アパレルメーカーで働く

<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>

アパレルメーカーには、洋服やアクセサリー、靴や帽子、素材となるテキスタイルをつくり出す「デザイン・制作部門」、デザイナーと連携をとりながら商品を売るための戦略をたてる「企画・管理部門」、でき上がった商品を消費者に販売する「販売部門」がある。それぞれの仕事内容は以下の通り。

デザイン・制作部門

デザイナー

流行や消費動向、ブランドイメージなどをもとに、洋服やアクセサリー、テキスタイルなどをデザインする

パタンナー

デザイナーが描いたデザイン画を型紙(パターン)にする

マーカー

パタンナーが作ったマスターパターンをもとに、布地に型をいれる

グレーダー

各サイズ別の型紙をつくる

カッター

型紙にそって、布を裁断する

ソーイングスタッフ

布を縫製して、立体的な作品を縫い上げる

ヒューマンエンジニア

スポーツウェア、下着などをデザインする場合、人間工学的な観点からの考慮を加える

企画・管理部門

マーチャンダイザー

企画からデザイン、生産、販売まで全体を把握し、商品の品揃えをする

ディストリビューター

バイヤーやマーチャンダイザーが集めてきた商品を各店舗に配分する

ビジュアルマーチャンダイザー

わかりやすく、見やすく、選びやすく、美しくかつ印象的に、商品のディスプレイやプレゼンテーションを考える

セールスマネージャー

制作した商品を販売するために、営業活動をする

プロダクトマネージャー

商品の品質を維持しながら、原価・行程の管理を行い、より効率的な手順を考える

マーケティングディレクター

マーケットや消費者の動向を調査・分析し、自社の戦略に反映する

販売部門

ファッションアドバイザー

店舗で、接客および商品の販売を行う

ショップマスター/ショップマネージャー

店長。各店舗の経営責任者

バイヤー

買い付け・商品仕入れを担当する

セールスインストラクター

社員や販売員の教育・指導を担当する

ストアプランナー

ブランドや店の個性にあった店舗づくり、サービス、ディスプレイを考慮する

プレス

雑誌やテレビなどマスコミに商品をPRし、商品の貸し出しなどを行う

一見とても華やかに見えるアパレル業界だが、実は毎日の仕事はとても地味なものだ。また好況・不況の風を直接受ける業界でもあり、最近では中国や韓国からの輸入増加によって打撃を受けている。まずこうした厳しい現実を頭においておきたい。アパレルの仕事の基本は、衣服を着る人への思いやりと衣服への愛情。そのうえで、オリジナルな創造性、自分のアイデアを現実のものにできる知識と技術、構成力がある人材が求められる。またいろいろな職種のスタッフが共同で作業を行うため、コミュニケーション力や協調性、豊富な人脈、プレゼンテーション力、積極的な行動力なども必要だ。またファッションも国際化の時代。海外留学でファッションを学んだり、海外や外資系のアパレルメーカーで働く人も少なくない。英語やフランス語、イタリア語など、語学力を磨いておくと、いずれ武器になる。

大手アパレルの総合職でも30歳で年収600万円に満たないことも。デザイナー(契約社員)で年収400万円前後(※1)。ちなみに、総合アパレル大手のオンワード樫山の平均年収は、平均年齢43.8歳で753万円。三陽商会は同40.1歳で709万円。(※2)

※1『業界図鑑2006』実業之日本社よりp240
※2『就職四季報2007年版』東洋経済新報社よりp221、598

次はこんな職業も見てみよう!