公立中学校のスクールカウンセラーは非常勤職員であり、契約も1年毎になるなど不安定な仕事であるため、精神科医や大学講師など本職を持っている人が兼務することが多いようです。参考までに2005年度の報酬実績をみると、例えば埼玉県では、週1日6時間、年間47週の勤務で日額報酬は3万300円(※1)。千葉県(平成17年度実績)では、臨床心理士等(精神科医や大学教官)の場合で時給5800円、それに準ずる人の場合で時給3500円でした。(※2)
※1 埼玉県教育委員会ホームページより
※2 千葉県教育委員会ホームページより
文部科学省では1995年以来、公立中学校を中心にスクールカウンセラーの配置を進め、2005年度の配置校は約1万校におよんでいます。スクールカウンセラーの採用に際しては、臨床心理士の有資格者または精神科医、心理学系の大学(助)教授や講師であることなどが条件で(※1)、このうち、臨床心理士の資格を取得するためには、指定の大学院を修了したり一定年数の臨床経験を有するなどの受験資格を満たした上で、日本臨床心理士資格認定協会が行う「臨床心理士資格試験」に合格したりする必要があります。ちなみに2004年度の受験者数は2809人、合格者数は1720人、合格率は61.2%でした。また、これまでの臨床心理士の累計合格者数は1万3253人となっています。(※2)
※1 文部科学省ホームページより
※2 日本臨床心理士資格認定協会ホームページより
スクールカウンセラーは、不登校や問題行動の対応にあたり、学校におけるカウンセリング機能の充実を図るために設置されたものです。生徒指導上の諸問題を具体的にみると、2004年度の場合、国公私立の小・中学校の不登校児童生徒数は12万3358人、公立の小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は3万4022件、公立の小・中・高等学校および特殊教育諸学校におけるいじめの発生件数は2万1671件(※5)と、憂慮すべき状況にありますが、スクールカウンセラーの設置はそれら諸問題の発生の抑制に効果を出しているといわれています。
※5 文部科学省ホームページより
「スクールカウンセラー」に関連する本・DVDなど。この職業について詳しく知りたくなったら、本を読んで調べてみよう。