土木系研究・技術者


<< 編集部の職業解説 >>

ダムや高速道路、鉄道、橋、上下水道などの建設に際して、調査・計画・設計・現場での指揮・監督などに携わる人を広く土木系研究・技術者という。 土木工事は規模が大きいものが多いので分業化が進んでおり、調査・計画・設計を行う「設計分野」と工事現場で指揮・監督する「施工分野」に大きく分けることができる。設計分野では地形・地質の調査から設計図の製作、関係する役所への届出・申請業務など、細かな事務作業が多い。施工分野では施工技術者が工事方法を検討し、進行計画を作成。その計画にしたがって機材や作業員を手配し、現場責任者が工事進行の指揮をとる。 設計分野の仕事は主に大都市で行われるが、施工分野は実にさまざま。地方都市だけでなく山間部や海上、あるいは海外で行われることもあり、長期間に渡り単身赴任するケースも少なくない。また、夜間に工事が行われることも多いので、勤務時間は不規則になりがちだ。

建築・土木を含む日本の建設投資額は1986年~1991年のバブル以降、下降線をたどっている。全体の約4割が政府による公共投資で、土木工事はそのうち約9割を占めており、国の政策が土木業界の将来に大きな影響を与えることは間違いない。土木工事自体はなくなるものではないので、今後とも研究・技術者の需要はあるだろう。ただし、民間企業は景気によって採用人数が大きく変わるので、事前に調べておきたい。

特に必要な資格や免許があるわけではないが、関連資格を取得しておくと採用や待遇面で有利。代表的な資格に「土木施工管理技術士」などがある。

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