児童英語教師


<< 編集部の職業解説 >>

幼稚園や保育園へ入園する前の幼児から小学生までの子どもに英語を学ぶ楽しさを教える。小さい子どもは、まだ論理的に物事を理解できないので、はじめは絵本や歌・踊り、ゲームなどを取り入れ、遊びながら英語が自然に身につくようにし、年齢が上がっていくにしたがって、少しずつ読み書きを教えていく。
幼児、小学生を相手に英語を教えるので、子どもが好きで、英語が得意な人が、この仕事に向いているだろう。その上で、授業を滞りなく進めるには、児童心理学やケアの仕方など、成長過程における子どもとの接し方にも長(た)けているに越したことはない。
最終的には、子どもの持つ能力を最大限に引き出し、年齢相応の英語力を習得させるのが、児童英語教師としての使命である。

自分が教えた子どもが、英語を身につけながら成長していく姿を見るのは、うれしいものだ。また、子どもと接することで、児童英語教師としての自分も磨かれるだろう。このように、人とのかかわりの中で、お互いに成長できるのは、大きな魅力である。

経営者として教室を開くか、フランチャイズにするか、あるいは幼稚園や小学校、スクールで働くかによって大きく異なる。
経営まで行う場合は、スタッフを雇い、複数の教室を開くこともでき、自分のやる気しだいで収入を大きく伸ばすことが可能である。
一方、学校等でコマ(1授業)単位で報酬を得る場合は、授業を行った時間分が収入になり、数万~10数万円程度と言われている。

大学の教員養成課程をはじめ、専門学校やスクールなどで、児童英語教師を目指す人向けに、授業や講座が行われている。また、主に社会人向けとして、自分の英語力アップのための留学と児童英語教師のスキルを身につける講座をセットにしたものもある。
活躍の場としては、幼稚園や小学校、英会話スクールの児童対象クラスなどがあり、雇用形態には、正社員、社員契約、パートなどがある。また、個人もしくはフランチャイズとして、自宅や集会所で教室を開く方法もある。

この資格を取得しなければ児童英語教師を名乗れないという資格や免許は、特にない。
ただ、英語を教えるのだから、一つの目安として、英検2級以上、TOEIC600点以上程度の語学力が欲しい。
募集があった際、自分の力量を示すために、特定非営利活動法人小学校英語指導者認定協議会の小学校英語指導者資格を取得しておくのも、一つの手段といえよう。
さらに、保育士資格や幼稚園教諭免許、小学校教員免許などを取得しておくと、活躍の場が広がるだろう。

=> 特定非営利活動法人小学校英語指導者認定協議会(http://www.j-shine.org/)

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