プロスポーツ選手

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「どうやったらなれるか」などというマニュアルはあまり意味がないので、どういったプロがいるのかだけを記す。ただし「プロ」という概念が種目によって違うことには注意が必要。野球やサッカーのように、所属するチームから報酬を得られる人をプロという場合もあるし、最低基準としてプロの資格を設けている種目もある。

サッカー

プロの数は約800人。Jリーグのチームによるスカウト及びテスト。契約により基本給、出場給、特別給を得る。

ゴルフ

プロテスト合格者は約2000人。ただし試合の賞金だけで暮らせるのはごく一部。多くは企業と契約したり、レッスンプロなどほかの仕事もしている。

野球

約700人。プロ野球球団によるスカウト及びドラフト。契約金プラス年俸制。

テニス

プロ登録者は約200人。ただし試合の賞金だけで暮らせるのはごく一部。

プロレス&格闘技

約100人。各団体へ入門し、そこから報酬を得る。大会の賞金なども。

ボクシング

プロテスト合格者は約3400人。ただしファイトマネーだけで生活できるのはごく一部。

大相撲

約60人。部屋へ入門し、そこから番付を上がっていく。十両以上は相撲協会からの給料制。それ以外に賞金や懸賞金も。

モータースポーツ

出場できるレースのカテゴリーによる資格はあるが、プロとしての資格は特にない。所属するチームから報酬を得ることが多く、レース活動で生活ができるのは2輪、4輪合わせて20~40人。

スキー、スケートなどウィンタースポーツ

プロ登録者は約200人。

マリンスポーツ

プロ登録者は約500人。

競馬

約900人。中央競馬の騎手になるには競馬学校に入学、在学中に免許を取得。地方競馬の場合は試験を受ける。収入は出走ごとの騎乗手当、賞金、厩舎に所属する場合はそこからの契約料からなる。

競輪

約4300人。日本競輪学校に入学、選手資格試験を受ける。賞金及び出場手当が出る。

競艇

約1500人(※1)。やまと競艇学校に入学、卒業後登録試験を受ける。賞金及び出走手当が出る。
※1 編集部注:2014年6月時点では「約1600人」。

ボウリング

プロ登録者は約600人。賞金のほか、レッスン指導料や企業との契約金を得る。

上記以外の多くの種目では、これまでは企業が支える実業団というシステムをとってきた。実業団の選手は、主としてスポーツをすることで企業から報酬を得ているという意味ではプロだが、立場的にはアマチュアであるとされた。だが世界的にプロとアマを分ける意味がなくなってきたこと、日本企業の体力が衰えて実業団から手を引くところが増えてきたこと、などから、こうしたシステムは崩壊の危機に瀕している。まだごくわずかだが、陸上や水泳といった、かつてはアマチュアリズムの牙城といわれた種目からも、プロ宣言をするトップ選手が現れている。

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そのスポーツを職業とするスポーツ選手のこと。サッカーや野球、テニスやボクシング、相撲やゴルフなど、プロスポーツ選手は一般の人たちにとって憧れの対象であり、成功すれば億単位の年収を稼ぐことも可能。ただし、プロスポーツは完全な実力主義の世界であるため、収入も自分の実力で獲得していかなければいけない。実力がなくなれば仕事も収入もなくなるし、何よりもケガをしてしまうと試合にも出場できないため、収入が減ることは確実だ。人々から注目され、華やかな世界に見えるが、裏では常にプレッシャーと戦うため、尋常ではない精神力が求められるのがプロスポーツ選手だ。実力以外にも、人気などでも収入を増やすことは可能。プロ野球選手のほとんどは、来年の給料を決める契約交渉に、自分の代わりである代理人を立てることが多い。

プロスポーツ選手として働いている人の正確な数は不明ですが、2000年の国勢調査の時点で1万3431人が職業スポーツ従事者(個人に教授するものを除く)として働いていました。各プロスポーツ競技のおおよその選手の人数は、「職業解説」ページを参照してください。

◆プロ野球12球団の支配下公示選手の2012年(平成24年)度における平均年棒は3816万円(※1)。
◆日本人Jリーガーの2011年(平成23年)度最高年棒は約1億5千万円。ここから出場給、勝利給など各種インセンティブ契約が上積みされるものと思われる。
◆男子プロゴルファーの2011年(平成23年)ツアー獲得賞金額は1位で約1億2796万円、100位で約340万円。
◆大相撲力士の月給は横綱が282万円、大関235万円、三役169万円、幕内131万円、十両104万円(※2)。このほか褒賞金、懸賞金、優勝賞金などもあり、関取の年収は数千万円から1億円以上に。
◆プロボクサーのファイトマネーは、日本チャンピオンクラスで100~200万円、世界チャンピオンクラスで1000~2000万円。(※3)
◆プロレスラーの年収は、老舗団体のトップクラスで年間130試合をこなして3000万円程度。(※3)
◆競艇選手の平均年収は約2000万円。選手全体の約3%が年収5000万円以上。(※3)
◆F1レーサーは中堅でも契約料や賞金、スポンサー料を加えれば年収10億円に。(※4)

※1日本プロ野球選手会ホームページより
※2『あなたの値段 当世給料事情』毎日新聞社よりp123
※3『週刊ダイヤモンド(2005年11月5日号)』ダイヤモンド社よりp 40~
※4『あの人の年収がズバリ!わかる本』KAWADE夢文庫よりp87

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プロスポーツマンにとって不安の種が引退後の生活。一流選手であれば、解説者として活躍したり芸能界へ転進したりすることもできますが、それはごく一部です。引退後の職業として比較的多いのが、所属団体や協会の職員となったり、プロチームや教育機関、スポーツ教室などで指導者としての仕事をしたりすること。Jリーグでは引退選手の再就職を支援する「キャリアサポートセンター」を設置するなど、最近はプロスポーツマンの第2の人生を支援する動きも活発化してきました。体力や精神力に優れ、外交的で前向きな性格であることが多いスポーツ選手は、営業職や接客業をはじめ他業種でも大いに活躍が期待されるようです。

「プロスポーツ選手」に関連する本・DVDなど。

書籍「トップアスリート 成功思考」(児玉光雄著/日刊スポーツ出版社/2006年)
書籍「スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと」(小田伸午著/大修館書店/2005年)
書籍「プロ・スポーツ論―スポーツ文化の開拓者」(内海和雄著/創文企画/2004年)
書籍「道険笑歩―道険しくとも笑って歩こう」(徳山昌守著/主婦の友社/2002年)
書籍「一流選手を育てるとはどういうことか―「運」と「人」を引き寄せる力」(松田保著/二見書房/2003年)

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