PA[音響]

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PA[音響]舞台監督や出演者と相談して、コンサートの、聴衆に向けた音響を整える。出演者が自分の声や演奏を聞けるようにステージ上の音を整えるのは、モニターPAと呼ばれる。音響機材の搬入、セッティング、整音操作、撤去までがPAの仕事である。ライブコンサートに限らず、オペラ、演劇、ファッションショー、レビュー、テーマパークのイベントなど、カバーする仕事の範囲は広い。コミュニケーションスキル、音感、優れた聴力、体力などに加えて、複雑なワイヤリング(電気楽器やマイクやアンプなどの配線)を行うので電気的な知識も必要で、搬入・撤去のために運転免許は不可欠。専門学校にはPAになるためのカリキュラムがあるが、音響会社でアルバイトをしながら、経験を積んでプロになるケースが多い。国家技能検定として、舞台機構調整技能士検定・舞台音響調整作業技能検定があるが、この資格は現場ではほとんど役に立たない。ただし、公共の施設などで働く場合には、この資格取得が条件となることがある。

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楽器の種類によって、音の大きさは違う。また人間の声は、通常、楽器の音より小さい。コンサートなどにおいて、これらの音源をバラバラに出していたのでは、音のバランスが非常に悪い。また楽器の音に人間の歌声がかき消されて聞こえないなどという事態も起こりうる。そこで考案されたのが「パブリックアドレス(PA)」というシステムだ。これは、楽器や歌など、すべての音源を一度ひとつにまとめ、ミキシングを行ってバランスを整えてから拡声するというシステムで、観客に最良のバランスで音楽を提供するためのものだ。コンサートや演奏会において、PAシステム機器を操作・調整する技術者を「PAエンジニア」と呼ぶ。

PA会社に就職した場合、新人の月給が12~20万円で年収にして150~250万円程度。キャリアを積み30歳を過ぎた頃には年収500~700万円程度は期待できます。現場作業がある日は12時間以上働き、特に夏場などコンサートの多い時期に休みはほとんど取れません。(※1)

※1『つくにはBOOKS No. 9 '06年版』さんぽうよりp28

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音響技術学科などを持つ専門学校や、大学の工学部などを卒業して、音響会社もしくはコンサートホールやライブハウスに就職するケースが一般的。また、レコード会社、イベント会社、番組制作会社などでも、音響関連の仕事に携わることが可能です。経験がものをいう世界ですが、知識や技術もさることながら、音に対する感性や、体力、協調性なども必要とされます。

コンサート会場におけるPAの仕事は大きく分けて3つ。マイクやスピーカーなどの機材をセッティングするステージマン。各演奏者に向けられたモニタースピーカーから出る音を調整するモニターミキサー。そして、客席後方でミキサー卓を構え音を仕上げるハウスミキサーです。一人前になるには10~15年の経験が必要といわれ、一流のハウスミキサーになればアーティストから名指しで仕事が入ることも。(※1)

※1『あしたをつかめ平成若者仕事図鑑』NHK出版よりp250

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