菫さん、こんばんは。

私も小学生の頃、日本舞踊を習っておりました。
所作や先生との対応などだけでも、日本人として覚えておきたい様々なしきたりがあり、幼い私は、そうした張りつめた空気が好きで、習っていたことを記憶しております。

さて、日本舞踊から発展する職業、ということですが、そのころの仲間ではないのですが、一人、テレビでバックダンサーをしていた方がいました。この方は、日舞の他、タップ、バレエなどもたしなみ、様々な踊りができることを強みとしていたと、お伺いしております。

また、日舞は今、小学校、中学校などの授業内で取り上げてくれるところもあり、そういった舞台で踊りながら、一方で弟子を抱えている先生がほとんどです。

音楽を演奏する方へ転向する場合は、三味線などの楽器へ行く方より、歌う方へ回る方が多いような気がします。

私の身の回りでは、こんなところでしょうか。目新しい例がなくて、ごめんなさい。

ところで今、かっぽれが日本各地で非常に人気のあるのは、ご存じですか？

だんだん、ダンスの要素が強くなって来つつありますが、基本の足の使い方や、全員で視線や指先の方向をそろえることなどは、日本舞踊の要素が非常に強く、地域ボランティアとしてそのようなことをしながら、日舞の生徒さんを集めている先生もいらっしゃいます。

日本古来の芸術の場合、「先生」をしながら「舞台に乗る」活動を続けることが一般的です。

私個人の考えではありますが、是非、頑張って日舞の後進指導を行ってほしいと思います。着物をきて気持ちを引き締める瞬間が、今でも大好きです。絹がすれの音も、扇子を初めて開くときの喜びも、独特な空気の流れている舞台裏も。

頑張ってください。

菫さん、こんにちは。

「日舞が活かせる仕事に就きたいが、踊りの先生か舞妓さん位しかないのでしょうか？ 」というお尋ねですね。

“踊りの先生か舞妓さん位しか”というのは、いかがなものでしょうか。
踊りの先生も舞妓さんも、奥の深い、立派な職業です。

この『13歳のハローワーク』に次のページがあります。
日本舞踊家
http://www.13hw.com/job/02_04_08.php
舞妓・芸者
http://www.13hw.com/job/02_04_09.php

どちらも、幼い時から学んでいた方が有利なようで、小学生から学び歌舞伎座でも踊ったという菫さんは、その意味でもよい環境にあったと思います。

私の生まれ育った石川県金沢市には「ひがし茶屋街」「主計（かずえ）町茶屋街」「にし茶屋街」の3つの茶屋街があり、舞妓さん、芸者さんが京都並みに身近な存在です。
もちろん、私のような庶民は茶屋など行けませんが、ホールでの踊りを見ると、実に美しい。
古都金沢の芸者さん達は、最近「一見さんでも入れるお茶屋体験」「3茶屋街の舞妓による総踊り」「オーケストラアンサンブル金沢との共演」など次々新しいことをしています。
金沢の芸者さん達は、巾広く高い技能と教養が要求されるといわれ、琴、三弦、舞、謡曲、茶の湯から、和歌、俳諧に及ぶものであり、「芸どころ金沢」の礎となったと言われています。

私個人としては、菫さんにはせっかくの経歴・経験があるのだから、“踊りの先生か舞妓さん位しか”と言わず、より高めていってほしいと思います。

日本舞踊では、日本人としての伝統的な所作や仕草の基本、和服の着方、さばき方も身につけなければなりませんよね。
例えば、着付師
http://www.13hw.com/job/05_04_15.php
や、マナーの先生ということもあるかな……。