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回答・コメントする(No.9217)

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もっと教えて!フォーラム 質問 救命救急医について

[Q] 私は都内の私立中学校に通っている中3です。

将来、医者になりたいと思っているのですが、その中でも救命医に憧れています。

そこで、救命医という職業はどのくらい厳しい場所なのかが知りたいです!!また、救命医になるためにはどこの大学が良いということはありますか??

よろしくお願いします。

2010/11/12 03:23  D.A.Iさん[医師]
[A.3]

救急にもいろいろあり、大病院と中小病院では役割も仕事内容もぜんぜん違いますし、地域によっても差があります。時代によっても大きく変わるのである一例を離してもしょうがないかと思います。
なので、しばらくやってきて、通り一遍のことをお話させていただきます。

救急というのはテレビで見るような救命の仕事の他にも、いろんな人がいろんな理由でやってきます。それこそいろんな不測の事態が起こります。身元不明なんかもありますし、事件やらに巻き込まれることもあります。細かくはここでは触れません。

向いている人・・・といっても、きちんとトレーニングをして育成するわけですからやる気と体力があればOKです。手先が器用とかははっきりいって関係ありません。最初はとまどったりすることもありますが、そのうち慣れます。人間は適応力がちゃ~んとあります。練習すればできないことはほとんどありません。
あえていうと、観察力のある人は有利かもしれません。

大学は楽しく過ごせるところならどこでもいいと思います。学生時代はいろんなことをしましょう。


[A.2]

こんばんは.以前外科をやっておりました.いわゆる大病院の救急医を前提にお話し致します.

ときわ様が大変わかりやすく説明して下さったので,さほど書くことはないのですが,お節介をさせて頂きます(笑).

進学すべき大学:
 あまり関係ありません.最近は初期研修でいろいろな病院に行けるようになりましたので,先方の受け入れがあれば救急医を目指すことは出身大学の如何を問わず可能です.ただし人気の医局はそれなりに応募者が多いので,「入局試験」を受けないといけないかも知れません.ちなみに試験科目は英語(ペーパーテスト)と医学知識を問う試験が大半だと思います.もちろん面接もあります.

厳しさについて:
 救急医は,基本的に入院から退院まで一貫して患者さんを見ることは少ないと思います.来院時の処置を行った後,しかるべき診療科に後送するのが基本的な役割です.そのほか,ICU(集中治療室)の管理を行っていることが多いです.
 要は急性期に特化した診療科です.従って,長期間入院している患者さんを持つことは少なく,結果としてオンとオフがはっきりしている診療科と言えます.受け持ち医と言った形で患者さんをみることもあまり無いかも知れません.・・・結果として,働きようによってはオンとオフがはっきりしているとも言えます.
 実際の例を挙げると,救急科は夜間の勤務をした翌日は完全に休み,という病院があります.他の科では当直や緊急手術で眠れなかったとしても,翌朝から普通に外来や手術をしなければならないため,そんなときは救急医が羨ましかったものです.ただし,これはマンパワーに恵まれた病院に限られており,救急医が2~3名だけ,というような小さな医局の場合は,病院に住んでいるような医者もおります(苦笑).

ちなみにときわ様がおっしゃる「手先の器用さ」は,外科系の医者には少なからず要求されますが,救急医に限らず医者に要求される第一の要件は,なんと言っても「体力」でしょう.疲れていると判断力が鈍ります.疲れにくい体と疲れていても集中力を維持できる根性を養うためにも,ぜひ体を鍛えて下さい.基本的に体育会系の職場ですので.

私のコメントで何か新しい疑問が湧きましたら,遠慮無くご質問下さい.


2010/11/08 00:38  ときわさん[看護師]
[A.1]

さとのさん、こんにちは。
私は看護師です。
いろんな医師と一緒に仕事をしてきましたが、
その経験の中で、どんな人が救命医に向いているか、
私なりの意見を少しだけお話しますね。

どこの大学がいいかは、私はよくわからないので、
そこはご勘弁くださいね。

まず、医師になるためには、冷静であること。
冷たいくらい、冷静なほうがいいです。
それと、情熱が必要。
何が何でも助けるという気持ち。

相反する言葉ですが、根本はこれです。

救急にはいろんな人が担ぎこまれてきます。
『鉄板が目の前に落ちてきて、鼻をそぎ落とした』なんてまだかわいいほう。
『駐車場で今、轢いてしまいました』って、
皮一枚で繋がっただけの足を支えられてきた子供。
『腰が痛くて』と担ぎ込まれてきた腹部大動脈瘤破裂の方は、
到着して5分で亡くなってしまいました。

こんな状態で、医師は、最初に何が必要か考えます。
(もちろん救急のABCは押さえた上で)
痛そうだ、苦しそうだを最初に取り除くのか、
それを取り除いてしまっては原因が分からなくなってしまうのか?
これを瞬時に判断します。

血を見てビビっちゃう人、吐物で具合が悪くなっちゃう人、
暴れる患者さんで腰が抜けちゃう人は救急には向きません。
(けっこういます・・・笑)

慌てると怒鳴っちゃう人、これも向きません。
一人が怒鳴ると、みんな大声になって、指示が聞こえにくくなり、ミスを誘発します。
大変なときほど冷静さが必要です。

救命医になるために今から出来ることは、
『手先の器用さを身に付ける』がおススメです。
冷静になることは、大人になるにつれ、
いろんな経験をしながら身につきます。
また、中~高生のときから異様に冷静なのは気持ち悪いです(笑)。

手先の器用さは日々の努力しかないです。

昔、自分が当直の日に娘が額を切ってかつぎ込まれてきた先生、
きれいに縫ったつもりだったみたいですが、
数日後、何も知らない近所のオバチャンに
『どこの先生が縫ったの? ヘタねぇ』と言われたそうです。
先生、『落ち込んだ』って、遠い目をして語ってくれました(笑)。

今、中学生なら準備の時間はタップリあります。

応援しています。