HOME > もっと教えて!フォーラム > 業界・職種選び > 回答・コメントする(No.9569)
もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.9569)
-
いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
-
回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
職業選択基準:パティシエと医者
[Q] 中3です。
近々、自分のなりたい職業についてのスピーチをしなければならなくなりました。
そこで皆さんの意見をお聞きしたいです。
パティシエと医者、どちらになろうか悩んでいます。
個人的にはパティシエになりたいという気持ちの方が強いです。
けれども、中2まで「お医者さんになりたい!」と言い続け、親は私が医者を目指すもんだと信じており、高い学費を払って私立に通わせてくれてます。
両親は学歴コンプレックスがあり、そんな自分たちができなかったことを…と私が医者を目指すことにすごく期待もしてくれています(エスカレーターなので、高校の入学手続きも終えて、既に入学金等も全て支払い済みです)。
私もつい最近までお菓子作りは趣味に留めると言っていましたし、実際にそう思っていました。
(中1の頃、「パティシエにもなってみたいなぁ」と冗談半分で伝えたところ、「だったらこんな学費の高い私立なんか行かないで公立で十分なのに!!」と言われてしまいました)
しかし、中3に入りいろいろな職業について調べるようになって、次第にパティシエになりたいと思うようになってきました。
医者を目指すようになれば、当然大学へ行く学費だって多くなるわけですし…
学費以前に受験勉強にもそれ相応の資金が必要ですし…
私の家庭は決して裕福ではないんです。学費もギリギリで払ってくれています。
医師免許を所得し、ある程度家庭を築いてから主婦として趣味でお菓子作りをするという生活でもいいのではないかと思ったのですが、そんなに都合良くけるとは思えません。
文があまりまとまらないので分かりづらいのですよね。すいません。
でも、それくらい悩んでいるんです。
私はどうすればいいのでしょうか?

こんにちは。大切なことは既に他の方がコメントされていますので、おまけに近いことを述べておきます。よかったら参考にしてみてください。
たぶん、あなたはこれから成長する間に、医師とパティシエの他にも「なりたい自分」をたくさん見つけることになると思います。また、そうであってほしいと思います。中学生のあなたにはまだたくさんの可能性があり、それをひとつひとつ見つけていくことが、今のあなたの仕事(のようなもの)だからです。
夢とか希望というものは、いつでも変わりうるものです。中には「これしかない!」とある一つの夢だけを一生持ち続けられる人もいますが、それはどちらかといえば珍しいし、そのことが常に幸せとは限りません(もちろん、すごく幸せということもあります)。ただ、仮にあなたの夢が変わったのなら、「どうして夢が変わったのかな?」と少しだけきちんと考えてほしいと思います。たぶん、そうすることであなたが親御さんに何を話せばいいのかが、少しずつ描けてくると思います。
私事ですが、私の子供の頃の家はたぶんあなたのご家庭よりはるかに貧乏でした(今の私のボーナスより、親の年収の方が少なかった)。それでも親は私を大学に通わせてくれたのですが、その気になればもらうことのできる奨学金を、親は絶対に取ろうとはしませんでした。それが親としての矜持なのですが、現実として家計が厳しいことに違いはありません。ある時、将来を巡るちょっとしたことで大喧嘩した際、親から「お前にかけた教育費が戻ってくるとは思っていない!」と言われた私は、「それならちゃんと利息も付けて返してやる!」と請け負いました。
数年後、私もなんとか就職したのですが、あのときの喧嘩のことがまだムカムカしていたので、親に「これまでの教育費+食費+経過利息」の計算書を渡して、これから10年で払ってやると啖呵を切りました。親は全く信用していなかったのですが、それでもきっちり10年間かけて全額支払いを済ませました。
まぁ、私もガキだったのですが、面白いのは、親がちゃんと預金通帳をつけていて、支払額をチェックしていたことです。全額支払った後になって、親から「お前にしては珍しく約束守ったようだな」と電話が入ってきたのには笑いこけました。
あなたが親御さんの金銭負担についてあれこれ悩むくらいなら、これぐらいのことは言ってみても、決してバチはあたりませんよ。あなたにやりたいことがあるのなら、どうすればそれができるのか、できるだけ前向きに考えてみてください。あなたの親御さんは、あなたのそんな姿をちゃんと見てくれています。
りんりんさんの仰ったこと,大変わかりやすいです.
事実最近は医学部も多浪生や社会人入学者の入学は減りつつありますので,自分の選べる選択肢を出来るだけ多く残すためにも,学力は大事だと思います.パティシエにならなくたって,医者にならなくったっていいんです.でも,「学力が足りない」なんていうつまらない理由で自分の進路が制限されるのは,どうにも悲しくありませんか?
といいながら,私はあなたに是非医学の道に進んで欲しいと思ったりしています.何せ人手が足りないもので・・・.
ちなみにお金の件で補足ですが,もしパティシエになる場合,例えばお菓子作りの専門学校(国内,海外)などに進むことをお考えなら,その年間授業料は下手すると私大の医学部並みになるかも知れません.お金の問題はどこにでもついて回ります.

するめちょこさん、こんにちは。私は病院勤務の薬剤師をしているものです。こうした方がいいというアドバイスというよりも、個人的な意見としてコメントさせてもらいますので、そのつもりで読んで頂ければと思います。
するめちょこさんは、ご両親が高い学費を払ってくれているのに、親の思う通りに進まないのは申し訳ないという気持ちがあるようですね。その気持ちはよくわかります。私も親にたくさん学費を出してもらったくちなので、今でも、本当にありがたいことだなと思っています。ただ、ここで忘れてほしくないのは、なんだかんだいっても、するめちょこさんの人生はするめちょこさんのものであって、ご両親のものではないということです。自分の人生は自分で決める権利がありますし、それと同時に、最終的に自分の人生に責任をとるのも自分自身です。ひょっとして、遠い将来、するめちょこさんが職業選択に後悔することがあっても、ご両親が責任をとってくれることはないのです。
さて、パティシエと医者の選択について戻ってみたいと思います。するめちょこさんが医者になりたくないと思っているなら、かえって話は簡単なのかもしれないのですが、たぶん医者になりたい気持ちもあるのでしょうね。ですので、私がするめちょこさんの立場であったならば、中3の時点では決断はしないと思います。「なんだそれは」と思われるかもしれませんが、今決めなくてもいいことは、ぎりぎりまで決断しないというのも一つの方法だということです。
私は中学時代も高校時代も「薬剤師になる」とまわりに豪語していましたが、実のところ、もっとなりたいものができたら、そっちにいってもいいんだと思っていました。もっと勉強して医師になろうかとか、声楽家を目指そうかとか、小説家もいいなとか。結局、色々考えて職業として薬剤師を選択しましたけれど、小説家なら兼業できるんじゃないかとか、今でも夢みるくらいです。
だいぶ話が脱線してしまいましたが、要するになりたいものが複数あってもいいじゃないかということです。ただ、そのためには努力も必要です。医師もパティシエもとりあえずどちらも諦めないとして、少なくとも医学部に入れる努力はしておかないと、自動的にそれは諦めたのと同じことになります。いつからでもやり直しはきくと言いますが、正直、いったん社会人になってから医学部に入りなおすのは相当大変だと思います。高校卒業してすぐに医学部に入るのが一番簡単でしょう。その点パティシエは、医師になってからでも十分やりなおせる選択肢だと思います。目標とする中でも、最難関の進路のために努力しておけば、いつでも方向転換は可能です。
ちなみに、スピーチに関しては、親に心配させたくないと思うなら、医者になりたいということで通してもいいと思いますし、まだ迷っていますという気持ちを素直に話されることも手かなと思います。親というのは、子供に期待は色々かけますし、思い通りでなければ文句も言うでしょうけれど、最終的には諦めてもくれますし、子供がそれで幸せならばいいと思ってくれるものだと思います。それでも、するめちょこさんが学費のこととかが気になるならば、塾に行かなくてもいいように努力するとか、大学は現役合格を目指すとか、必ず出世払いすると決意するとか、今できることからがんばってみてはいかがでしょうか。
冷たい言い方ですが,答えはあなたの中にしかありません.
私は医者ですので,どうしても医者側の肩を持ってしまいます.公平な見方は出来ないことをあらかじめお断りした上で実例を申し上げますと・・・
お菓子作りが趣味で,かつプロ顔負けのケーキや焼き菓子などを作ってくれる女医さんを,私は少なくとも3人は存じております.パンを焼くのが上手な人もいます.そういった先生方が,医局にお裾分けを持ってきてくれるのは,実に楽しみです(笑).
学力的な話を申し上げるなら,医学部に進む程度の学力を持っていて損はありません.「頭にはいくら詰め込んでも重くはならない」というのが私の持論です.中高生の本分は学業にあります.がむしゃらに勉強して下さい.・・・とかいいながら,高校生活をすっかりエンジョイして浪人した私に説得力はありませんが・・・.
お金の問題など,気にする必要はありません.お金は学ぶ気さえあれば何とかなります.ご家庭がさほど裕福でないのなら,奨学金や授業料の減免も受けられます.銀行からお金を借りて進学することさえ出来ます.
医者になってからでも他のことを学ぶことは可能です.医師としてしばらく働いた後,音大に入り直した方がいました.司法関係を目指して法科大学院に進まれた方もいました.言わんやパティシエをや.別のことを学んでいる間は,パートタイムの医師として収入を得ることだって可能です.私は大学院に進学しましたが,その際の学費や女房子供二人の生活費,住宅ローンなどの一切を医師のアルバイトで賄いました.
かような具合に,医者というのもなかなか悪いものではありません.如何です?(笑)