留学コーディネーター

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客にカウンセリングをして、その要望を総合的に把握した上で、その人に合った留学を提案し、学校や航空券、滞在先などの手配をする。留学斡旋会社に就職して働くのが99%でフリーの人はいないも同然。最初の相談から帰国後の就職まで、留学のすべてを世話をする会社がある一方で、大きな会社ではカウンセリングと手配業務の担当者が分かれていたり、会社によって仕事内容が違うこともある。留学経験があると客の相談にのるときに役に立ち、就職にも有利だが必須条件ではない。サービス業なので、むしろ客の要望をうまく聞き出す話術などが重視される面もある。ただし現地の手配を自分でしなければならないこともあるので、ある程度の英語力は必要とされる。なお留学経験者が、ほかの人にも自分と同じ素晴らしい体験を、という思いを持ってこの職業を志望することが多いそうだ。

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「留学カウンセラー」「留学アドバイザー」ともいう。「留学カウンセラー」が一般的なようだ。
一言で言うと「留学希望者の留学実現のサポートをする仕事」。相談者(留学希望者)の相談内容をよく聞き、相談者の予算、英語力、留学後の進路や夢なども踏まえ、その人に最適な留学プランを提案し、留学先への入学手続き、滞在手配、渡航手配などを行う。留学中の学生からの相談にも対応する。

多くの人にとって留学はその後の人生をも変えうる「人生の一大イベント」。その人生に大きな影響を与える留学をコーディネートする責任は大きく、とてもやりがいがある。帰国後に「本当に留学してよかった」「留学で人生が変わりました」などの報告を受けた時は、本当にこの仕事をしてきて良かったと思う瞬間だ。

この仕事がある程度社会で認知されてきたのは、バブル経済で留学ブームが起こった1990年に入ってから。それ以前の留学はまだ大学や大学院への進学留学が中心で、大学間の交換留学、研究目的の留学などが多く、留学サポートをする会社自体もあまりなかった。80年後半から90年代前半に、誰でも行ける語学留学が盛んになり、留学サポート会社も増加し、留学コーディネーターという職種が確立した。2008年からは、一般社団法人JAOS海外留学協議会が「JAOS認定留学カウンセラー」という資格制度を開始し、2009年5月に日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)が発足した。

2010年1月現在は、留学相談の仕事をする職や企業に対して国などの規制はない。ゆえに、留学サポート会社の数やそこで働く留学コーディネーターの数に対しての正式な統計は存在ない。ただ、現在留学サポート会社は500社程度あるといわれ、そこから勘案すると日本における留学コーディネーターの数は1,000人から2,000人程度と推測される。ちなみに、2010年1月現在、日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)に所属する留学コーディネーターは約300人。

様々な国際機関が出す指標を見ても、今後国際間の教育交流(留学)が増加することは間違いない。現在、日本では「留学生受け入れ30万人計画」を政府指導で進めており、アメリカ、英国、カナダ、オーストラリアなどでも国策として留学生受け入れを積極的に行っている。つまり、中長期的にみると日本から海外への留学も増えることが予測され、留学コーディネーターの需要もそれに比例して増えると予測される。
留学コーディネーターの年収に関しては、所属する機関や会社によって大きく変わるが、 おおむね業態が似ている旅行会社と同程度になっている。

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