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回答・コメントする(No.9492)
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13歳で司法書士の資格って・・・
[Q] 現在中1の、真央といいます。
私は、法律にとても興味があります。
将来の夢は、裁判官・弁護士・司法書士などの
法律関係の仕事につきたいと思っています。
最近、通信教育のユーキャンで
司法書士の資格を取れることを知りました。
ユーキャンによると、
「年齢、学歴などの受験制限もなく、実務経験も必要ありません」
と書いてありました。
私は、「13歳でもとれるのかな・・・・・」と思って
司法書士の資格を取りたくなりました。
もちろん、簡単なことではないとわかっているのですが
ずっと思い描いた夢が叶うような気がして、とにかく「資格を取りたい!」という一心です。
親に話したら
「いいけど・・・・・あせる必要はないんじゃない?
中学生って忙しいし、大きくなってからでも遅くないわよ?」
といわれました。
たしかにそうだとは思うけど、私は
「やりたい!」と思ったときにやったら、何事も諦めないし、
合格も夢じゃないと思うのです。
なので「やりたい!」と感じた今、やりたいのです。
ただ一つ心配なのは、落ちたときの話です。
ユーキャンの受講料を見てみたら、14万円ほどで、とうてい中学生の私に払える額ではありません。
親は、
「本気でやるのなら、お金は出してあげる」
と言ってくれましたが、万が一落ちたときにどうすればいいかなどは全く考えてませんでした。
そういうこともあって、私は受講使用かどうか迷っています。
中学生が、少し勉強しただけで簡単に取れる資格ではないとわかっていますが、どうしても資格が欲しいのです。
みなさんは、私が司法書士の資格をとることについて、どう思われますか?
回答お願いします。
長文失礼いたしました。
なるほどです・・・・・・
やっぱり、中学生でははやすぎますね・・・・
簡単なことではないので、軽はずみな気持ちでするのはいけませんね。
回答してくださったお二方、ありがとうございました。

中学生で仮に難しい資格を取れたとすればマスコミ報道などされて一時的には「すごいね」とちやほやされるかもしれませんが、それで終わりです。
また、司法書士の資格獲得には民法の知識とリーガルマインドが不可欠ですが、それを社会経験に乏しい中学生の段階で利害関係の調整を精緻にルール化した法律の概念を理解するのは極めて困難でしょう。学校の勉強のように単に覚えればいいものばかりではないし、第一、中学生になったばかりの今、あなたは法律用語に使われる漢字を全部読めるでしょうか?常用漢字や抽象的権利概念を習得した上でもっと社会経験を積み、法学部の大学に進学してから取り組んだ方が効率的だと私は思いますよ。
それに仮に首尾よく司法書士試験に合格できても、実際に仕事をするには会費を払って司法書士会の会員にならないといけませんし、何千万もする不動産の登記等に関わる重要な法律文書を有償で作る仕事を実際に任せる相手として中学生を選ぶ大人はいないでしょう。何か登記上のミスがあれば高価な不動産を失ってしまう危険性があるし、それを弁償する資力が中学生にあるはずはありませんからね。14万円が弁償できない「司法書士」が信用されるはずはありません。仮に中学生で取れても実際にその資格を使えるのは大人になってからということになります。
あなたは資格を取ること自体を目的にする愚をおかしていないでしょうか?資格は所詮は「道具」にすぎません。差し当たって使えない道具を早めに獲得するために貴重な青春時代の時間の多くを割くのはもったいないと私は思いますけどね。
参考になれば幸いです。

こんにちは。普通の市民の立場からコメントします。これが正しいというわけではありません。念のため。
1.確か公認会計士だったかと思いますが、やはり年齢・学歴制限がない(けど難関の)資格を、あなたと同じぐらいの世代の人が合格したというニュースが、去年ありました。ちょっとおもむきは違いますが、囲碁や将棋の世界では、たまに中学生や高校生でもプロの棋士という人がいて、この人たちが指導する時は、何十歳も上の大人のお弟子さんから「先生」と呼ばれます。
あなたにそれにふさわしい才能があって、ぜひその資格を取って仕事に就きたい、と願うなら、チャレンジすること自体は悪いことではありません。保護者の方ともよく相談して、結論を出せばいいと思います。ただし、棋士とは違い、資格を取ることイコールその仕事に就ける、というわけではありません(今、東京などの大都市では、弁護士資格を取っても失業中とい方もいます)。そこを間違えないでほしいと思います。
2.あなたは司法書士の仕事の内容(例えば、できることとできないことの区分)をきちんと理解していますか? もし、法律に関する資格の一つだから取っておきたい、という程度のあこがれなら、今のタイミングでチャレンジする必要はないでしょう。あなたがこれから勉強するうちに、他の資格(または他の職業)に関心が向く可能性は、かなり高いはずです。それらと比較して、やっぱり自分には司法書士が向いていると思えたときに、資格を取ればいいと思います。それが今なら、今チャレンジすればいいわけです。
3.大都市の大きな書店に行くと、資格コーナーといった所に、様々な資格の勉強をするための本が並んでいます。その中にはもちろん司法書士に関する本もあります。平均的な厚さの参考書を1冊選んで、中を読んでみてください。専門用語が理解できるかどうかはともかく、文章をスラスラ読めますか? 法学ならではの代名詞の使い分けや目的語のかかり方など、ちゃんと把握できているでしょうか。
法律系の仕事は、まず高度な読解力が必要です。まず、それに見合うだけの能力があるかどうか確認してから、専門的な勉強をするかどうかを判断することを、強くお勧めします。