プロレスラー
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
力道山やジャイアント馬場、アントニオ猪木はもうリングにはいない。ヒーローが去り、プロレスが大衆娯楽だった時代は終わった。代わって、格闘技系の闘いが人気を博しているが、プロレスとは本質的に違う。プロレスの本質は誰が強いかだけにあるのではない。観衆を魅了し驚嘆させるために、肉体を鍛え、技をあみだし、試合ごとにライバル関係や遺恨関係をつくり、リングで壮大なショーを展開する。プロレスラーは体ひとつの世界だが、中学校卒業以上という条件を設ける団体が多い。現在、20を超える団体があり、前座からメインを張る者まで多くのレスラーが競技しているが、その下にも多くの若手が控えている。ケガがつきもので下積みで終わる人も多い。アマチュアレスリング経験者が目指す傾向が強いが、大相撲や柔道などスポーツ全般から転向者が増えている。厳しい修業のあとデビューになるが、移動と練習と試合を繰り返すタフな職業である。1970年代半ばに登場した女子プロレスも同様にタフな職業だが、男子にはない軽やかさと華やかさで観客を沸かせる。
<< 編集部の職業解説 >>
一辺が6.0~6.4m四方のリング上で、さまざまな種類の打撃、関節技、投げ技、空中技などを駆使した攻防を、観客の目の前で繰り広げる職業である。派手なパフォーマンスを魅せる一方、その裏では過酷なトレーニングや基礎体力作りなど、日々の地道な努力を積み重ねることが必要であり、相当なプロ意識が求められる。プロレス興行は、短期間で全国各地を転々として試合を行なうことが多いため、自己管理能力も求められる。特定の団体に所属する選手だけでなく、フリーとして活動をしている選手も多く存在する。基本的なルールは、両肩をマットに押し付けてのスリーカウントによるフォールや、関節技などによるギブアップなどによって勝敗がきまる。試合形式は1対1のシングルマッチや、2対2、3対3のようにチームを組むタッグマッチなど、その他にもいろいろな形式が存在する。日本におけるプロレスの歴史の始まりは、力道山がデビューした1951年とされている。当時、街頭テレビに映し出される力道山の気迫あふれる姿に人々は魅了され、勇気をもらい、そこから爆発的な人気となり、いつしか国民から広く愛される格闘技となった。その後、アントニオ猪木やジャイアント馬場などの登場によりプロレス全盛期が訪れ、更に全日本女子プロレスが旗揚げされたことによりプロレス人気に更なる拍車をかけた。
プロレスラーになるために特に資格は必要としない。プロとしてデビューするためには、それぞれのプロレス団体が定期的に行うオーディションに合格するか、あるいはプロレスラー養成所に所属し、修行を積み重ねてプロになるのが一般的である。主なプロレス団体には、新日本プロレス、全日本プロレス、大日本プロレス、プロレスリング・ノア、JWP女子プロレス、NEO女子プロレスなどがあり、養成所には新日本プロレス道場、健介道場、アニマル浜口レスリング道場などがある。
【大人に聞く】中学生で入門を認めてくれるプロレス団体・・・かずくんさん/専門学校教員
![広田さくらさん[女子プロレスラー]](/interview_pro/img/senpai_adv_hirota_sakura/photo.png)
広田さくらさん[女子プロレスラー]懸命なように見せるための努力は惜しまない・・
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