漁師

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漁師魚介、海藻類などを捕って収入を得る。漁業を大別すると、遠洋、沖合、沿岸の3つに分けられる。

遠洋漁業

数カ月から1年もの長期にわたって、遠洋のカツオやマグロ、イカなどをそれぞれ専門的に狙って世界中の海を駆け巡る。数百トンから、ときには数千トンの巨大な船に乗船する。ほかの漁業に比べて収入も多いが、長期間家族と離れて暮らさなければならないなどのデメリットもある。人気は高いが求人件数はそれほど多くなく、未経験者が新たに乗船するのは難しい状況。長期の航海になるため、協調性が特に必要とされる。

沖合漁業

主に日本の200海里水域内において、底引網やまき網でアジ、サバ、イワシなどを狙ったり、カツオ、マグロ、サンマなどを捕る。操業日数は日帰りから数週間と、獲物によってさまざまである。また、資源保護の観点から2カ月程度の休漁期間を設けている漁業協同組合(漁協)もあり、実働日数から考えると収入はそれほど悪くはない。もちろん、長い休漁期間を利用してほかの漁や仕事を行うことも自由である。

沿岸漁業

周りを海に囲まれた日本で、各地域の独自の発展を遂げた漁業である。日本の漁師と呼ばれる人の大部分がこの沿岸漁業従事者。漁場が近いことから、日帰りの漁が基本。沿岸漁業は地域に密接した漁業で、漁協に加入する必要があるが、一定の実績が必要であったり、その地域に居住する必要があったりと、高いハードルがある。そのためその地域の人間でない人が新たに参入するのは難しい。しかし人手を要する定置網やまき網漁の船員としては、就職の機会は少なくない。

<< 編集部の職業解説 >>

遠洋漁業、沖合漁業、沿岸漁業と3種類に区分されるのが漁師の仕事。1年以上かけてカツオの1本釣りやマグロ漁を行う遠洋漁業では、船長などリーダーとして多くの外国人船員を指揮する役割を担う。3~4ヶ月で漁を行う沖合漁業では、底びき網、まき網漁などチームワークが重要となる手法が多く、旬のカツオやマグロを追ったりアジ、イワシなど回遊魚を大量に収獲する。漁業従事者の約9割を占める沿岸漁業では、小型底びき網、定置網、養殖などで豊富な種類の漁を日帰りで行う。体力勝負の仕事であることはもちろん、遠洋、沖合漁業では長期にわたり仲間と寝食を共にするので、コミュニケーション能力も求められる。後継者不足のなか、近年はIターン、Uターン就職者もわずかながら増えているのが現状。また、これまで世界中の漁場を開拓してきた日本は、マグロの国際資源管理機関をリードする存在となっている。

かつて漁業大国といわれた日本の漁獲高は1992年以降落ち込み、漁業人口の減少と高齢化が深刻。このため、水産庁は後継者育成の対策に力を入れ始めている。月給は15万円~20万円程度の最低補償額プラス、歩合給のケースがほとんど。

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