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中・高校生に送る 業界特集 『いま、これから、注目したいこの業界!』

第5弾 「大海原が人生のステージ -海運の仕事」

あなたがいま着ている服は、どこの国でつくられたものですか?勉強に欠かせない机や椅子は?大好きなハンバーガーやフライドポテトの材料は?
日本は、自動車をはじめとする工業製品を中心に輸出する一方、それらの原材料や、食品、海外で安く生産した工業製品など、さまざまなものを輸入しています。その輸送手段として不可欠なのが、一度に大量のモノや大勢の人を運ぶことができる船です。船は、昔から私たちの生活に欠かせないインフラ(社会基盤)として重要な役割を担ってきましたが、鉄道や道路が発達した現在でも、国内輸送の約4割、海外輸送に至ってはほぼ100%を占めています。
そんな海運の仕事には、どのような職種があり、どのような仕事をしているのでしょうか?早速、見ていきましょう!

INDEX
(1)海を舞台にした仕事 -私たちの日常を支える海運の仕事

“海の仕事”というと、海運の他にも、船を造る仕事(造船)や、海の安全を守る仕事(海上保安)、魚を獲る仕事(漁業)など、さまざまな仕事があります。海好きの人には、どれも魅力的に映るのではないでしょうか?その中で、今回は“海運の仕事”にフォーカスしてご紹介します。

ところで、“海運の仕事”って、どのようなことをやっているのでしょうか?

まず、船の航行は、日本と外国との間を航行することを外航といい、国内の港間を航行することを内航といいます。外航の物流を外航海運といい、そこで使用する船を外航船といいます。同じように、内航海運、内航船といいます。

日本には、エネルギー原料(原油や天然ガスなど)や工業原料(鉄鉱石や銅など)だけでなく、普段、何気なく使っている、机、椅子、洋服、文房具といった日用品から、小麦やフルーツ、牛肉などの食品まで、ありとあらゆるものが外国から輸入されています。一方、原材料を基に国内で生産した自動車や家電製品、機械類などの工業製品を日本から輸出しています。それらは、原油タンカーやコンテナ船などの大きな外航船で運ばれています。日本は、周りが海で囲まれているため、外航海運は、日本の産業を支えていると同時に、私たちの生活の生命線なのです。

また、国内では、物流の約6割をトラックや鉄道などの陸運(陸上運送)が占めていますが、他の約4割は内航船が運んでいます。その貨物の約8割が産業基礎資材(石油製品、鉄鋼、セメントなど)であり、この他に自動車、紙、生鮮食料品など、様々な荷物を内航船が運んていることから、内航海運は日本の経済活動の基盤を支え、日本人の生活になくてはならない産業なのです。

一方、豪華客船でゆっくりと時間を掛けて船旅を楽しむという人もいますが、そのような船を安全に目的地まで運航するのも海運に携わる船員の仕事です。

このように、海運という仕事は、海を舞台に陰ながら私たちの日常生活を支え、ときには余暇を満喫させてくれる、重要な役割を担っているやりがいにあふれた仕事なのです。

次の章では、そこで働く人々について、具体的にご紹介します。

(2)船乗りの仕事 - 海技士の資格を取得し、外航・内航で活躍

1.船乗りの職種

船に乗って働く人を、船員といいます。
船員は、職員(オフィサー)と部員(クルー)の2つに、大きく分けられます。

1)職員(オフィサー)
国家試験に合格して海技士の資格を持っている船員で、下記の職種があります。
・船長 : 船の最高責任者。
航海士 : 航海中、船の見張りや操船(船をあやつること)、出入港作業の指揮監督、荷役作業の監督などを行う。
・機関長 : さまざまな機械、装置の運転管理などを行う「機関部」の責任者。
・機関士(船舶機関士) : 航海中、船のエンジンルームにて機器の運転監視などを行う。
・通信長 : 通信関係の責任者。
・通信士(無線通信士) : 陸上との無線連絡を担当。現在は、通信技術の進歩により、船長、航海士が兼務することが多い。
また、漁船の場合は、船長のほかに、漁の指揮をする漁労長(ぎょろうちょう)が乗ります。

2)部員(クルー)
職員を補助する、さまざまな仕事を行う船員で、甲板員(こうはんいん)、機関員、事務部員などがいます。

なお、船には下記のような部門があり、最高責任者である船長のもと、各部門が分担して仕事をします。
甲板部 : 操船や貨物の積み降ろしなどを行います。
機関部 : エンジンやボイラーの運転および整備、燃料の補給などを行います。
無線部 : 陸上や他の船舶との通信などを行います。
事務部 : 出入港手続き、船内での調理、客船などでの乗客へのサービスを行います。

乗り組む船員の資格や定員は、船の大きさや航海の範囲によって決められています。また、客船や長距離フェリーには、乗客サービスをするパーサーやアテンダントも乗るなど、船の種類によっても、乗組員の構成や人数は変わります。

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2.船乗りへの道

ここでは、海技士の資格を取得し、「職員(オフィサー)」になる道を紹介します。

海技士の資格は、「航海」「機関」「通信」の3つに分かれており、「航海」「機関」が1級から6級まで、「通信」が1級から3級まであります。

「航海」「機関」の資格は、船のトン数(大きさ)、エンジンの出力や航行する区域によって、その船に乗り組む職員の資格と人数が法律で決められており、外航船員になるには3級、内航船員になるには4級の資格を取得するのが一般的です。

資格取得には、一定期間、座学と乗船実習を受け、国家試験(学科試験と身体検査)に合格する必要があります。

このほか、海の仕事は長期間生活をともにすることも少なくないため、船員同士が良好な人間関係を築くことが大切です。そのため、決められた仕事をしっかりこなす「責任感」はもちろん、「協調性」や「コミュニケーション能力」も求められます。さらに、厳しい自然環境に耐えうるだけの「忍耐力」も備えておく必要があります。

下の図を見てください。見て分かるように、職員になる道は複数あります。その中から、自分に最適な方法を選択するのが、夢実現への最短の近道です。

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 航海訓練所における乗船実習期間(3月、9月、12月、15月)は、各船員教育機関の修業年限に含まれています。
 4校※ 国立小樽海上技術学校、国立館山海上技術学校、国立唐津海上技術学校、国立口之津海上技術学校
 3校※ 国立宮古海上技術短期大学校、国立清水海上技術短期大学校、国立波方海上技術短期大学校

3.船員の求人情報はどこで見つける?

苦労して海技士の資格を取っても、働く場所を見つけられなくては、宝の持ち腐れになってしまいます。一般的に、船員の求人情報は、求人情報誌や新聞広告などで見かけることは、ほとんどありません。
そこで、オススメなのが、船員の求人ばかりを集めた「船員求人ネット」です。ここでは、自分が探している職種を検索できるので、船乗りを目指している方は、ぜひ活用してみてください。

(3)海の仕事について学べる学校と、取れる資格

海の仕事について学ぶには、一般的には、中学・高校を卒業したら、文部科学省系の高専や大学に進学するコースがありますが、意外と見落としてしまうのが、国土交通省系の高校か短大があるということです。
下記に紹介する国土交通省系の海上技術学校、海上技術短期大学校などでは、船で働くプロフェッショナルを育てています。ぜひ参考にしてください。

●海上技術学校(船員になりたい中学生の皆さんへ)
 国立小樽海上技術学校
 国立館山海上技術学校
 国立唐津海上技術学校
 国立口之津海上技術学校

●海上技術短期大学校(船員になりたい高校生の皆さんへ)
 国立宮古海上技術短期大学校
 国立清水海上技術短期大学校
 国立波方海上技術短期大学校

●奨学金制度
 上記学校で船員を志望する学生・生徒に無利子で奨学金を貸与する制度があります。
 ・海上技術学校:貸与月額 25,000円
 ・海上技術短期大学校:貸与月額 30,000円
 詳しくは、財団法人海技教育財団のホームページをご覧ください。

海上技術学校および海上技術短期大学校で(在学中から卒業までに)取ることのできる資格には、次のものがあります。

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≪参考文献≫
船の学校.jp
財団法人海技教育財団
財団法人 日本海事センター
海の仕事.com
らめーる日本(財団法人 日本海事広報協会)
日本内航海運組合総連合会
社団法人 日本船主協会

下記をクリックすると、動画が立ち上がります。
 ・若き船乗り達 未来の海運を担って
 ・帆船実習訓練
 ・日本の海運
 ・いつか、大洋を航海する日
 ・広がる未来へ

関連情報
13歳のハローワーク公式サイトの職業紹介
 ・船員
13歳のハローワーク公式サイトの解説
 ・雲や空や川や海が好き
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 ・メカ・工作が好き
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13歳のハローワーク公式サイトの動画
 ・海運の仕事の教育機関

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