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13hw編集部 シリーズ特集 この国の“仕事選び”が変わりはじめている 第6弾 社会人から中高生に贈る231のメッセージ


“もっと教えて!フォーラム”がスタートして6ヶ月、将来を考え始めた子どもたちや就活中の学生、社会人の意見交換の場としてたくさんの方々に参加していただいています。
これまでに寄せられた回答を振り返り、多かったご意見や印象的なメッセージをご紹介します。たくさんの素敵なメッセージ、ありがとうございました!

※メッセージは原文の一部を抜粋の上、掲載させていただきました。




13hw編集部からの質問3「働くって、お金を稼ぐことでしょ?」

働いてお金を手に入れることは大事ですが、「働く」ってそれだけではない。働く上で、あなたがお金や給料より大事にしていることは何ですか? 13歳の子どもに「働くってお金を稼ぐことでしょ?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?

こんな回答が寄せられました:「収入を得ることは大前提だけど、働くことの意義はいろいろ」「働くことは必ずしも報酬を伴うわけではない」

その通り!「働くこと=収入を得ること」です。

人からお金をもらう(あるいは逆に、人にお金を払う)ということは、その人のためになる何かをしたからだ。ようするに、働くことは、誰か(社会)の役に立つことをしたということで、それがどのくらい役に立ったのかがお金(金額)という形でバックされるわけ。(ムクさん


私の場合、働くことはすなわち「お金」です。お金によって得られるものはいっぱいあるからです。たとえば、家族を維持することができる。それによって、孤独感を感じずに過ごすことができます。腹を満たすために、ものを買います。それによって生きています。お金によって、私は最低限のものを維持しています。grayfoxさん

「働くこと=収入を得ること」に異議あり!

「働く=お金」だと、家事労働に従事している人の多くは「働いていない」ことになります。私は家で家事と仕事を両方していますが、どちらかというと家事をこなす方が大変な仕事だと感じています。「働く」を「労働」ととらえるのなら、収入には直接結びつかない大切な“働く”もあると思いますよ。(母さんの針箱さん


お金を貰う事と仕事って意外と別なものかも。毎朝早く起きて一日中忙しく仕事をする……私はそれが「お給料をもらうため」と思うことはほとんどありません。むしろ、「今私がしないとこの仕事は止まってしまう!」という一種の使命感に動かされてやっています。(louise05さん

報酬を得る以外にも、その意義はあります。

人間が生きていくうえで、必要なことをする。それが働くことだと思います。現金収入だけでなく、人とかかわり、社会の中で、自分の役割を果たすことが働くということになるのではないかと思います。(1nickさん


仕事はお金を稼ぐことです。でもそれは一つの側面です。他にも、いろいろなとらえ方ができると思います。自分の興味を満たすもの。仲間と一緒にやりとげる充実感を得るためのもの。面倒くさいけど、自分の居場所を守るもの。1つ間違いないと思えるのは、毎日自分が一日の多くを費やしてやること、であるということです。毎日やること、その積み重ねは、人生そのものです。コアラさん

一生の友達、コネクション(22%)

働いてお金を稼ぐから、家賃を払って、食事をして、洋服も買えるのです。また、自分のお金で好きなことも出来るのですよ。そして、結婚したら、あなたのような子供ができて、幸せにしてあげられるでしょ。お金を稼ぐことは、自分だけのことではなく、回りの人も幸せにできると思いますよ。人が幸せだと自分も幸せを感じます。自立するためでもあります。だって両親を楽にしてあげたいと思いませんか。働くことって楽しいですよ。自分が知らなかった社会の仕組みとか身につきますよ。働いてお金を稼ぐことは人生そのものだとおもいますよ。楽しく幸せになるために働いてお金を稼ぐのです。マネージャーさん


まだ学校に行っているうちにあなたの大好きなことを見つけておくことをおススメします。その大好きなことを楽しく毎日続けて、そうしてお金がもらえるなんて最高じゃないですか? また“働く”とは“はたの人をらくさせること”と聞いたことがあります。つまり自分の周りの人のために何かをする、と言う事ですね。家族のため、そして自分を必要としてくれる誰かのために働くことを生きがいと感じる人もいます。楽しみにせよ生きがいにせよ、何かの目的を持って働くことが、大人になってからの長い人生を輝かせることになるのではないでしょうか。(A-ママさん

13hw編集部からの質問4「憧れの仕事を、大人はあきらめて働いているのでしょうか?」

憧れの仕事への道のりは決して易しくはなく、たとえその仕事に就いても、理想と現実のギャップに諦める人も多い。「子どもの頃に憧れていた仕事を、たいていの大人はあきらめて働いているのでしょうか?」13歳にそう聞かれたら、あなたは何と答えますか?

こんな回答が寄せられました:夢を実現させた人、あきらめた人、新たな目標を見つけた人

私は夢を実現させました。

ボクも今は憧れの仕事をしています。 だから毎日がとても楽しいです。憧れの仕事が出来るかどうかは、結局自分の「努力」しだいです。 努力をすれば絶対に憧れの仕事が出来ます。実は、多くのオトナがこの努力をしなかった、または努力の意味を理解していなかったが為に、疲れ果てているのです。(COCHAさん


一旦はあきらめて教員免許も取らず、SEとして就職しましたが、入社後数年経ったころ、やっぱり「先生になりたい!」と思い、仕事をしながら3つの通信教育の大学に通い、高校数学と商業学の教員免許を取得しました。一度、仕事に就いたからといって、諦めなくても全然間に合いますよ。逆に今はそのための「充電期間」と思って、前向きにがんばっていれば、その機会はきっとくると思います。(Courageさん

視野を広げれば、夢実現のチャンスも広がります。

子供の頃は看護師に憧れていてなんとか看護師になりましたが、勉強中に助産師という新たな理想が生まれ、また勉強してなりました。現在はアメリカに移住してしまったので、日本のように看護師・助産師として働くことは出来ません。でもまた新たにここの地にすむママ達を応援するという理想が生まれ、母親学級やおっぱい相談、育児相談などをしています。大事なのは理想通りに生きるのではなく、挫折するようなことがあってもその時の人生にあうように自分を変化させ、やり甲斐を見つけていくことなんじゃないのかなあと思っています。(カイカイのママさん


子供の目線は正直言って狭いので、ひとつの職業しか目がいきません。私は宇宙に行きたいという夢から、宇宙飛行士という職業にしか考えられませんでした。なので宇宙飛行士を目指しましたが、勉強しているうち宇宙に行くということには沢山の選択肢があることに気が付きました。現在の宇宙飛行士の方は、お医者さんや学校の先生等います。なので、宇宙飛行士という形でなく、別の形で宇宙に行こうと思っています。(そらさん)


私の憧れは舞台の上でスポットライトを浴びるダンサーです!会社員として経理事務の仕事をしながらプライベートの時間をやりくりしてレッスンに通い、アマチュアとしてですが舞台に立ってますよ!要は自分の人生の幅を自分の力で広げていくこと。そのために私はこれからも働き続けます。仕事も夢も別々の道で連動しながら同時進行って生き方はどうでしょう?(うさぎの耳さん

別の仕事に就いているけど、諦めたからではありません。

憧れの仕事を諦めても本当に「諦めた」訳ではないと思います。その道が通れなくなった代わりに、別の新しい道がたくさん出来たと言う事、選択肢が広がったと言う事です。「もう自分には何も出来ないんだ」と思い込んで、そこから先の全てを投げ出してしまう事こそ「諦める」と言う事になるのだと思います。自分の力でちゃんと代わりの目標を見出したのであれば「諦めた」事にはなりませんし、それでいいのではないでしょうか。(しまとらさん


子供の頃は、ずっと看護婦に憧れていました。いまは、銀行を経て経理の仕事をしていますが、とてもやりがいがあり楽しいです。そして、経理の仕事をするようになってから自分のこれからの人生の道筋がはっきりしてきたように思います。自分で納得いくものに巡り合えたのだから、結果オーライなのです。(あこさん

こんなメッセージを寄せてくれた人もいました。

私は放送の仕事をしています。小学校5年の時に今の職業に就きたいなぁと思うようになってから、あこがれの職業はずっと変わりませんでした。でも、いよいよ大学4年生になり就職活動を始めると、失敗・落選の連続です。「もうやめようかな」「他の職業の会社を受けようかな」とも思いました。しかし「あこがれの職業につかなかった自分」を想像できなかったのです。結局、最後の最後に合格通知をもらって、今の会社に入ることができました。「あこがれをあきらめて働いているの?」と聞くよりも「あきらめない方法」を考えてみるのもよいかもしれませんよ。
れふとはんどさん


あなたが中学生だとしたら、高校になれば10倍。大学になれば100倍。社会人になれば1000倍。世の中が広く感じられますよ。そうすると、今の憧れている職業も、違うかな、こっちかな、と変わってきます。成長することは、選択肢が一つ一つ消えていくことではなく、一つ一つ広がることなんだって、想像してみてください。大人になるって楽しいよ!ishiyanさん

13hw編集部からの質問5「IT業界で成功するのが夢!と言われたら?」

いまだ発展の途上にあるITビジネス業界。これからどんな可能性を秘めているのか?この業界で働くことを考えている13歳に「IT業界で成功するのが夢!」と言われたら、あなたは何とアドバイスしますか?

こんな回答が寄せられました:精神面や心構えに重点を置いた激励メッセージ

華々しくも厳しい業界。成功の秘訣はココにあり!

何度倒れても起き上がってくる不屈の精神と、それを実現していくための自信が大事ですよね。もちろん、知識や技術など基本的に必要なものもありますけど、ヤルキと、物事の流れを見極める力が備わっていれば何でもできちゃうんじゃないかと思います。(Yumiさん


ただ漠然と華々しいからIT業界で、そして成功というのであれば借金だけが残り、家族が路頭に迷う人生になってしまうかもしれません。起業も楽ではありません。私も一時はIT業界に身を置いた時がありました。年俸制という名の下、休みはあってないようなもの、深夜残業は当たり前。常に評価制度にさらされ安定しない年収。短期でやめていく人が本当に多いこと……。社会にでるまで約10年。継続してその何かを続けてやっているのなら必ず成功すると私は信じています。(あれっくすさん


Information TechnologyはコンピューターやInternetだけのものではなく、あらゆる局面にInformationは存在します。ITで成功するの夢!と思うのであれば、PCといったベタなものではなく、そこから位相がずれた世界にキッカケがあるのかもしれません。たとえば「気持ち」というものも重要なInformationです。その世界での「気持ち」や「表情」といった曖昧ながらも多量な情報が存在している部分を捉えていくのもITで成功する近道かもしれません。(teilnehmenさん

こんなメッセージを寄せてくれた人もいました。

ITは世界を、日本をどんどん変えて行くよ。10年後、20年後どこまで変わっていくか、楽しみだよね。でも、ITを“いいこと”に使ってくれないと困るな。良いことと、悪いことの区別が付かない人に世界を変えられたら、止めるのが大変だものね。若い世代に協力し、日本が他の国から羨ましがられる樣な国になれば本当の“IT業界での成功”なのかもね。(テツマルさん

《13hw編集部より》
ほんの一部しかご紹介できませんでしたが、皆さんからいただいた計231通のメッセージは、どれも真摯な思いが伝わってくるものばかりでした。回答をお寄せくださった皆さん、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします!

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