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回答・コメントする(No.9437)
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アメリカで学ぶ経営学の内容
[Q] 今、アメリカの短大に留学中です。
今、経営学を専攻にして科目をとっています。
本当は農業の科目を勉強して副専攻で国際関係を勉強しようと思っていました。けれど、理系の科目では、高校で文系を勉強したので、すぐには化学などの科目がとれず、基本的な大学では単位として認められない基礎的な科目をとらなくてはいけなくなり卒業までに二年半かかりそうだったので他の専攻にしました。
けれど、きちんと考えてみたら、農業でもうまく科目をとればよかったのではないかなどと少し後悔しています。
なので、今、経営学の科目をとっていくのに、勉強に興味を持てたとしても、就職するときや就職後、後悔をしないか、そして、経営学を学んで本当に意味があるのか迷っています。
経営学ではどのようなことを学びますか?
留学していることで就職に不利になることはありますか?

こんにちは。質問者の方の回答を読みました。あなたなりにきちんと考えて選択したことが分かって、とても安心しました。できれば、それを最初から相手に伝わるように努力してほしいと思います。
回答をふまえた上で、簡単にコメントしておきます。
1.フェアトレードに携わる人だって、とても真剣です。吹けば飛ぶような規模の経済基盤をもとに貿易をする訳ですから文字通り世界経済の波に翻弄されます。片手間でできるようなものではありません。
だから、あなたは真剣に勉強しないといけない。あなたの周りのアメリカの学生は、ほとんど全員日本の大学生より遥かに真剣に勉学にいそしんでいるはずです。彼らに負けないぐらい勉強してはじめて、あなたも世界の中で役に立つ人になるはずです。ぜひそうなってください。
2.たぶんあなたの考えている商品開発と、経営学で学ぶ商品開発とは、少々ギャップがあるはずです(それを学ぶのが今のあなたの仕事です)。
いわゆる開発途上国のローカルな経済活動は、私たちが普段親しんでいる西洋風の市場主義経済とはかなり異なります。グローバル経済が世界を飲み込むというのは、単に規模の大きさだけを指すのではなく、生活時間の進み方とか生活習慣の違いといったものごとをも一つの「基準」に平均化してしまう、という現象と言い換えてもいいでしょう。それがいいか悪いかは、簡単に結論づけられるものではなりません。
いつまでも古い社会に閉じこもっているだけでは、その土地の人々の暮らしは決して豊かにはなりません。だけど、その社会がただグローバルスタンダードに飲み込まれてしまうだけでは、そこに住む人々は幸せにはなりません。
おそらく、あなたはフェアトレードという視点を持って勉強に励む中で、こうした矛盾を実感することになるはずです。できるだけそれを直視してほしい、と私は思います。かなり単純にいえばフェアトレードという経済活動は、ローカルな自給自足型経済活動を、国際貿易のルールに則りつつ高収益型産業に変容させることで、地域に利益を還元させるという作業だと思います。この視点を持ちながらあなたがアメリカで学ぶことは、あなたが将来フェアトレードに関連する仕事に就く際、大きな力になるはずです。
ありがとうございました。
経営学を学びたいのは、アメリカですすんでいる科目で、今から必要な科目をとるのに経営学に必要な科目が登録しやすかったからです。
ほんとうは、国際関係を4年制の大学で勉強したいけれど、なんで国際関係かを考えたら、発展途上国に興味があるからでした。とくに、食糧問題や子供に興味があります。なので、食糧支援にかかわる仕事をしたいと思っていました。 けれど、よく考えたときに、国際関係よりも専門的なこと、例えば農業などを勉強して技術的なことがないとそういうのは難しいと思いました。それに、そういう支援などはボランティアに近く、自分が収入を十分に得て、経済的に自立できてない可能性が高いと思ったからです。
そう考えたときに、経営学でも、わからないけれど、フェア トレードの商品を扱っている企業などに就職できれば、ほかの国ともつながっているし、運が良ければ、そのような商品の商品企画などにかかわれると思ったからです。
けれど、アメリカでビジネスを学びたい人は多いと思うし、真剣だと思うから、そのなかで自分がやっていけるかどうか不安です。それに、自分で経営学を本当に学びたいのかもわからないので、少し考えます。

こんにちは。質問文を読むと、なんだか相当こんがらがっているようなので、話を私なりに単純にして率直にコメントします。あなたの実情とは少々異なるかもしれませんが、そこは適当に補ってください。
農業を学びたいというのは、日本で言うところの「農学」を履修したいということでしょうか。それとも農業経営に関することを学びたかったのでしょうか。仮に前者だとすると、あなたがよほどのスーパーマンでない限り、農学と経営学の両方を「同時に」学ぶことは相当難しいと思います。あなたは何らかの判断をして経営学を学ぶことを選択したのですから、まずはその選択を生かすように努力すべきでしょう。
質問文を読むと、あなたは何を学ぶかも分からずに経営学を選択したようにも思えるのですが、もしそれが事実なら、お金のかかる留学はいったん打ち切ってリスタートというのも、考慮すべき選択肢の一つでしょう。選択が誤っているかどうかも評価できないのは、スタートラインにすらつけていないということです。うまくいかないなら、やり直せばいいのです。
いろいろ問題点は多いものの、アメリカの企業経営システムが現在の市場経済の根幹をなしていることは事実でしょう。それをアメリカに留学して学ぶということは、(その意義を理解しているなら)あなたにとっては貴重な見識になりますし、就職活動にもプラスに働くことが多いはずです。ここで重要なのは、何を学んだかではなくて、学んだことをどう理解しているか/どう活用できるか、という点です。今のあなたには、たぶんこの部分が決定的に不足しているはずです。留学を続けるならもう一度よく自分の学ぶことを見つめて、自分が求めているものは本当にこれなのかを、再確認した方がいいと思います。
もちろん、アメリカならではの空気を呼吸して、という経験は、万一あなたに全く勉学が身に付かなくても、とても大切なものとして財産になるはずです。だけど、その経験を例えば就職などの実社会で生かしたいなら、もう少し真剣にあなた自信の選択と向き合うことが求められるでしょう。