スクールカウンセラー

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生徒がよりよい学校生活をおくることができるよう、友だちとの関係、恋愛相談など、学校で子供の相談にのりカウンセリングを行う。また教師や保護者に助言をしたり、協力をして、不登校といった問題にも取り組む。幅広い相談に対し丁寧に応対する根気と打たれ強さを持った人に向いている。スクールカウンセラーになる確実な方法というのは、現在のところないが、臨床心理士や学校心理士を就職条件とすることもあるので、心理学を学びこうした資格をとっておいたほうがよいだろう。2001年度から、すべての公立中学校に、スクールカウンセラーを導入しようという動きが具体的になっているというが、基本的に非常勤や年契約であったり、勤務条件や収入に不安定な面があり、募集もさほど多くはない。また職業としての歴史が日本では浅いため、自分自身で道を切り開き、ノウハウを作り上げる努力が必要である。

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いじめや不登校、事件、事故など、教育現場ではさまざまな問題を抱えている。また、学習や友達付き合い、進路など、児童生徒個人が抱えている悩みや問題も多い。スクールカウンセラーは保護者、教職員と連携して、児童生徒が直面している問題の解決を援助し、成長を見守るのが仕事。小学校、中学校、高校に通う児童生徒や保護者、教職員からの相談にのり、専門的な知識をもとに適切な対応をし心理的なケアに取り組む。

公立中学校のスクールカウンセラーは非常勤職員であり、契約も1年毎になるなど不安定な仕事であるため、精神科医や大学講師など本職を持っている人が兼務することが多い。報酬実績をみると、例えば埼玉県では、週1日、1日5時間50分、年45日勤務で日額3万800円(平成23,24年度※1)。千葉県(平成23年度)では、臨床心理士など(精神科医や大学教官)の場合で時給5000~5800円となっている。(※2)

※1 埼玉県教育委員会ホームページより
※2 千葉県教育委員会ホームページより

文部科学省では1995年以来、公立中学校を中心にスクールカウンセラーの配置を進め、2005年度の配置校は約1万校におよんでいます。スクールカウンセラーの採用に際しては、臨床心理士の有資格者または精神科医、心理学系の大学(助)教授や講師であることなどが条件で(※1)、このうち、臨床心理士の資格を取得するためには、指定の大学院を修了したり一定年数の臨床経験を有するなどの受験資格を満たした上で、日本臨床心理士資格認定協会が行う「臨床心理士資格試験」に合格したりする必要があります。ちなみに2004年度の受験者数は2809人、合格者数は1720人、合格率は61.2%でした。また、これまでの臨床心理士の累計合格者数は1万3253人となっています。(※2)

※1 文部科学省ホームページより
※2 日本臨床心理士資格認定協会ホームページより

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スクールカウンセラーは、不登校や問題行動の対応にあたり、学校におけるカウンセリング機能の充実を図るために設置されたものです。生徒指導上の諸問題を具体的にみると、2011年(平成23年)度の場合、国公私立の小・中学校の不登校児童生徒数は11万7458人、公立の小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は5万5899件、公立の小・中・高等学校および特殊教育諸学校におけるいじめの発生件数は7万0231件(※1)と、憂慮すべき状況にありますが、スクールカウンセラーの設置はそれら諸問題の発生の抑制に効果を出しているといわれています。

※1 文部科学省ホームページより

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