航空機関士


<< 編集部の職業解説 >>

航空機関士は、航空機に乗り機内でエンジンや機体、燃料系統などを点検し、安全なフライトを確保する専門家である。大型旅客機は燃料、電気、油圧、航法、空調与圧、離着陸、防除氷、高圧空気、消火などのいくつものシステムの集合体で、航空機関士は具体的に航空機に乗り、これらの膨大なシステムを監視し、緊急の故障に対処するといった業務を行う。パイロットに操縦に専念できる環境を提供し、必要な整備事項を整備士に伝達するのも航空機関士の役割。航空機は現在自動化が進み、機長と副操縦士の2名編成で運行しているものもあるが、昔はコックピットの編成は機長、副操縦士、航空士、機関士、通信士だった。2009年8月以降、日本の航空会社が運行する旅客機はすべて航空機関士の乗務が不要な機種となった。これに伴い、日本ではこの職業はなくなった。

航空機関士が登場した最後のフライトは、2009年7月31日、日本航空 ボーイング747クラッシックの「ホノルル→東京便」。

この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。

わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!

次はこんな職業も見てみよう!