何をもって評論家というのか定義が曖昧なため、その人数を把握することは不可能ですが、『現代評論家人名事典』という人名事典には、政治からファッションまでさまざまな分野で現在活躍中の評論家が専門分野別に3261人掲載されています。(※1)
※1 『現代評論家人名事典 新訂第3版』日外アソシエーツより
評論家の年収はまさにピンからキリまで。例えば著書の場合、1冊1500円として20万部のベストセラーを出せば3000万円(印税率10%で計算)の収入になりますが、2000部では30万円にしかなりません。講演活動のギャランティにしても1回数万円というケースもあれば、ある程度名が売れると数十万円から100万円を超す場合もあります。ちなみに、評論家としての活動をすることも多い大学教授の推定平均年収は1154万円、大学助教授は917万円、記者は783万円程度となっています。(※1)
※1「賃金構造基本統計調査 平成16年」厚生労働省より推計
例えば何かをテーマに本を一冊だせばそれだけで評論家であるともいえます。だから、カレー評論家もいれば、ジェットコースター評論家と名乗る人も存在します。ただし、評論だけで生計を成り立たせようと思ったら、そのテーマは世間的なニーズが高いことが必要であり、随分と絞られてきます。代表的なテーマとしては、政治、経済、経営、社会、国際、教育、軍事、科学、情報といった時事・学問的なもの。あるいは文芸、映画、演劇、美術、音楽などの文化・芸術的なもの。さらには美容、健康、服飾、グルメ、スポーツ、自動車など趣味や生活に関わるものなどが挙げられます。