救急救命士

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救急救命士救急車に同乗して、搬送中の急患の症状が急変したときに、気道の確保、心拍の回復、輸液処置などの応急手当を行う。1991年にできた新しい資格だが、この資格を持っていても、消防隊員でなければ仕事はできない。全国に11ある救急救命士養成所で2、3年学び、国家試験を受験して資格を取得する。または、大学で公衆衛生学、解剖学、病理学などの科目を履修したうえで、救急隊員として1年以上経験を積めば、資格試験を受けることができる。生死に関わる手当を、走行中の救急車のなかで行うので、冷静な判断力、臨機応変の技術力や強い責任感が求められる。また、救急病院に着いたときに、担当医に経過処置を的確に報告できなければならない。今後、ニーズが増えていく仕事だ。

<< 編集部の職業解説 >>

救急救命士は、緊急患者を移送する救急車の車内で医師の指示の下に、所定の器具を用いて気道確保などの救急救命処置を行う専門家。通常は各自治体が設置する消防署の救急隊員として働いており、緊急な場合に出動する。心肺停止など生命の危機に瀕した重度な傷病者の治療は一刻一秒を争うものであり、「救急車内での救急救命処置が非常に重要である」との声を受け、平成3年に救急救命士制度は創設された。これにより救急救命士の国家資格が認定され、これまで一定の効果を上げている。しかし救急救命士の活動を「医師の指示の下」と規定する現在の規定では、医師との連携がうまく取れない場合もあり、さらなる効果を上げるためには救急救命士独自の判断による救急救命処置の範囲を広げるべきとの世論の高まりもあって、現在、関連省庁による検討が行われている。

2005年4月時点で、救急救命士の資格を有する消防職員は1万7091人おり、実際に救急救命士として運用されている救急隊員は1万5317人います。消防庁は、すべての救急隊に少なくとも常時1人の救急救命士が配置される体制を目標にしていますが、2005年4月時点で、救急救命士を運用している救急隊は全国4757隊のうち78.2%にあたる3722隊となっています。(※1)

※1『平成17版 消防白書』消防庁より

◆自治体により差がありますが東京消防庁の大卒初任給は約24万円。(※1)

※1『週刊ダイヤモンド(2005年11月5日号)』ダイヤモンド社よりp49

救急救命士の資格を得るためには「救急救命士国家試験」に合格する必要があります。受験資格を満たす方法として、2年制の救急救命士養成所を卒業するほか、実際の救急業務に5年以上従事したり養成所で1年以上学んだりするなど、いくつかのルートがあります。第28回(2005年9月)試験の受験者数は793人、合格者は675人、合格率は85.1%でした。

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