戦場ビデオジャーナリスト


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戦争・紛争地域で取材し、マスメディアへ映像レポートを送る。多くはフリーランスだが、ユニオンもある。新聞・雑誌社やテレビ局と契約して活動する。以前はスチール写真による報道が多く、戦場カメラマンと呼ばれた。ベトナム戦争では、多くの日本人戦場カメラマンが活躍し、ピューリッツァー賞を受けた著名なカメラマンもいる。だが、才能豊かな若いカメラマンが何人も命を落とした。最近は、ビデオカメラの小型軽量化と高画質化、それにインターネットによる画像送信技術と衛星電話の進歩により、テレビ放送の仕事が増えている。テレビ局に映像レポートを売る場合は、1秒いくらで契約することが多い。仕事は、常に死と隣り合わせにある。劣悪で過酷な環境と少ない睡眠、空腹と渇き、それに神経を削るようなストレスに耐え、リスクを減らす努力をいつも怠らず、24時間危機感を持ち続け、その地域の人びとの言語や文化や歴史や民族性などに敬意を払い、それらを学ぶ意欲があり、不公正を憎みながらも、そこで起こったことを客観的に伝える能力を持ち、無謀と勇気の違いを知っていて、極限状況にあっても冷静さを失わず、そして「死を恐れる人」だけがサバイバルできるという、特別な仕事である。

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