、求人票に年齢不問(ねんれいふもん)と書いてあっても
実際に応募する際には、応募の年齢制限があると言う意味です。
でもね、このことだって実際に君が就職活動する時には、状況が大きく変わっている
可能性が大だから、心配することは全くありません。

これから先、豊かな人生、幸せな人生を送りたいと希望するのなら、
これから一生懸命勉強して、やりたい仕事を見つけ、その為の準備を
直ぐにはじめてください。

どんな変化にも対応できる柔軟性を身につけることも大事ですよ。
がんばってください。