画家
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
油絵、水彩画、日本画などを描く。技法などによってさらに細かい絵画の種類がある。美術系の大学や、専門学校に行って、基礎のデッサンから学ぶのが一般的だが、学校を出たからといって画家として認められるわけではない。学校や美術教育とは無縁の画家の作品が脚光を浴びることはしばしばある。日本には画壇というものがあり、絵の団体の公募展に応募し、何度か入選すると、とりあえず画壇に入ることができる。しかし、絵画というアートの本質と、画壇とは何の関係もない。画家にとって、もっとも大切なことは、絵を描き続けることである。学校の美術教師や絵画教室の先生などをしながら、あるいはほかに美術とは関係のない仕事を持ったり、アルバイトをしながら、親や恋人の支援を受けながら、何でもいいから、とにかく描き続けることだ。絵が売れても、売れなくても、絵画表現の意欲と喜びとともに、何年も何十年も絵を描き続けることができれば、その人は画家である。
<< 編集部の職業解説 >>
画家とは、絵画を描くことを仕事とし、その描いた絵を画商を介して売るという仕事だ。日本画や洋画など、表現方法や使う画材によって、いくつかのジャンルがある。画家の仕事では、あくまでも個人のオリジナリティや表現方法などが重要である。自由に描いた絵が売れるようになるのが理想だが、実際は、注文に応じて絵を描いたり、イラストレーターのような仕事を行ったり、あるいは美術教師や絵画教室の講師と兼業したりしている人も多い。画家を職業としている人の正確な数は不明ですが、2000年の国勢調査の時点で3万8103人が彫刻家、画家、工芸美術家として働いていました。
画家ほど収入に極端な差がつく職業もありません。文化勲章クラスの重鎮であればハガキ大の大きさの絵で100万円以上も珍しくなく、稼ぐ気になれば5億でも10億円でも可能です。しかし、そんな人はひと握り。収入ゼロまたは借金を抱えながら描いている人も大勢います。(※1)
※1『これが年収だ!!』長崎出版よりp153
画家になるための決まったコースはありません。独学で才能を開花させる場合もありますが、一般的には美術系の大学や専門学校で基礎的な知識や技能を学びます。その後、個展やグループ展を開いたり、日展や二科展などの公募展に出品したり、作品を画廊に持ち込むなどするうちに画壇(各美術団体)の会員となったり、画商に見出されるなどします。グラフィックデザイナーやイラストレーター、学校の美術教師や絵画教室の先生を兼業するなど、生活の基盤を作りながら画家としての活動を行っている人も大勢います。
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