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回答・コメントする(No.2452)
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特別支援学校の先生に質問です
[Q] こんにちは。
特別支援学校で実際に働いている先生に教えてほしいことがあります。
1.どうして特別支援学校の先生になったか
2.楽しいこと、うれしいことはどんなことか
3.大変なこと、辛いことはどんなことか
4.どうやって特別支援学校の先生になったか
5.勤務時間や休暇はどれくらいか
6.大学は先生になるための学部に行くのと教育学部で免許の取れる学科に行くのとでは違いがあるか
7.なってみて意外だったことや驚いたことはどんなことか
全部じゃなくていいので教えてください。
よろしくお願いします☆
細かくアドバイスしてくれてありがとうございます♪
具体的に言って頂けてとても助かります。
訪問が実現したらご報告します☆
「【公式訪問】②土日に高校の学校行事があって月曜日などに代休がある場合は、その日を利用して“養護学校に見学したい”旨を担任を通じて校長先生にお願いする。]
でチャレンジされるとのこと。実現できるといいですね。
そこで、“いけちん”よりアドバイス。
【訪問前にすること】
ホームページで見学したい養護学校をいくつか下調べし、優先順位をつけて、担任の先生ひいては校長先生にお願いした方が、校長先生にとっても助かると思います。
(それにホームページを見ておくと、養護学校の先生たちは嬉しいものです。)
養護学校(特別支援学校)といっても、まだ現実的には「知的障害」「肢体不自由」「病弱」の3種類があり、加えて盲学校や聾学校があります。
あなたの自宅から一日で行ってこれる範囲というのも限られますよね。
【訪問時】
公式訪問なら「制服」は当然。児童生徒の顔や名前の入った展示作品の写真撮影は厳禁です。(プライバシーの問題があるので…。)
【訪問後】
必ず「養護学校」の「校長先生」宛にお礼状を書いてください。校長先生ご自身があなたを案内するわけではないですが、忙しい現場にそうするよう指示してくださったわけですし、養護学校の最高責任者ですから。
また、文面の中で、あなたに説明をしてくださった先生のことに触れてください。
「お忙しい中、説明してくださった○○先生に、よろしくお伝えください。」など。
あと、自分の高校の校長先生や担任の先生にもお礼の言葉を述べることが大切です。あなたのために汗を流してくださったのですから…。
見学実現、できるといいですね。
もし、実現したら知らせてください。
若い人の「新鮮な目」で、養護学校がどのように映るか…関心のあるところです。
見学はアドバイスして頂いたように②をしてみたいと思います♪
忙しいのにありがとうございました☆
さっちゃんさん、こんにちは。
いけちんです。
(1)「転勤についてなのですが、小学校の先生は市内で転勤して中学・高校の先生は県内で転勤しますが、特別支援学校の先生はどうなるのですか?」
→さっちゃんさんが先生として勤務したい都道府県や政令指定都市では「小学校の先生は市内で転勤して中学・高校の先生は県内で転勤」なのですね……。
これは、教員の人事権を持つ都道府県や政令指定都市の教育委員会それぞれの考え方によるようです。
例えば、私の住む石川県の県教育委員会は、
「初めて先生になったばかりの方の多くは、まずは僻地(離島を含む)や特別支援学校に勤務」
「(道路網の整備もあって)広域人事異動の奨励」
というお考えで人事異動をしているようです。
(2)「幼稚園教諭の免許で特別支援学校の先生になる人はいますか?」
→私の元同僚でお一人「幼稚園教諭免許」しか持っていませんでしたが、養護学校の小学部や高等部に配属されていました。
しかし、国の方針もあり、これからは「持っている基礎免許の学校種(例えば中学校)と教科(例えば国語科)」で所属学部の振り分けが行われる“原則論”が強まると聞いています。
(3)「特別支援学校に見学(または交流など)で行くのは受け入れてもらえますか?(迷惑になりますか?)」
→熱心な方に見学に来て頂くことは、決して迷惑ではありません。有り難いことです。
ただ、さっちゃんさんも高校の授業がありますよね。
考えられる方法を幾つか……。
【公式訪問】……これは、さっちゃんさんの高校(担任、最終的には校長先生)が、さっちゃんさんが希望する養護学校の校長先生にお願いするというものです。
ただ、さっちゃんさんも高校の授業があるわけで、「授業日に行きたい」となると、さすがに高校の校長先生はOKは出せないでしょう。
そこで、
①高校の行事で養護学校との「交流」があれば、それを利用する。
②土日に高校の学校行事があって月曜日などに代休がある場合は、その日を利用して「養護学校に見学したい」旨を担任を通じて校長先生にお願いする。
などどうでしょうか……。
【非公式訪問】……これは、誰の許可も要らないものです。
例えば、土日に行っている養護学校の行事(例えば文化祭)などに出かければどうでしょうか。
ほとんどの養護学校のホームページには、文化祭などの学校行事が載っています。
また、質問があれば、いつでもどうぞ。
「見学成功」するといいですね。
こんにちは。
新しい疑問ができたので、質問します☆
転勤についてなのですが、小学校の先生は市内で転勤して中学・高校の先生は県内で転勤しますが、特別支援学校の先生はどうなるのですか?
あと、幼稚園教諭の免許で特別支援学校の先生になる人はいますか?
もうひとつ、特別支援学校に見学(または交流など)で行くのは受け入れてもらえますか?(迷惑になりますか?)
いっぺんにすみません=3
よろしくお願いします♪
お役に立ったのでしたら、とても嬉しいです。
自分の将来を真剣に考えることはものすごく大切なことで、それを実行しているさっちゃんさんを頼もしく思います。
是非、頑張ってください。
(また、質問があれば、いつでもどうぞ。)
丁寧な回答、本当にありがとうございました。
いけちんさんのおかげで色んなことがわかりました。
私も今できることをしたり、調べたりしようと思います☆
お返事またまたありがとうございます♪
何度も質問を繰り返してしまってすみません=3
あと、いくつか新たに質問です。すいません(@△@;)
迷惑でなければ教えてください。
→いえいえ、どういたしまして。
私はむしろ、さっちゃんさんのように「自分の将来を真剣に考えている人」をとても頼もしく思っています。
こういう人に特別支援教育の仲間として加わって欲しいですし、仮に違う道に進まれても素晴らしい仕事をされるのではないかと思っています。
さっちゃんさんへの今回の回答は、私“いけちん個人の考え”として聞いてください。(そのため、他の方からは違うご意見もあるかもしれません。)
(Q1)もし体育がすごく苦手でも仕事をするとき問題はないですか?
→仮に教員になっても、問題はありません。
よく言われるでしょ……「名選手、必ずしも名監督・名コーチにあらず」。
体育をすることが上手なことと、体育を人に教えることが上手なことは、全く別の次元のことです。
ただ、教員採用試験やその前の大学での単位ゲットの問題はあると思います。
さっちゃんさんの将来構想として「基礎免許は小学校教諭」というのがあるのでしたら、大学の講義で「体育(名称はその大学によります。:私の大学などはスキーも含まれました)」の授業は必修です。まずは、下手くそでもいいので単位を何としてもゲットしましょう。
次に、教員採用試験時に「小学校」で受験する場合、おそらく体育実技があります。大学の上記「体育」の授業はそれを意識して実施されているはずですが、大学所在地と受験希望都道府県(または政令指定都市)が違う場合は、微妙に体育実技内容が違うかも知れませんので、教員採用試験受験希望地の受験内容を事前に知っておくことは大切です。
(ちなみに私は平成元年に教諭になりましたが、その際の小学校教員採用試験実技は音楽と体育で、音楽は「あらかじめ指定された3曲の中から当日試験官が指示した曲を歌いながらオルガンを弾く」、体育は「鉄棒の逆上がり・水泳25m(泳ぎ方は自由)・バスケットボールのドリブルシュート」でした。このうち、半分以上にあたるオルガン・逆上がり・水泳25mが全くできなかった大学生時代の私は、すごく練習した思い出があります。なにせ、「できないこと=不合格」なのですから…。結局水泳はクロールが間に合わなくて平泳ぎで試験当日25m泳ぎました。)
(Q2)基礎免許が小学校の先生の免許でも専門に科目が必要ですか?
→大学「教育学部」への入試段階で小学校教員養成課程△△専攻(例、国語科専攻)と分けている大学と、入学後に希望を尋ねられて△△専攻に分かれる大学があります。先生や先輩に尋ねたり、大学受験情報などを調べるとよいでしょう。
多分、さっちゃんさんが言われている「専門」というのは、これに当てはまるのではないかと思います。
追伸その1
私の経験上、趣味程度でよいですから「美術系」「音楽系」「体育系」のうち何か一つ秀でていると、小学校や特別支援学校では、とても役に立ちますよ。
追伸その2
それから、「体育がすごく苦手」ってありますが、どんな仕事に就かれるにしても「体力」は必要です。私はもしかしたら、さっちゃん以上に運動音痴だったでしょう。そこで、運痴でもできるジョギングを高校時代からしていました。三日坊主の性格なので、市民マラソン大会などに出ていました。(高校生は金額が一般より安いんです。ちなみに、中学・高校・大学ではずっと文化系の部活でした。)結果的にそれが今の仕事をする上での体力を養ったんじゃないかと思います。
お返事またまたありがとうございます♪
学部と配属のこと、よくわかりました★
何度も質問を繰り返してしまってすみません=3
「普通教育の幼稚園にあたるこども」というのは、年齢が3~6歳のこどもたちという意味で、そういう子供たちは幼稚園ではなく特別支援学校の小学部に通うのですか?という意味でした。
あと、いくつか新たに質問です。すいません(@△@;)
もし体育がすごく苦手でも仕事をするとき問題はないですか?
基礎免許が小学校の先生の免許でも専門に科目が必要ですか?
迷惑でなければ教えてください。
さっちゃんさん、こんにちは。
参考になったのでしたら、嬉しいです。
大学の学部のことは、教員養成のための学部で学ぶのと、教育を研究する学部で学ぶのとの違いという意味です。
→後者の「教育を研究する学部」が、私が答えた「小・中・高・特殊教育の教員を教える先生(つまり大学の先生)養成系」のことです。大学の先生は、学生を教育する他に“自分の研究”もしなければいけないので大変ですね。
(Q1)特別支援学校の小学部、中学部、高等部への先生の分かれ方はどんな風にして決まるのですか?
→まず『特別支援学校』について。
それまで各学校で準備してきたわけですが、『盲・聾・養護学校』という名称が今年度より国全体で『特別支援学校』になりました。ただ、猶予期間もあるので、石川県の場合は国立の「金沢大学教育附属養護学校」のみ「金沢大学教育附属特別支援学校」に変わりました。
小学部、中学部、高等部への先生の分かれ方ですが、基礎免許状つまり小学校教員免許、中学校教員免許とその教科、高等学校教員免許とその教科によって、それぞれ配属されるのが“原則”です。
ただ、校長先生の学校運営上のご判断で、必ずしもそうではないこともあるようです。
私の場合は、小学校1種免許、中学校2種免許、高等学校2種免許を持っていますので、どこでも行かされる、いやいや、活かされるわけですね。
(Q2)あと、普通教育で幼稚園にあたる子供たちも小学部に通うのですか?
→ ごめんなさい。「普通教育で幼稚園にあたる子供たち」というのは、どんな意味でしょうか?。
「障害がない園児達が通っている普通の幼稚園にいる、障害のある園児達」という意味でしたら、幼稚園を卒業後は、養護学校小学部に入学する場合もありますし、通常の小学校の通常学級または特殊学級という場合もあります。
多くの場合、園児の保護者と市町村教育委員会が話し合って決めています。
いけちんさん、回答どうもありがとうございました☆
とっても参考になりました。
大学の学部のことは、教員養成のための学部で学ぶのと、教育を研究する学部で学ぶのとの違いという意味です。
それと、もしよかったら答えてほしいのですが、特別支援学校の小学部、中学部、高等部への先生の分かれ方はどんな風にして決まるのですか?
あと、普通教育で幼稚園にあたる子供たちも小学部に通うのですか?
追伸
4.どうやって特別支援学校の先生になったか
→最近は、『放送大学』という方法で、養護学校教員免許が取れるようになりました。(私の頃は、無かったです)
知的障害のある高校生のための養護学校で先生をしている“いけちん”です。
さっちゃんさん、こんにちは。
さっちゃんさんの質問の内、1・2・3は、私のプロフィールにあるのでご覧ください。他にも障害児教育の先生方のプロフィールが幾つもあるので、参考にしてください。(4も13hwのHPに「障害児教育の先生」の紹介ページがあるので、見てくださいね。)
それ以外の質問にお答えします。
4.どうやって特別支援学校の先生になったか
→私は大学の教育学部小学校教員養成課程を卒業。
大学時代に小学校教員免許1種と中学校と高等学校教員免許2種を取得しました。
ところが、小学校に勤めた時の偶然の出会いと自分の生き方を考えた結果、養護学校の教師になることにしました。
養護学校に勤める以上、養護学校教員免許の取得は半ば「義務」になっていますが、これは最近になってからのことです。
少し前までは「任意」でした。そう法律に書いてあったからです。
私は自分の勉強のため、夏休みに石川県教育委員会が行う夏休み中の「養護学校教員免許認定講習」(集中講義方式で4日間連続の出席と試験で2単位とれる。石川県では、最短3年間で養護学校教員2種免許がとれる。)で養護学校教員2種免許を取得しました。
5.勤務時間や休暇はどれくらいか
→私の勤める学校の勤務時間は、8:20~17:05です。
でも、私の場合は仕事が遅いのか、いつ20:00を超えてしまいます。
休暇は、「学校週5日制」のため、基本的には土日が休みです。
しかし、生徒や授業のことを考えると、勤務時間や休暇は、あっても無きが如くです。
最近、国会などで「学校週5日制」の見直し論議も始まりましたね。
6.大学は「先生になるための学部」に行くと「教育学部で免許の取れる学科」に行くのとでは違いがあるか
→ごめんなさい。質問にある「先生になるための学部」「教育学部で免許の取れる学科」それぞれの意味するところがよくわかりません。
私が大学生の頃は同じ『教育学部』という同じ看板でも、「小・中・高・特殊教育の教員養成系」と「それらを教える先生(つまり大学の先生)養成系」に分かれていました。
今は『教育学部』も、大学によって『人間発達科学部』(富山大学など)などいろいろな名称になりました。
7.なってみて意外だったことや驚いたことはどんなことか
→私の周囲の人から、「大変な職業ですね」とよく言われること。
私には、なぜそう言われるのか、逆にわかりません。