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回答・コメントする(No.9887)
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外国の図書館で働くことは出来ますか?
[Q] 今年高校生になったばかりの者です。
私は今まで物理学者の道を志してきました。
そのため高校も非常にレベルの高いところに通っているのですが、そこで天才と凡人の差を明らかに見せ付けられ、自信をなくしてしまいました。
というより、私がこのままこの職業を目指していても結局大成せずに両親に迷惑をかけてしまうような気がします。
だから、私は視野を広げるという意味でも、ほかに自分に合った職業が無いか検討してみることにしました。
そこで、私は本が好きで好きでたまらないということに気付き、これを職業に出来ないかと思いました。
自分で調べてみたところ、図書館で働く司書という仕事が自分に合っているような気もしました。
でも、私は昔から外国で働きたいと思っていて、司書になってしまうとそれは無理だと思うのです。
そこで思いついたのが、「外国の図書館で働く」という道です。
アルバイトとしてではなく、司書として働きたいです。
これは非常に難しいことのような気もしますし、第一こんなことが可能なのかどうかも、私は知りません。
調べてもいまいちよく分かりませんでした。
このようなことを実現させるにはどうすれば良いのでしょうか?
教えていただきたいです。
宜しくお願いします。
はんがん様、分かりやすい回答ありがとうございます。
やはり先ずは職業選択について考えるべきですよね。
来年には文理選択もありますし、この二つの職業ではここで進路が大きく分かれます。
学者を目指すならそれに応じた勉強をしなければなりませんし、
司書を目指すならそれに応じた勉強をしなければなりません。
いずれの道を選んだにしろ、厳しいのは百も承知です。
ただ、学者という職業においてもっとも大切なのは秀才さではなく天才的な発想力だと私は思っています。
逆に司書として働く中で天才的な発想力を要求されることはありません。
残念ながら私に天才的な発想力は無いです。
そんなのまだ分からないじゃないか!と言われても、自分のことは自分が一番良く分かって
いるつもりです。
高校の授業にもついていけない私が学者になどなれるわけがありません。
ただ、努力は出来るので司書を目指すほうが自分には合っているのではないかと思うのです。
理論的には可能なのですね。安心しました。
私が働きたい図書館は、アメリカ議会図書館です。
まだ決定ではありませんが、ここが一番自分の理想に近いような気がします。
本がたくさんあることはもちろん、魔法使いが出てきそうな古い図書館がいいな、と思っています。
これからもう少し自分の気持ちと話し合ってみようと思います。
今は亡き手塚治虫先生は、「夢は二つ以上持ちなさい。」とおっしゃっておられたそうです。
そのとおりだと思います。
この度は本当にありがとうございました。

こんにちは。本当は科学者になるか外国で司書になるかの選択についてコメントした方がいいのかもしれませんが、とりあえずはご質問の内容についてのみ、簡単にコメントします。
結論から申し上げると、外国の図書館(など)で司書またはそれに類する仕事を得る事は、理論的には可能です。ただし、あなたはそのためにかなり高いハードルを越える必要があります。
一口に図書館といっても、運営母体や大きさ、若しくはどんな目的で運営されているかは様々です。当然お国柄もあります。公共団体が運営する図書館なら、そこに勤める人は(たいてい)公務員ですが、世界の国の多くは、外国籍の人が公務員となる事に制限があります=日本もそうです。ここでは細々した事は触れませんが、あなたが「どこの国の」「どんな図書館に」勤めたいかによって、資格を取る以前に様々な規制があるので、それらをクリアしてゆく必要があるでしょう。
それから司書資格ですが、日本では比較的取得しやすいですが、国によってはかなり難しい資格です。例えば、アメリカでは大学院の専門課程を修了する必要があったはずです。詳細はあなた自身で調べてもらうとして、あなたが勤めたい国の司書資格を得る必要があります。言い換えると、日本で司書資格を取得しても、それは国際的に通用するものではありません。
特に欧米諸国においての図書館の地位は、日本と比較してかなり高くなっています、というか、日本の図書館の地位が異常に低いのが現実です。ある国の図書館に勤めるという事は、その国の文化そのものを背負っている事と同じですから、あなたにも相応の意識を持ってチャレンジしてもらう必要があるでしょう。