CGクリエーター


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CG(コンピュータグラフィックス)を使って、画像やイラスト、動画などを作り出す。どこにでもCGが使われている今、CGクリエーターの活躍の場は、映画やテレビ、テレビゲーム、CD-ROM、ウェブサイト、デザイン、イラスト、アニメーションのほか、建築、機械設計、工芸デザイン、科学研究のシミュレーションなど幅広い。大学や専門学校でデザインまたはCGデザインコースを専攻し、卒業後、映像関連や出版関連の制作プロダクション、広告代理店、テレビ局などに勤務するのが一般的。忙しいときには、何日も徹夜作業が続くので、体力と持続力、集中力が必要。CGを使いこなす技術力と同様に、発想力も不可欠だ。またつくりたいものを追求していくと、デザインだけでなくプログラミングまで手がけるようになることもあるとか。関連資格としてはCG検定。3級は初心者レベル、2級は1年ほどの経験者、1級が取れればプロ並みと認められる。

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パソコン上で専用のソフトや、アプリケーションを使い、CG(コンピュータグラフィックス)画像を作りだしていく仕事。もともと主流であった2次元(平面的)のCGに加え、現在は3次元(立体的)のCGの需要がますます増え、細かい動きや色彩、奥行きが感じられるデザインの実現に、より高度な技術が求められている。制作したCGは、各種出版物をはじめ、ビデオやゲーム、映画、TV、CM、建築、Web、広告など多方面に使われており、仕事をする分野によっては専門的な知識も必要になる。さらに、パソコンやソフトの操作スキルはもちろん、デザインやデッサンなどの素養や、様々な要望に応えられる提案力なども求められるだろう。基本的には1日中コンピュータと向き合っての地味な作業が続く。締め切り優先のため、休日返上や夜遅くまでかかることも多く、生活は不規則になることもある。

◆アニメ制作会社などの場合、月収18~30万円程度から。年俸制の場合300~800万円程度。(※1)
◆フリーランスの場合、CM1本で5、6万円から50万円程度。手作業のため月収にして200万円程度が限界か。(※2)

※1『人間関係がニガテでもうまくいく天職ガイド』廣済堂出版よりp174
※2『これが年収だ!!』長崎出版よりp152
勤務先、経験年数、雇用形態などにより大きく異なります。

基礎的な技術はCGコースなどを持つ専門学校や美術系の大学などで学べます。肝心なのは、コンピュータを自在に扱う技術者としての資質に加え、アーティストとしての能力も欠かせないということ。機器やソフトの性能向上によって素人でも高いレベルのCG作品が作られる現在、いかに高度なデザインセンスやデッサン力などの美術的な素養をベースにした完成度の高い作品ができるかがポイントになります。

CGクリエーターが活躍できるのはゲームや映画、アニメ、放送、広告といったエンターテインメントやメディア業界だけではありません。工業製品や建築物の設計、アパレルや伝統工芸のデザインから、学術分野でのシミュレーションまで、今やほとんどの産業で必要とされている職種です。CGの普及は、膨大な量の設計図や模型、サンプルを作る手間を省いたといえます。

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