水産系研究・技術者
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日本は世界有数の水産国。昔から実にさまざまな魚介類や海藻類、水産加工品が食卓に並び、海の恵みを享受してきた。しかし、近年では200海里水域の設定や乱獲による漁獲量の減少など、自然の恵みだけでは日本人の食生活を賄いきれない状態になっている。そこで水産資源を保護・増殖し、安全な水産物を消費者に届けるため、水産系研究・技術者が技術開発や技術指導を行っている。 仕事の内容は多岐に渡り、養殖魚介類の品質改良やバイオテクノロジーを利用した養殖技術の研究、漁法や漁具の開発、効率的な漁場をつくる水産土木業、魚病の予防や外来種への対策研究などがある。 水産試験場や水産研究所、漁業センターなどの場合、勤務地は日本各地の沿岸部であることが多い。漁業・海洋調査のために長期間外洋船に乗ったり、水産生物の飼育や研究のために施設に泊り込んだりすることもある。夜間や冷所での作業も考えられ、体力的にはハードな仕事といえる。国の研究機関などに国家公務員I種・研究職として採用された場合の大卒基本給は187,800円、大学院卒基本給は206,300円(2006年度)。これに地域手当や住居手当など各種手当が加算される。なお、公務員試験の競争率は国家・地方とも高い。
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