犬の訓練士


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ドッグトレーナーともいい、犬の調教を行う。警察犬、麻薬探知犬、盲導犬、身体の不自由な人の手助けをする介助犬、災害救助活動に携わる救助犬、しつけを求められる家庭犬、テレビなどに出演するタレント犬など、扱う犬の種類は多い。必ずしも資格が必要ではないが、ジャパンケンネルクラブなどの資格を持っていたほうが信頼が得られ、仕事がしやすい。警察犬の公認訓練士になるには日本警察犬協会の資格が必要で、その入り口となる三等訓練士の試験を受けるには、警察犬訓練所などで見習訓練士として3~6年ほどの修業が必要。ほかの訓練士も、このような訓練所で見習期間を経て独立する場合が多い。訓練所を経ないで、私的な養成学校に通って訓練士になることもできる。競技会への出場のための訓練や家庭犬のしつけを依頼する愛犬家が多くなり、需要は増えている。犬が好きなことはもちろんだが、体力に自信があって、忍耐力の強い人でないと、途中で挫折することが少なくない。

<< 編集部の職業解説 >>

犬のトレーニングを行う専門の調教師という意味で、飼い犬のしつけなどから、警察犬訓練、盲導犬訓練、聴導犬訓練、災害救助犬訓練、介護犬訓練など、様々な種類がある。警察犬訓練などの特殊な訓練を行う訓練所に入所した場合、生き物を扱う仕事のため、スケジュールを立てて犬と生活をすることとなる。一般的な犬のしつけ技能などは、ドッグトレーナーの専門学校やスクールで習得できる。また、最近ドッグスポーツとして人気の上がっているアジリティーなどを学ぶことができるスクールもある。トレーナーは犬のしつけを教えるだけでなく、犬の習性に合った正しい飼い方を飼い主に指導する役目もある。 警察犬のトレーナー(訓練士)を目指す場合は、日本警察犬協会やジャパンケネルクラブ、日本シエパード犬登録協会が行っている試験に合格し、公認訓練士の資格を取得する必要がある。

ジャパンケンネルクラブ、日本警察犬協会、日本シェパード犬登録協会が属する日本訓練士団体連合会に所属している訓練士の数は全国に約1800人。このほかの団体やフリーのトレーナー、インストラクターを含めると2000人以上の訓練士がいると考えられます。(※1)

※1『動物関係の職業をめざす人の本』成美堂出版よりp92

訓練所に住み込みで働く場合は月収3~5万円程度。独立した場合、家庭犬のしつけは30分あたり3000~7000円程度の収入が見込めます。実績を積めば年収1000万円も夢ではない。(※1)

※1『将来の仕事なり方完全ガイド2』学習研究社よりp175

犬の訓練士になるために必須となる国家資格はありませんが、ジャパンケンネルクラブ、日本警察犬協会、日本シェパード犬登録協会の3団体がそれぞれ認定している公認訓練士資格を取得すると実力の証明になります。資格取得には訓練経験が必要なため、まずは見習い訓練士として警察犬訓練所などに住み込みで勤務したり、訓練士養成学校に通ったりします。麻薬探知犬、介助犬など種類によっては訓練士になるためのステップが異なり、例えば盲導犬訓練士の場合は04年度より開校した盲導犬訓練士学校を卒業してから全国8つの盲導犬協会に就職する必要があります。

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