救急隊員


<< 編集部の職業解説 >>

消防署で働く消防官には、消火・救急・火災予防などの任務があるが、救急隊員は、救急車に乗務して急病人やけが人の救急活動に当たる。いつ要請があるかわからない傷病者の発生に備えて消防署で待機し、119番通報を受けると緊急出動する。その際、救急車には隊長・隊員・運転担当の機関員が3名1組となって乗車するのが一般的。救急現場に到着すると、傷病者の状態を冷静に判断し、病院に搬送する。また、症状が悪化しないように救急車内で応急処置を施すこともある。救急隊員が行える応急処置は、人工呼吸や胸骨圧迫心臓マッサージ、酸素吸入器による酸素投与などさまざまなものがあるが、救急隊員としての資格(救急1課程修了・救急2課程修了もしくは救急標準課程修了)によって、また「救急救命士」の資格があるか否かによって、実施できる範囲が異なる。病院に到着して傷病者を引き渡す際は、症状や応急処置の内容を正しく医師等に伝えることも大切だ。搬送後は消防署へ戻り、報告書の作成や使用した器具の洗浄などを行い、次の出動に備える。人命に関わる仕事だけに、どんな傷病者を前にしても冷静さを失わない判断力と機敏な行動力が求められる仕事だ。

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