ピアノ調律師

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すべての楽器には調律が必要だ。楽器の保全と管理を含め、その楽器がもっともよい音で鳴るように楽器を調整しなくてはならない。ほとんどの楽器は演奏者自身によって調律されるが、複雑で微妙な構造と機能を持つピアノには、調律を専門にするプロがいて、調律師と呼ばれる。調律師の仕事は、基本的な音程を作る文字通りの「調律」のほかに、もっともよい状態で音を発生させるための整備をする「整調」、さらに演奏者のイメージ通りのデリケートな音色を作る「整音」の3つがある。また最近では、防音について相談に乗ったり、温度・湿度の管理についてもピアノ使用者にアドバイスをすることもある。ピアノメーカーなどに付属する調律師養成機関や、調律科のある音楽大学、専門学校で学ぶか、あるいは高校を出てすぐに修理メンテナンス部門を持つピアノ販売会社などに入り修業する。音に関する感覚が優れていて、音楽が好きで、できれば指が1オクターブの鍵盤に届くことが望ましい。一人前になるには数年かかるが、自分が調律したピアノがすばらしい音を奏でるのは無上の喜びであるらしい。

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どんなに優れた楽器、高価な楽器でもチューニング(調律)をおろそかにすれば良い音楽は奏でられない。ピアノ調律師はピアノの音を正しくチューニングする仕事をする。ほとんどの楽器のチューニングは演奏者自身が行い、調律師という独立した職業はない。にもかかわらずピアノにだけ「調律師」という特別な職業があるのは、他の楽器に比べてピアノの構造が、非常に複雑であるためだ。弦の数だけでも200本以上ある。従って、調律師になるためには高い技術が必要で、手先の器用さや音を完璧に聴き分ける耳のよさが必要とされる。

ピアノ調律師として生計を立てている人の正確な数は不明ですが、ピアノメーカーや販売会社などに属している調律師のほか、自営業者やフリーランスを合わせて6000人程度と推測されます。ピアノ調律師協会では入会に際して資格審査を行っていますが、協会認定の調律師は2002年度末時点で約3000人にのぼっています。(※1)

※1 ピアノ調律師協会ホームページより

調律師の多くはメーカーや販売店の社員であり、年収はその会社により異なります。フリーの場合、調律料金は1件につき1万3000円程度。ベテランともなれば月に50件以上の仕事をこなし、年収は800万円を超す場合もあります。(※1)

※1『あの人の年収がズバリ!わかる本』KAWADE夢文庫よりp193

ピアノ調律科のある音楽大学や専門学校、楽器メーカーが運営する養成施設などで基礎的な知識と技術を学ぶのが一般的。その後、楽器メーカーや販売店、修理工房、個人経営の調律師事務所などに就職します。この仕事をするにあたり必須となる資格はありませんが、実務経験を積んだ上で資格審査にクリアし、ピアノ調律師協会の会員になることが実力を示す目安となっています。

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