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回答・コメントする(No.9807)
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人材業界ってどんな人が向いているのですか?
[Q] 私は大学4年の就活中の学生です。
私が今までの人生を振り返って見ると、「他人を安心させる、話しやすい雰囲気作り」に力を入れていたことが分かりました。
部活で新入生が入ってくると、楽しいイベントを企画したり、積極的に話しかけました。
話すときは基本的に聞き役に徹し、その内容を次回に会ったときに言えるよう覚えました。
その結果、先輩後輩の関係以上にお話ししてくれるようになったことがたくさんあります。
この能力は私の数少ない誇れるものの1つだと思いますし、これを生かせる職業につけたらなと思います。
そこでぱっと思いついたのが人材業界なのですが、どのような方が向いているのでしょうか?
私のこの能力は、人材業界において重要だったりするのでしょうか?
アバウトな質問で申し訳ありませんが、どなたか解答をよろしくお願いします。
大学生の貴方なら(打たれ強い男子との前提で)上から目線でアドバイスします。
そもそも”自分に向いている仕事”の発想に大きな問題があります。
そう考えてシュウカツするから理想と現実に大きなギャップが生まれるのです。
もし貴方が発想を、まず積極的にシュウカツし、その中で、運と縁、で
得た仕事に自分を合わすと、変えれば早期就職に結びつくと思います。
貴方の売りと強みは、若さと可能性だけです。そして今だけの売りです。
仕事の内容など何も知らなくて良いのです。
企業は将来のダイヤモンドの原石を求めているのです。
くれぐれも、今から”即戦力になりえる完璧な学生”を演じないで下さい。
3.11は日本の全てを変えました。従来の発想とやり方は通用しません。
シュウカツでも同じこと。人と違う行動をしなければ仕事にはつけません。
これから被災者の方々の雇用の確保と、
これをきっかけとする”自粛”モードの中でリストラが粛々と行われ、
全国のハローワークに駆け込む求職者が激増すると考えます。
放射能に汚染された日本には外国人観光客は訪れません。
観光業も大きな打撃を受けています。
政府が客観的指標を下に世界に向けて安全宣言をしなければ、これからも
事態は何も変わらないのです。場合によってはさらに悪化するかも知れません。
3.11は被災者と地域だけの問題ではありません。確実に日本国民全体の問題です。
だからこそ、向き不向きを問うのではなく、何でもいいからまず、自分の居場所を
確保することが最も大事なのです。
シュウカツ最前線で闘う4年生にしては、ずいぶんのんびりしてるな、との
印象を持ち、有体に私見を述べました。
あせって・急いで仕事をきめた方が得ですよ。
私は人材業界のことは知りませんが、初対面の人と会話が弾むこと、その人のことをよく覚えていること、等の特技はホテル業界等、人を気持ちよくもてなすこと自体を内容とする仕事に生かせるのではないかと思います。とある老舗ホテルの伝説的ドアマンの逸話として、一度だけ宿泊したお客様が何年も経って再び宿泊した時、そのお客様を名前で呼びかけて迎えることができ、それに感動した客が何人もリピーターになったという話を私は耳にしたことがあります。ただ、そのドアマンは何もせずに元からそういった天賦の才能があったわけではなく、ホテルマンとして仕事上求められる「お客様を心からもてなす」ために自分にできることは何かを精一杯考えた末、お客様の顔と名前を覚えることを自分に課し、空いた時間はお客様の顔や特徴と名前を一致させる為にノートを取り、繰り返し見直して、いつでも引き出せるようにするためあらゆる努力を惜しまなかったからこそ、その境地まで達してお客様を感動させられるようになったそうです。あなたがもし、その自分の特技をそのまま職業として活かそうとするとしても、プロとしてこれくらいの努力はしなければならないと思います。
ところであなたは、「話しやすい」のが大きく役立つのは、通常は初対面から間もない間だけ、あるいは利害関係のないプライベート面だけであることは理解していますか?また仕事上のパートナーと共同作業で何かのプロジェクトを成し遂げようとするなら、実力が伴わなければ不可能であり、人当たりの良さだけで実力が伴わなければ、早晩見限られ、信頼を失うだけなことも理解しているでしょうか?(ちなみに私の周囲には、フレンドリーで人当たりがいいので初対面の友人を作るのは上手だが、論理的思考ができずとんちんかんなアクションばかりするので、付き合いを深めると底の浅さがばれて、仕事上の信頼がゼロ以下の人が現実にいます。)人当たりの良さだけで仕事として成り立っていく職種は、接客そのものを仕事とする業種等、かなり限られてしまうし、またそうした業種であっても、地位が上がってマネージメントをする立場に立てば、皆にいい顔ばかりはできなくなると私は思います。人当たりの良さだけでリタイアするまで凌げる訳ではないことは忘れないでください。
このサイトでは、「自分に合った仕事は何か?」という悩みがよく寄せられますが、「今のまま成長しなくても十分にこなせる仕事」という意味で「合った」仕事を求めるのか、「その仕事へのとっかかり(入り口)として抵抗感が少ない」という意味で「合った」仕事を求めるかで、意味合いが大きく変わってきます。前者の場合にありがちなのは、今の自分のまま成長しなくても楽にこなせる仕事を探そうとする「怠惰」由来の動機です。こうした動機はいわば「守りの動機」であり、採用してもさらに上の境地を目指して努力し成長しようとしてくれない場合が多いので、私は採用面接で殊更に自分がその仕事に合っていますと主張する人については、努力して成長しようとする姿勢が見られるかどうか慎重に質問を繰り返すようにしていますね。採用する側からすれば、はなから新卒に完成形を求めてはいませんし、こちらが期待する方向で能力を伸ばし、組織のニーズに柔軟に合わせて成長してくれるかどうかの方がはるかに重要です。言い換えれば伸びしろがない人材はいらないのです。それに社会経験がない大学生に「自分はこの仕事ができる。自分に合っている。」と主張されたって傲慢にしか見えません。だから「合った仕事」を過剰に意識しすぎて可能性を狭めるのではなく、与えられたいかなる環境下でも、求められる能力を全力で獲得しようと採用後も努力する姿勢や意欲の方が、どんな仕事に就くにせよ重要であることを忘れないでください。
ちなみに最初に紹介したドアマンの場合、最初から人の顔を覚える特技があったわけではなく、そのホテルに新人として採用された後、日々仕事に向き合いながら、何が自分に求められていて何が仕事のニーズに応えることになるのかを真剣に考え、努力することを実行できたからこそ至った境地だと思います。だからこのドアマンが仮にそのホテル以外の仕事に就いていたとしても、やはり自ら考え努力する姿勢は変わらなかったでしょうから、違った仕事でプロになり、その道で大成していただろうと私は思います。
ご参考になれば幸いです。