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回答・コメントする(No.10220)
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音楽教師になるには、ピアノをしていないとダメですか?
[Q] あたしは、普通科に通う高校一年です。
文理選択などを通して
将来について深く考えるようになりました。
中学生のときは、保育士になりたくて
保育士は楽譜がよめなければならない。
と聞き吹奏楽部に入って楽譜をよめるようにしました。
高校生になり、保育士とゆう一つの職業だけでなく、
広い視野をもつようになり、
音楽教師、(高校、中学、小学はまだ決まってません。)に興味をもちました。
高校の音楽の先生が
声楽専攻の方で
あたしも もしそのような音楽大学に進むなら
声楽をしたいと思います。
ですが、あたしはピアノが弾けません…。
(吹奏楽部のときは、ホルンでした。)
家にも無いし、近所にピアノ教室はあるのですが、
そこに小学1年生のとき通っていたのですが
一年でやめてしまいました。。。
これは、最近母から聞いたのですが
その教室の先生は、
百合菜さんは、ピアノじゃなくて
エレクトーンが向いていますと、
おっしゃていたようです…
そして母にはピアノの才能が無かったのね〜
と言われました( ; ; )
たしかにピアノの才能はないかもしれませんが、
やはり音楽教師を目指すなら
やっていた方が良いですよね…?
でもそれを母に言うと
きみはピアノの才能がないから
月謝の無駄よ~
と言われます…(_ _)
たしかにお金を払うのは、親なので
そう言われると
何も言えなくなってしまいます。
そして
絶対絶対絶対に音楽教師になりたい!と強く思える
訳でもないし…。
他の職業も気になります。
なんだか未来が分かりません( ; ; )
自分に合った職業を今必死に探しています。
夢は探すものではないと分かっていますが、
目標がほしいのです…。
まとまりが無く
長文失礼致しました。(>_<)
いちけんさん
ありがとうございます( ; ; )
やはりピアノを今からして
大学入試に合格するのは
難しいですよね(>_<)(高校・中学)
でも保育士や幼稚園教論、小学なら
頑張り次第でいけるかもしれない…( ; ; )
と希望が持てました!
やはり何事も努力ですよね!
ありがとうございました!

私は、特別支援学校(障害のあるお子さんのための学校)の高等部で、音楽の授業を担当しています。
百合菜さんの質問内容が、私の大学時代と重なることが多いため、思わず「回答」したくなりました。
小学校の場合は(学校の大きさにもよりますが)「音楽専科」といって、音楽の授業ばかり担当される先生がいらっしゃる場合がありますね。
中学校や高等学校は「教科担当」の先生が、授業を担当されます。
小学校の教員になる場合は「小学校教諭免許状」が必要です。小学校はクラス担任が国語や算数などほとんどの教科を担当するため、免許状が教科別にはなっていません。
それに対し、中学校と高等学校の教員になる場合は、それぞれ「中学校教諭免許状」「高等学校教諭免許状」が必要です。加えて「教科担当」制なので、免許状も教科別になっています。音楽の先生でしたら「中学校教諭(音楽)免許状」「高等学校(音楽)教諭免許状」となります。
さて、中学校や高等学校の音楽担当教員になる場合は「音楽大学」または「教員養成系の大学」で、必要な授業で必要な単位数を取得しなければなりません。
ただ、それらの大学には入学試験の段階で、必ずピアノがあります。
高校生の百合菜さんが、今からピアノを学んで大学の入学試験レベルに達することができるかとなると、私の体験上、正直かなり難しいと考えます。
それは、「指が(肉体的に)固まって動かないため」と「楽譜が求めるメロディーやハーモニーに目や指が瞬時に追いつかないため」です。
私のプロフィールにも少し書いてありますが、私は教員養成系大学の教育学部『小学校教員養成課程』というところに入学しました。その時の(当時の)入学二次試験は「数学」で受け、合格したのです。
私が入学試験を受けた(当時の)富山大学教育学部は、他の多くの教員養成系大学とは異なり、小学校教員養成課程への入学二次試験は「国語」「数学」「英語」の中の一つでよかったのです。他の教員養成系大学は、入学二次試験の段階で、入学後の教科別研究室に合わせて「国語」「算数」「社会」「理科」・・・「音楽」となっており、「音楽」の入学二次試験には当然ピアノが入っていました。
(当時の)富山大学は入学後に教科別研究室を希望する仕組みだったので、私は「歌が好きだったこと」や「図画工作など何か実技ができた方が小学校の先生には役にたつだろうとの思い」から音楽科研究室を選びました。ピアノなど弾いたこともないのにでした。
大学からピアノを始めた私ですが、小学校教員養成課程で学ぶレベルは習得しました。
しかし、(当時の)富山大学の方針で、小学校教員養成課程の学生は(より教員採用試験合格するため、そしていざ現場に立った時に役立つように)「中学校教諭免許状」「高等学校教諭免許状」を必ず取得するだけの単位を取ることになっていました。(大学に入ってから知りました。)
そのため、私の場合は「中学校教諭(音楽)免許状」「高等学校(音楽)教諭免許状」取得のために、一日10時間くらいピアノの練習をすることになりました。
それでも、その単位取得のレベルになかなか達せず、最終的には単位取得のためのギリギリの最低点数で教官にクリアさせていただきました。
「ピアノ」の授業だけでなく「和音の聞き取り」や「和声」にもピアノの経験が必要で、ここでも頑張ったものの、やはり、単位取得のためのギリギリの最低点数で教官にクリアさせていただきました。
現実問題として、今の段階でピアノが弾くことができず、かつ、教育関係の仕事に就くことを考えているようでしたら、「小学校教諭」「幼稚園教諭」「保育士」などをお勧めします。
「小学校教諭」「幼稚園教諭」「保育士」などになるためには、大学や短大でピアノは必須ですが、頑張れば何とかなると思います。
百合菜さん、頑張ってね!。