公認不正検査士


<< 編集部の職業解説 >>

巧妙な不正会計や不正取引などを早期発見し、未然に防止するとともに、調査や再発防止にも取り組む不正対策のエキスパート。公認不正検査士は、アメリカに本拠地を置く「公認不正検査士協会(The Association of Certified Fraud Examiners 略称ACFE)の会員のみに与えられる資格である。活躍の分野は、会計、内部監査、法律、コンサルティング、リスクマネジメント、警察など実に幅広い。近年多発している企業の法令違反スキャンダルの影響もあり、企業活動におけるコンプライアンスや社会的責任が重視される時代を迎えている。そのため、公認不正検査士の仕事は、不正対策という限られた分野にとどまらず、経営や現場マネジメントの健全化など、組織の内部統制にもかかわる領域にまで広がっている。また、組織的な統制では制御しきれないような、人間心理をきっかけとする不正リスクにも着目し、不正疑惑が生じた場合には迅速かつ的確な調査を進める。法的な知識はもちろんだが、不正の手法や発見方法の知識、帳簿の精査、情報を得るためのインタビュー、調査報告書の作成、調査結果に基づく助言、裁判での証言など、さまざまな能力が求められる。

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