公正取引委員会審査官
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「独占禁止法」の運用のために国が設置した公正取引委員会において、企業の法律違反を調査し、その取引の証拠を集めて摘発する。「独占禁止法」とは、公正かつ健全な経済活動を進めるために、企業が市場を独占したり不公正な取引を行ったりするのを防ぐことを目的としており、この法律があることによって、より安くて優れた商品が販売されるようになるなど、消費者の利益も確保されている。公正取引委員会審査官は、市場調査や一般市民からの電話通報によって違反の疑いのある企業を把握し、違反行為をしているか慎重に調査。場合によっては企業に立ち入り調査し、証拠書類の収集や関係者の聴取なども行って事実を確認する。その結果、違反行為が明らかになると、企業に対して違反をやめるように勧告。また、不当な価格協定で利益を得ていた企業には、課徴金の納付を命じる。もしも企業が違反行為を認めない場合は、裁判と同様の「審判」で違反行為を立証する。その他に、「独占禁止法」の特別法として制定された「下請法」「景品表示法」に基づき、下請け業者に対する不当な取扱いや広告の不当表示などの違反をやめさせるのも、公正取引委員会審査官の仕事である。この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。
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