NASAで働く
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NASAとはアメリカ航空宇宙局のこと。世界の宇宙開発の中心で、設立は1958年。同じ年にNASAは人工衛星エクスプローラー1号を打ち上げている。ワシントンの本部のほか、ケネディ宇宙センター、ジョンソン宇宙センターなど、国内に9つのセンターがある。職員数はおよそ2万人。それ以外に契約の職員15万人が働いている。NASAといえば宇宙飛行士を思い浮かべるが、その数は100人。それ以外にも多くの人が、宇宙計画を中心に、さまざまな研究・開発を行っている。基本的に正規の職員はアメリカの公務員。だが日本人にもNASAで働くチャンスはある。ひとつは契約の研究者として招聘されるケース。数は少ないが、日本の大学で航空宇宙学を学んだ後、アメリカに留学、研究者としてNASAで活躍している人もいる。もうひとつは日本の宇宙開発機関に所属し、そこから派遣されるケースだ。NASAはさまざまな分野で各国の宇宙開発機関と協力関係にある。冷戦の終了と予算の制限のなかで、宇宙開発は国際分業体制の時代に入ったといっていい。「国際宇宙ステーション」などはその最たるものだ。日本の宇宙開発機関である宇宙航空研究開発機構には、NASAとの間に主なものだけで10以上の協力プロジェクトがある。これらに関わる研究者、開発者にはNASAで働くチャンスも十分にある。なお宇宙航空研究開発機構は、毎年数十人の新卒採用を行っているほか、宇宙工学や理論物理などさまざまな分野の専門家も随時採用している。
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