料理研究家としてのギャランティは知名度により幅が広がります。手掛けたレシピ本がヒットすれば収入はアップしますが、基本的には不安定な仕事といえます。(※1)
※1『好きな仕事実現シリーズ 食にかかわる仕事』学習研究社よりp106
料理研究家になるための決まったコースはありません。調理・栄養系の大学や専門学校などで料理全般の基礎的な知識や技能などを身に付けた後、著名な料理研究家のアシスタントになる場合もありますが、最初から料理研究家を目指したというよりも、例えば、調理学校の講師や料理教室の先生、栄養指導者、料理雑誌の編集者、フードコーディネーターなど料理に関連する仕事をつきつめるうち料理研究家になったというケースが多いようです。また、主婦あるいはまったく別の本業を持ちながら趣味が高じてレシピ本などを出すうちに料理研究家として認められるようになった人もいます。
O-157や狂牛病、鳥インフルエンザなどの影響もあり、近年、食に対する安全志向や人々の健康志向が高まっています。こうした中、野菜や魚、肉などが生産者から消費者に届くまでの流通ルートを明確に示す「トレーサビリティ」というシステムが普及したり、ファストフード文化を改め、質の高い素材や伝統的な料理を手間暇惜しまずに調理してゆっくり食事するという「スローフード」が提唱されたりなど、食に対する見直しが盛んになっています。安全で栄養があり、美味しく見た目も美しい料理を人々に提供するためにも料理研究家の役割は今後高まってくるといえるでしょう。