絆菜さんへ

中学校の教員です。
平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。

ですから、特別支援教育は、特別支援学校や特別支援学級のものだけではなくなり、
全ての学校のものとなったのです。
「学校」はなくなりませんよね。従って「特別支援教育」も形は変えるかも知れませんが、なくなることはありません。

特別支援教育に携わったら、失職するのではないか、などというのは取り越し苦労です。
通常学級の先生方2も特別支援教育の資質が強く求められています。私も、特別支援学級で授業をしたりもしますが、特別支援教育をもっと学んでおかなければ行けなかったと痛感しています。

なお、前職で児童相談所に勤務していたのですが、児童福祉施設には、障害を持ったお子さんを指導するような種別の施設もたくさんあります。

絆菜さんへ

発達障害児教育に関わっている大学院生です。

私も中学生の頃に障害児教育に関心を持ち、現在に至るので、他人事とは思えず、コメントしています。この質問をされてから4ヶ月以上が経ちますが、何か進展はありましたか。

私は教員免許や関連しそうな国家資格などは持っていませんが、教育関係のNPOで、研究として発達障害児教育の実践に関わっています。対象のお子さんたちは自閉症やアスペルガーの子たちです。

私が障害児教育に関心を持ったきっかけは、中学校の先生が養護学校に赴任したことでした。その先生には、「ボランティア活動」を核にした生徒会活動でお世話になっていたので、その延長で、中学高校時代は、養護学校の運動会のお手伝いをさせていただいたりしました。大学の学部では心理学を学び、その頃から、発達支援の仕事をするようになりました。現在は、障害児に限らず、子どもたちを家庭や学校だけでなく、地域の力で育てるということに関心があり、大学院で教育心理学を勉強ながら仕事をしています。

障害児教育と言っても、対象も手法や拠って立つ立場も様々です。また、働き方も、養護学校の先生、療育センターの職員、教育系NPO職員など、様々です。

どうすればなれるかについても、様々なコースがあると思います。私は「心理学」からアプローチしたわけですが、私の弟は「医療」からアプローチし、作業療法士として障害者支援に携わろうとしています。また、まったく違う学問をやってきたけれど、自分に子どもができてから興味を持って、上記のNPOにたどり着きましたという方も知っています。絆菜さんのお住まいはどちらだか分かりませんが、東京都では、障害を持った子が学校に通う際に、一緒についていってお手伝いをするボランティア制度があるところもあります。職業ではないですが、そういう方法で障害児教育に関わることもできます。

まだ中学生なのですし、進路選択はあせることはないと思います。子どもと関わる仕事につく上で、絆菜さん自身のどんな学びも無駄になることはありません。重要なのは、どれだけ豊かな経験(感じたり、考えたり、人や自然と接したり…)を積み重ねるかということで、その経験の豊かさがその人の魅力を作るのだと思います。なので、障害児教育に直接関わることもそうでないことも、今はたくさん経験してみてください。

それから、いとこと接する際に困ったこと、学んだこと、ご家族や親戚の方と一緒に工夫していることなども多いはずです。その感覚や経験は、どんな知識や技能を頭から入れるよりも重要なことだと思います。

またまた丁寧に答えて下さって本当にありがとうございます。

実際に経験された方の意見は信憑性があって納得できます。
今から悩んでいても何も始まらないですよね。
社会人になるまで、まだまだ時間はあるし
中学校では入ってくる情報も少ないので
高校や大学で自分に本当にあった仕事を見つけて
頑張っていきたいと思います。

いけちんさんや、いけちんさんの奥様のように
自分に合った道をしっかり選んで、そして
行動できる大人になれるように頑張ります。

期待にこたえられるように頑張ります。
本当にありがとうございました。

絆菜さん、こんにちは。

私と私の妻は、同じ大学の小学校教員養成課程を卒業しました。
私は、小学校の現場へ出て、その後に今の特別支援学校に移りました。

妻は、知的障害のある方の成人施設に卒業後すぐ就職しました。
妻は、小学校教員免許の他、養護学校教員免許（現在の特別支援学校教員免許）も取得していました。
大学3・4年の教育実習（教員になるための現場実習）で「自分は教員には向かない」と感じたそうです。
でも、「せっかく学んだことを役立てたい」と障害のある方の施設への就職活動をすぐ初めました。
妻は妻なりに、自分と希望している職業が合うのか考えたのだと思います。そして、すぐ行動しました。

始める前から“悩む”よりも、やってみて、（中学生なら）土日の特別支援学校や障害のある方の施設の運動会や文化祭、中2の職業体験などを活用して、見学されてはいかがでしょうか？。

絆菜さんのように、正直で、お礼の言葉をきちんと言える人は、きっと成功します。
期待しています。

丁寧に答えてくださりありがとうございます。

いけちんさんのお言葉、決して厳しくありません。
自分では気づきにくいことです。
確かに、私はいけちんさんが言ってる通りかもしれません。
更新制度は仕組みが知りたかっただけなのですが・・・

難しいかもしれないけど、
私でもできることがあるなら頑張ってみたいと思います。
教師になりたい、という最初に思った気持を大切にして
頑張りたいと思います。

いけちんさんのコメントのおかげで、前向きになれました。
ありがとうございました。

絆菜さん、こんにちは。

絆菜さんのコメントを読むと、社会の流れへの“不安”よりも、「教員採用試験に落ちたらどうしよう…」「教員免許更新制度はもう少し楽にできないかな？」といった“自分自身の合格・不合格への安心度の確認”を相談している感じがします。
（きつい言い方と感じたら、ゴメンね。）

絆菜さんのように何事も「事前調査」することは、素晴らしいことです。
しかし、事前調査するあまり「これも落ちそう、あれも難しそう」と言っていたら、結局、自分のやってみたいと思っている方向の仕事は何もできないと思いますよ。

世の中は、確かに少子化が進み、学校数が減って行くことは予想されます。
一方で、医学の進歩により、これまで重度の障害児として特別支援学校しか行けなかった子ども達が通常の小中学校に行くことができたり、これまでは亡くなるケースが多かったお子さんも助かるようになり特別支援学校で学ぶことができるようになるかも知れません。


障害児の教育に関わる仕事については、次のホームページが参考になるかと思います。

全国社会福祉協議会
http://www.shakyo.or.jp/

いけちんさん、コメントありがとうございます!!

なんか・・・具体的に言葉にするのは難しいのですが・・・
少子化が進んで、学校の数が減ってりしたら、必要とされる
先生の数が減ったりしませんか？
障害児は、同じ障害でも一人一人特徴とかが違いますから
なるべく教師は多い方がいいのかなーと思うのですが
そうもいかないと思います。

あくまで私の想像ですし、実際のところが聞きたいです。
もちろん、今でも教師になる、というのも選択肢に
おいてあります。

あと、もうひとつ質問があるのですが
今年から先生の免許更新制度が始まったと聞いたのですが
それは、特殊教育免許を取得している先生は
普通の免許と何か違うところがあるのでしょうか？
一般的には、普通免許と特殊教育免許の両方を取得すると聞いたのですが
やはりどちらも更新しなければならないのでしょうか？

答えていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

絆菜さん、こんにちは。

特別支援学校の先生に興味を持ってくれてありがとう。

で、素朴な疑問なんだけど、「今14歳の私が定年退職を迎えるころに、少子高齢化が進んだり、学校の統廃合などのことを考えると教師の仕事に就くこと」の何が“不安”なのでしょうか？。

教えていただけると、ありがたいです。