映画脚本家

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映画専門の脚本家は少ないが、映画界には必ず「旬の書き手」が数人いて、彼らが日本映画のドラマ作りの土台を支える。また脚本家から映画監督に進出する人も多い。映画関係の専門学校でシナリオの基礎を学ぶことはできる。だが専門学校を卒業しただけですぐに映画の脚本家にはなれない。ほかには、好きな監督やプロデューサーや俳優に、脚本を送りつけ、読んでもらうという方法もあるが、たいていは読んでもらえない。テレビの脚本に比べると報酬もそれほど多くはないが、映画の脚本は魅力ある仕事なので、新しい才能が絶えずチャンスを狙っている。さらに演劇やテレビドラマの脚本家が、映画に進出したり、映画の脚本を依頼されるケースもある。映画の脚本家になろうと思う13歳は、まずよく本を読み、音楽を聞き、映画を見て、できれば旅をして、世界を知ることが望ましい。

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脚本家はシナリオライターとも呼ばれ、映画やテレビドラマの脚本(シナリオ)を作る仕事を担当する。脚本は俳優がしゃべる「台詞」と、場面や状況の説明、俳優の動きなどの指定をする「ト書き」によって構成され、俳優や演出家は脚本を元に演技や演出を行う。つまり脚本とは映像作品の設計図であり、脚本家は映像作品の設計者といえる。脚本には、完全にオリジナルストーリーの脚本と、小説などを映像化する場合の脚本があり、オリジナルシナリオでは脚本の技能に加えて小説家同様の創作力が求められる。原作がある場合は、すでに読者の作品に対するイメージが固まっていることが多く、その期待に応える洞察力と、逆に観客の予想を良い意味で裏切って驚嘆・感動させる構想力が重要である。

映画の脚本家のギャラは2時間もので200~600万円程度。映画は制作費が高く、テレビドラマと比べてギャラは高くなるが、半年程度を要することもあるなど拘束期間は長い。(※1)

※1『他人の給与明細がこっそりわかる本』廣済堂文庫よりp115

この仕事につくための決まった道筋はないが、脚本家養成コースなどのある専門学校や大学の文学部・芸術学部、ライターズスクール、シナリオライター養成講座などで学ぶことにより脚本家としての基礎知識や技能を身に付けることは可能。その後、映画制作会社などでシナリオライターのアシスタントとして働いたり、著名な脚本家・映画監督などに弟子入りしたり、シナリオコンテストなどで受賞するなどしてプロへの道が開かれる。

脚本は文学とは異なる。あくまで映像化にあたっての素材であるため、映像としてどう展開されていくか想像しながら書く必要がある。映像化することが難しいストーリーを書けばそれだけで失格。プロデューサーやディレクターによる脚本の変更もつきもので、自分の脚本がどう映像化されるかを楽しめるようなスタンスが必要だろう。(※1)

※1『テレビ・ラジオ・芸能の全仕事2006』ぴあMOOKよりp159

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